地獄の蟲

劇場公開日:

解説

昭和十三年、稲垣浩監督、阪東妻三郎主演で製作されたが、内務省の検閲で大幅に変えられたものを、もとの内容で再映画化した無声映画。無声映画鑑賞会結成二十周年記念、稲垣浩監督生活五十周年記念作品で、脚本・監修は稲垣浩、監督は「柔の星」の山田達雄、撮影は倉持友一がそれぞれ担当。

1979年製作/88分/日本
劇場公開日:1979年12月1日

ストーリー

江戸末期、福島の土湯村というひなびた村で、悪どい高利貸しをしている豪農、弥左衛門が黒雲団十郎の率いる盗賊に襲われ一家八人が殺され、千両箱六個が奪われた。村人は天罰と喜ぶが、役人の命令で山狩隊が組織された。団十郎の情婦、お登代を含む八人の一味は士湯峠を越え、米沢藩領内へ逃走を図った。しかし、追求は厳しく、一味は山中に逃げまどい、重い千両箱に加えて食糧も尽き、飢えと疲れで仲間の気持はすさむ一方であった。そして、分け前をめぐる葛藤がこれに輪をかけ、ついには仲間割れとなってしまう。一人減り二人減りしていく一団に追っ手が迫り、さらに冷い雨が降りかかる。そして、何者も恐れなかった団十郎にも最後のときが来た。団十郎はお登代を逃がそうとするが一緒にいると聞かず、二人は悪党の意地をかけて大立廻りの末死んでいった。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

3.5無声映画

2023年8月31日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

怖い

興奮

主人公(田村高廣)は盗賊の頭領で、一家皆殺しで千両箱を奪う。
藩境を越えて逃げようとするが、千両箱が重くて時間がかかる。
山狩りが始まり焦り始めるが、仲間割れなどで一味にも殺し合いが起きる。
とても面白い話で、無声映画にしなくてもいいのに、と思った次第。
頭領の愛人、宮下順子がとてもよかった。

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