リングのレビュー・感想・評価
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未来へ残したい怖くて悲しい、奥が深い井戸の話
竹内結子さんが演じるトモちゃんの恐怖体験から始まる映画。
視聴後は夜トイレに一人で行くのが怖くなるので注意。
先の展開を知っていても十分楽しめると思う。
あらためて視聴したが怖さは健在。
不思議さが怖さに輪をかける。
トモちゃんの遺影の映像が、今となっては印象深い。
浅川の息子にビデオを見るよう促したのが、いないはずのトモちゃんというのも怖い。
中谷美紀さんが演じる高野が、黒板の計算式を書き直したのに、さらに変わっていたのも氣になる...もしかしたら頭脳明晰な貞子が訂正したのかもしれない。
きっと、浅川の父親もコピーして誰かに渡して、その人もコピーして誰かに渡して....
コピーされたビデオがどんどん増えて、視聴している自分のところにまで回ってきそうな終わり方で(VHS主流の当時はそう思えて)、スケールの大きさを感じた。
特殊能力を持つ竜司に扮する真田広之さんが抜群に格好良い。
因果系ホラーのはしりに思わず感嘆
のんびりおうちデートで彼女に『NOPE』や『牛首村』を提案してみた所、一周回ってここに辿り着いた(笑)。意外と観たこと無かったのだが、Jホラーの突然出てくる系、というより怨念と因果系Jホラーのはしりだったのね。
序盤の変死を遂げる役どころが竹内結子さんだったり、その友達が佐藤仁美さんだったり、TVマンに松重豊さんだったり…。語り継がれる作品だけあって出てくる人が豪華。演出はこの25年で使い古された感じは否めない。ただ、呪いのビデオをフックにシリアスな雰囲気で謎の輪郭が見えてくる様は緊張感があり、作品の重厚さが伺える。やはり怖いモノにも由来が必要。
ホラーのベクトルで言うと、怖がらせる要素は比較的薄め。むしろ怪奇現象に触れるミステリー要素が強く、呪いにかかったことに対する緊張と共に巡る謎の解明が面白さを引き立てる。ツッコミ所はいつの時代も健在だが、それも良く思えてしまう出来だった。
主演は松嶋菜々子さん。いやいや、錚々たるメンツの中でも華が出すぎなのよ。もう美しいしまさか主演をこの作品で務めてたなんて知らなかったし。そして真田広之さん!えぇ!ジョンウィックじゃないよ!?と思いながら、今作でもキレキレだったのが印象的。そういう発見もあり…って柴咲コウさんも出てるのね。ガリ○オみたいなシーンもあって良かったっす。
ちなみに彼女は「もっと怖いかと思ってたけどそうでもなかった。」だそうです。きっと来る〜だったけど、ピンとくるでは無かった様で。笑
日本ホラー随一の恐怖
日本のホラーで何がいちばん怖いかと聞かれるとまっさきにこの作品を答える。初めてこの作品に出会ったのは中学生のとき。最後の貞子の登場シーンで今までのホラーで体験したことがないほどの恐怖を感じた。さらにたたみかけるようにしてわかる呪いのビデオの正体、そしてラストシーンもまた秀逸。この映画に並ぶ日本のホラーはなかなかないと思う
謎解き系ホラー金字塔
◯謎解き系ホラー金字塔
呪いのビデオの謎を追う
謎が解き明かされていく感覚
◯貞子&呪いのビデオ誕生
ホラー界のアイドル初登場
一度見たら忘れない不気味な映像
◯幽霊は最後まで出さない
焦らし&焦らし
有名なシーンはラストのみ
◯終わらない恐怖
よくある死体を発見したら終わりでは無い恐怖
◯呪いの連鎖
都市伝説系のホラー
不幸の手紙などに通じる悪質さ
△呪怨派には退屈かも
貞子は最後にしか出ないため、
呪怨のような連続大暴れは無い
全編の不穏。
再々…見でもまだ怖い。
最も美しかった頃の松嶋真田の何処かチープで扁平な演技も艶と見よう。
例のビデオの気持ち悪さ、顔写真の歪みの異様。
序盤早々でビデオを客に否応なく見せて引込む正攻法。
丁寧な恐怖演出を高湿度のフィルム画に焼き付けたから醸し出る全編の不穏。
また見る。
