東京ロマンス・ウェイ

劇場公開日:

解説

東京タワーが背景の歌謡メロドラマ。「場末のペット吹き」の山口純一郎と「月は地球を廻ってる」の大川久男の共同脚本「忘れ得ぬ人」の吉村廉が監督、「単車で飛ばそう」の山崎安一郎が撮影した。

1959年製作/47分/日本
配給:日活
劇場公開日:1959年2月11日

ストーリー

東京タワーの入口で見物人に絵葉書を売る平田正一は、折からの雨に、唐傘をどこからか仕入れてきて一儲け。かねて想いを寄せている展望台の記念写真屋・道子と一緒に帰ろうとするが、道子は自動車のセールスマン、禿頭の松村と帰った後で大くさり。正一と同じアパートに住み、タワーの喫茶店に勤める和子に声をかけても、和子は二郎とかいう見知らぬ青年と車で帰ってしまった。その後、道子は羽ぶりのいい松村と意気投合、和子は二郎と偶然の機会に再会してお互いの愛情を深めた。二郎は和子に豪華な衣裳とエンゲージ・リングを贈った。二郎は、イミテーションだが心からの贈物だ、と云った。ところが、その指輪が時価百二十万円もするということがわかり和子を始め、これを聞いた正一や道子もびっくりした。そのころ、新聞では都内に宝石泥棒が出没すると報道していただけに、和子はアパートに来た二郎に自首をすすめた。道子の注進で警官が来、驚いた和子は二郎を非常階段から逃した。しかし、和子は、二郎を逃す途中、ふとしたことから、二郎が有名会社の社長御曹子であることを知って愕然とした。二郎は茶目っ気を出していたわけだが、和子は貧乏人をからかったと泣き出した。彼女は二郎と二度と逢わぬと宣言した。しかし和子の本当の心を知る正一や道子の協力で、やがて二郎の愛情に包まれることになった。見栄坊の道子も、どういう風の吹き回しか、正一のもとへ帰ってきた。

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