続私は好奇心の強い女 ブルー版

劇場公開日:

解説

昨年公開された「私は好奇心の強い女」〈イエロー版〉は、姉妹編であるこの〈ブルー版〉と“タテ+ヨコ”という形で構成されて「私は好奇心の強い女」が一本に完結するという型破りの作品である。スタッフは前作同様、製作はイエラン・リンドグレン、監督、原案はヴィルゴット・シェーマン、撮影はペーテル・ウェステル、音楽はベント・エルンリド、編集はウィク・キェーリンが各々担当。出演は前作と同様レナ・ニーマン、ペーテル・リンドグレン。ほかにこの作品に初登場のギュードルン・エストビー、ハンス・ヘルベルク、ビム・バーヌ、マリー・イエランゾン、ソニア・リンドグレーンなど。

1967年製作/108分/スウェーデン
原題:I Am Curious: Blue
配給:東和
劇場公開日:1972年2月26日

ストーリー

ヴィルゴット・シェーマン監督の女子学生役のカメラ・テストに臨席したレナ(L・ニーマン)は、応募してきた上流階級の娘たちの凡庸な上品さに頭にきて、ある女性だけの集会に出かける。医学者マイ・ヒュールテーン女史を囲むその会は女性の性的不満足を男性の横暴のせいだとし、レスビアンによるオルガスムスの正当性を論じていて、レナは充分に興味をそそられた。--ここまでのラッシュを見ていたシェーマン監督にレナは、彼と同棲中のアパートを出て自分の部屋を借りるためと無心するがていよく断られる。レナは街に出て、学歴による収入の違いの正当性について学生たちに質問するが、レナの期待に反して彼等の答えは、公平だというものばかりである。ある日レナは、昔の恋人ハンス(H・ヘルベルク)と偶然出会って、さっそくセックスを試みる。回転タワーでのセックスは興奮しすぎてタワーの回転エレベーターが落下、そこに現われたシェーマン監督が「もっと気分を出せ」という。ハンスと別れたレナはレストランでセックスと幸福について客にインタビューする。そしてそこにいたボリエ(B・アールステット)の家にいって寝るが、突然泣きだした赤ん坊を見て、レナはちょっぴり嫉妬してしまう。心機一転、レナは蒸発したママ(G・エストビー)を捜しに自転車で旅に出る。途中、教会で信者の青年に純潔について、刑務所では囚人に、所内での非人間的な管理について、キャンプ場のダンス・パーティではセックスについてインタビューを重ね、パーティで知り合った歌手のソニヤ(S・リンドグレン)と仲よくなって、二人は生まれたままの姿で湖で泳いだ。その夜寝つかれないレナは近くの家でレスビアンをのぞき見してしまって逃げだした。ストックホルムに戻ったレナはハンスの所へいくと、ハソスの現在同棲中のビム(B・バーム)に冷たくあしらわれる。二人の愛撫を唇をかんで見ているレナ。性病にかかったらしいレナは、セールスマンのボリエとともに性病科に診察を受けに行く。もう二人に恋人のムードなどなく、別れる二人にシェーマンのしつこいNGサインが飛ぶ、クランク・アウトを待ちかねたマリーと子供たちが、パパのボリエに会いにきている。そしてシェーマン監督はつぶやく--「レナはママにめぐり会うんだ。ギュードルン・エストビーがママの役だ……」突然、窓外の少年運れの女性を見たレナ。レナは撮影そっちのけでママの胸に飛びこんでいった。

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スタッフ・キャスト

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