リング 〜事故か! 変死か! 4つの命を奪う少女の怨念〜
『リング 〜事故か! 変死か! 4つの命を奪う少女の怨念〜』1995年8月11日、フジテレビ系「金曜エンタテイメント」の枠で2時間スペシャルドラマOA。
当時は無名の高橋克典主演(トメは原田芳雄)。作品も無名だし俳優も無名だしまるで世にも奇妙な物語のようなインディーズ系の作品。無名過ぎて全スタッフがいじる気にもなれずに、それが皮肉にも原作に忠実なドラマ化となった作品。夏休みだしお化け屋敷感覚で怖い話をやれば少しは視聴率が稼げるだろう、当時はそんな感覚だったに違いない。
ハリウッドが認めたJ-ホラー『呪怨』。 そしてハリウッドデビューで世界が認めた清水崇。 上記の記録も結局は『リング』というパイオニアがあってこそだろうな。 上映から数年間は『リング』ブームで、 『バイオハザード』公開後の『ゾンビ』ブームのような感じだった。 丁度『ゾンビ』の大量生産のような感じで『リング』が一世風靡した。 ただのホラーがそこまでスポットライトを浴びるのは異例である。 それだけ『リング』の勢いは凄かった(実際たまに見ると結構怖い)。 最近はゾンビブームに押されて少し落ち着いた感じだが、 日本のホラーセンスはハリウッドにも充分に通用する (但しハリウッドを意識しないという前提だが)。清水崇にリメイクしてほしいと切に願う(映画版リングは中田秀夫監督作品で最初の映像化となったドラマ版は瀧川治水監督作品)。
よく出来てる
とにかく松嶋菜々子の演技が下手でビックリした。
間なのか、しっかり相手の言葉を聞いてリアクション
するって感じでいちいち引っかかりました。
あと2020年代では、良しとしていないと思われる
突然現れて驚かす、大きい音でビビらせる手法が
結構あって案の定ビビりました。
ただ、単にホラー映画というだけでなく、
謎解きがあり、ミスリードで引っ掛けたりしてて
よく出来てるなと思いました。
高校時代ビビりながら小説を読んでたなと懐かしく
なりました。
ホラーというよりミステリーのような
自宅で動画配信サービスを利用して視聴しました。
放映された当時はまだ幼く、その後テレビ等で放送されたと思いますが、怖くて見れませんでした(笑)。ここ数年、やっとホラー映画を見れるようになったので、これまで2,3回見ています。
貞子の呪いで人が死ぬわけですが、単なるホラーというよりも、謎解きの要素がありホラーというよりミステリーに感じます。
海外ホラーのように急に大きな音が鳴る、といったシーンがあるわけではないですが、「どこかに貞子がいるのでは」とうっすら薄気味悪さが漂い続けるのはいいですね。
やはり夏になると、なんとなく見たくなりますね。
時代が変わり色褪せた
映画『リング』は1998年1月31日に公開された日本のホラー映画。ジャパニーズホラー映画の火付け役であり、言わずと知れた有名作品です。
生まれて初めて見ました。七夕に。
もうテレビから人が出るのは擦られすぎてお笑い化してしまっていますね。当時見ると怖かったんでしょう。
時代も経ちすぎていて、呪いのビデオは呪いのBlu-rayに、テレビは人の入れない薄型に。時代は変わるものですね。
【”熱帯夜の夜は、ジャパニーズホラーで涼もう!”20年振りに鑑賞したが、土着性溢れるホラーテイストと、”あのシーンの怖さ”は忘れ難きジャパニーズホラーが世界に名を挙げた逸品である。】
■内容は巷間に流布しているので、簡単に記す。
テレビレポーターの玲子(松嶋菜々子)は、見ると1週間後に死ぬというビデオテープのうわさを聞く。
にわかには信じられず気にも留めなかった玲子だったが、姪であった智子(若き、故竹内結子さん。良くあの役を受けたなあ。今更ながら、若すぎる死が残念である。)の死をきっかけにビデオテープの調査を開始。
やがて本物のビデオテープを手に入れ、内容を確認すると…。
◆感想
・今作を鑑賞したのは20年前のTVである。(劇場での鑑賞は怖いからである・・。)
