Queen Victrioa 至上の恋

劇場公開日:

解説

英国史上最長の王位を誇るヴィクトリア女王(在位1837~1900)の秘められた恋を描いたラヴ・ロマンス。監督は「哀愁のメモワール」のジョン・マッデン。脚本はジェレミー・ブロック。製作は「従妹ベット」のサラ・カーティス。製作総指揮はダグラス・レイ、アンドレア・コールダーウッド、レベッカ・イートン、ナイジェル・ウォールグリーン。撮影はリチャード・グレートレックス。音楽はスティーヴン・ウォーベック。美術は「ある貴婦人の肖像」のマーティン・チャイルズ。出演は「眺めのいい部屋」「ハムレット」のジュディ・デンチ、「ポカホンタス」(声優として)のビリー・コノリー、「リチャード三世」のアンソニー・シェールほか。

1997年製作/106分/イギリス
原題:Mrs. Brown
配給:松竹富士
劇場公開日:1999年1月30日

ストーリー

1861年。ヴィクトリア女王(ジュディ・デンチ)は夫アルバート公を亡くし、3年もの長きに渡りワイト島のオズボーン宮に蟄居して喪に服した。滞った公務を処理すべく、政財界は公のスコットランド人従僕ブラウン(ビリー・コノリー)を悲嘆に暮れる女王の馬の世話係として宮に派遣。純朴な彼は女王の憔悴ぶりを目のあたりにして衝撃を受ける。中庭で白い馬と共に女王を待つブラウンの姿を何日もの間目にした女王は、連れ出されるように久々に戸外へと出る。規則を破って女王を外に連れ出したりする献身的なブラウンに、やがて女王は心を開くようになっていった。心ない周囲の動きもあったが、女王のために忠誠を尽くし続けるブラウンは女王の心に変化をもたらしていた。司祭にとまどう胸の内を明かす女王。いっぽう、ブラウンは彼に悪意を持つ人々のためにあらぬ誤解を受け苦しみ、ついに女王にその危害が及ぶことを恐れて辞職を願い出た。だが、女王は「私はあなたなしでは生きていけない」と告げて彼の手をとって口づけをする。ブラウンも女王の手に長く接吻を返すのだった。

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スタッフ・キャスト

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受賞歴

第70回 アカデミー賞(1998年)

ノミネート

主演女優賞 ジュディ・デンチ
メイクアップ賞  
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映画レビュー

3.0クイーン・オブ・クイーン

2022年1月16日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

世界で一番女王が似合う女王、ジュディ・デンチ様ですぞ。ということで劇場公開時にほぼデンチ様目当てのみで鑑賞いたしました。外から見たら公私混同甚だしいと捉えられてしまうだろうが、女王とて一人の人間であることを、細やかな演技で表現したデンチ様バンザイ。で、この後がインドから来た彼になるのね。

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なお

3.5女王の私生活はわかるが、公務がよくわからない

2013年3月4日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

知的

難しい

総合:65点
ストーリー: 60
キャスト: 70
演出: 70
ビジュアル: 75
音楽: 60

 ジュディ・デンチは威厳と気品があり、このようなのはまさにはまり役。当時の雰囲気も良く出ている。

 しかし女王には女王としての義務や仕事がある。その中でブラウンは女王の実子である王子をも遠のけ、女王の信頼を後ろ盾にして権勢を振るっているようにも見える。ブラウンが女王のためにだけ愛を貫いて良いことをしているのか、あるいは愛のためには立場を忘れて政治や執務を後回しにしているのか、それとも実は彼は自分の好き勝手に動いているのか、この映画ではわからない。もしかして女王とブラウンのために国政に悪影響が出ているのではないかという疑問がわく。
 このようなことをしていれば対立する勢力が出てきてブラウンや女王に敵対してくることは当然である。ブラウンのせいで女王は王子が病気で危篤であることすら知らされないほどに内部は混乱していた。ブラウンの死後、彼がやはり周りからよく思われていなかった描写がある。
 だから愛情物語だけでなく、そのような政治的背景も描いて欲しかった。何故なら彼女は国に責任がある女王という立場である。女王の愛とは、良くも悪くもただの愛情物語で許されるものではない。

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