東京は恋人

劇場公開日:

解説

「ここに幸あり」等、大津美子のヒットメロディをおりこんだ歌謡映画。寺田信義・江崎実生の脚本を、昇進第一回の井田探が監督、「明日は明日の風が吹く」の岩佐一泉が撮影した。沢本忠雄・堀恭子・小園蓉子・東谷暎子らの若手スターに大津美子が特別出演している。

1958年製作/51分/日本
配給:日活
劇場公開日:1958年9月23日

ストーリー

文子は白雪短大の水泳部のホープである。姉が急病で故郷へ帰る途中、メダカをマスコットにする学生グループと知り合った。関西での全日本学生水泳選手権に出る東都大・水泳部の連中だ。その一人の有坂に彼女は好意を抱いた。--家では、姉は元気だった。彼女は見合をすすめられたのである。--有坂たちは二点の差で優勝を逸した。が、白雪短大の水泳部からコーチを頼まれ、有頂天になった。コーチ役は一人、--クジ引きで有坂ときまった。彼は文子をきびしくコーチした。文子は多少彼をうらみがましく思い彼とケンカする。怒って帰る文子を追って行った彼は、かねてから彼女を狙っていた与太者達にインネンをつけられ、腕にけがした。が、文子の見舞のせいか、回復は早かった。夏休みが近づき、短大ではお別れパーティが開かれた。有坂が北海道での水泳大会に出場するのを祝う意味もあったのだ。彼と文子は会を抜け出、学校の裏の丘で涼んだ。二人は何も打ち明けられぬ。二日後、再会を約した。その日、有坂は待ち呆けを食った。そのまま、北海道へ発ち、散々な不成績に終った。文子が交通事故で大ケガをして、来られなかったことを彼がどうして知ろう。文子はそれが原因で失明してしまう。数カ月後、海辺を散歩していた文子は有坂から声をかけられた。彼の胸に飛びこみたいと思った。が、彼女は彼に冷たくしたのである。何故なら、彼が全日本学生水上選手権大会に出場することを考えたから。わたしは盲目よ。彼は怒り、彼女を殴りつけ、そのまま去る。が、深夜のプールでがむしゃらに泳ぐ彼の胸には、文子のことだけがあった。試合当日、文子は友人にむりやり連れられ、スタンドで彼を見守った。有坂は最初遅れたが、文子の声援がきいたか、ついに大会新記録を樹立した。二人の誤解は解け、彼らは新生活に入った。

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