だが、あの高山(真田広之)が貞子の呪いは解けたと思っていたら・・、の貞子がTVから出て来たシーンの衝撃は、今でも覚えている。
・三原山で行われた、霊能力者であった山村志津子(雅子さん。良くオファーを受けたなあ・・。)の霊能力を試すシーン。それに疑義を抱いた記者の突然死。
ー お母さんがマスコミに攻撃される姿を見た、超能力者であった貞子が行った事。そして、その行為に対する実の父親からの非道過ぎる行為。ー
・今でも覚えているのだが、玲子が井戸の中で、貞子の亡骸を見つけ抱擁しつつも(それで、彼女は助かった)その思いは彼女だけにか届かず元夫の高山が呪いで死んだ後、玲子が我が子を助けるためにコピーしたビデオを両親に見せるために車を走らせるラストショットは衝撃であったなあ。
<今作は、現時点で鑑賞すると評点は4.0が妥当だと思う。
だが、今作をきっかけにジャパニーズ・ホラーが世界に認められた功績は多大なるモノがあると思う。
今作後、貞子をテーマにした多くのホラー映画が製作され、更に今作はハリウッドでもリメイクされている。
今作は、湿質感と、土着感溢れるジャパニーズ・ホラーの感性を、世界に示した作品であると思う。故に私は今作品に、4.5を付けた次第である。>
映画館で『リング』
名古屋のミッドランドスクエアシネマにて、85mmフィルムで期間限定の再上映してまして(もう終わりました)、
7/13は、上映後、脚本家の高橋洋さんをゲストに迎えトークショーでした。
作中の呪いのビデオについてなど、興味深い話を色々と聞けて楽しかったです。
僕は邦画がキライな為、当時この映画が話題になっていても興味なく、
初めて『リング』を観たのは、ナオミ・ワッツ主演のハリウッド版でした。
その後やっと、このオリジナル版を観るワケですが、あまり…(笑)
でも今回、映画館で観たら、見違えるぐらい面白くてビックリだ!!
『ブレードランナー』でも同じ事あったんだけど、
映画館って、巨大画面で、音もスゴくて、やっぱりマジックあるんですね。
今回は、85mmフィルムで上映なので、フィルムに付いたキズやシミが味があって、スゴくよかった。
やっぱり、ホラーはアナログだ!!
この恐ろしくて不気味な貞子というキャラクターを、映像として視覚的に作り上げ、
黒髪の女の幽霊という、日本人が、1番怖がる、1番リアリティを感じる、日本のホラーを世界に知らしめ、世界を恐怖に陥れた、
この作品は、やはり名作だと思います。
シリーズは全部観てますが『リング 0』が特に好きです。
貞子って、本当は綺麗なんですよね…(哀)
ちょうどいいホラー
ジャパニーズホラー人気の火付け役となった名作。公開から20年以上たつにもかかわらず、未だにホラー映画と言えば真っ先にこれが浮かびます(他には呪怨くらい?)。
この作品のいいところは、むやみに幽霊が出てこないところ。他のホラー作品では、お化けが急に飛び出してきたり、大きな音で驚かす演出が当たり前になっていますが(「ジャンプスケア」と言うらしいですね)、身構えなきゃいけないんで、怖いというよりも疲れるんですよね。本作ではそういうシーンはほぼなく、じっとり、ねっとりした不気味な雰囲気で恐怖を伝えてきます。呪いを解くための謎解き要素もあるし、時間も90分と短いのでさくっと楽しめます。最近だと「来る」なんかもかなりエンタメ性が強くて面白かったですが、本作のようなストーリーで楽しませるホラーももっと増えてほしいところです。
ただ、松島奈々子の演技は下手です。あと真田広之の超能力設定は唐突すぎ。
2022年に改めて観ると怖さより風景に目が行く
90年代の東京ってこんな感じなんだ…
一番有名なシーンはもう貞子をいろんなメディアで見すぎて怖くなくなってた
都市伝説ってこうやって消費されてくんだなぁ
また新作出るらしいので期待
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