高丸菊丸

劇場公開日:

解説

文化放送の連続放送劇の映画化で、沢田賢二・高垣葵の原作を、「真昼の惨劇」の峰竜太と「煙突娘」の水上伸郎が脚色、「紅蝙蝠(1958)」の丸根賛太郎が監督した娯楽時代劇。撮影は黒田清巳。

1959年製作/80分/日本
原題:Takamaru and Kikumaru
劇場公開日:1959年3月17日

ストーリー

(疾風篇)石槌山中で、高丸菊丸の兄弟は父博楽王と共に平和な日を送っていた。が、ある日博楽王はドクロ銀之助の襲撃を受け、博楽王家の大事を打明けて絶命した。先祖の残した財宝の所在を秘めた竜虎二つの御印のうち、虎の御印は逆臣・朝光に奪われたというのだ。高丸菊丸は早速朝光の固めるドクロ城へ向った。だが、朝光の配下銀之助に襲われ高丸は谷へ転落、竜の御印を落した。高丸は琴吹という娘に救われたが、琴吹の父も朝光に殺されたという。一方菊丸は正義に目覚めた人買仲間の鬼面と協力、さくらをはじめとする奴隷達を解放した。が、追手に毒矢を射られ仮死状態に陥った。さくらは、妖術使いのガマ婆に命乞いをした。やがて元気を取戻した菊丸は、さくらが竜の御印が入っているとも知らず川で拾った革袋を婆に渡したことを知り、婆の洞窟を襲って御印を奪い返した。ところで、博楽王の遠縁に当る愛民王の遺児・桂比女は、巨船“黒くじら”で朝光の軍船を沈めていた。朝光は兄弟をおびき出す手段として、人質として捕えていた兄弟の母玉子を火あぶりの刑に処する断を下した。当夜、高丸菊丸は刑場に忍び寄った。菊丸は、母を呼ぶさくらの声に、彼女が妹糸玉だったことを知った。死闘が展開された。(怒濤篇)多勢に無勢、高丸は捕えられ玉子、糸玉は座敷牢に入れられ、菊丸だけが逃がれた。菊丸は“黒くじら”を探して海上に出たが、朝光の軍船の奇襲を受け、船は転覆した。菊丸らは琴吹に救われた。彼らはドクロ城に入り玉子、糸玉を助けたが、高丸は虎の御印の所在をつきとめるため城内に留った。銀之助から“黒くじら”を奪取した菊丸らは出陣した。これを知った朝光は、要所要所に鉄砲組を配した。菊丸一行は危いかに見えたが、隠れていた高丸の鉄砲が朝光に向けられた。竜虎二つの御印を得て、財宝の所在は離れ小島イカズチ島であることが分った。高丸菊丸らは妖術に悩まされながらも遂に財宝を得、これを貧民救済に役立てることにしたのだった。

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