雪物語

劇場公開日:

解説

父のすすめる結婚に反発し、家をとびだした娘が、本当の愛を得る姿を描くラブ・ロマン。製作はジョン・ケスティッドとクリス・ハロップ、監督はジェリー・オハラ、脚本はアン・マーサーとジル・ハイム、原作はアン・マーサー(ヘラルド出版局刊)、撮影はマイケル・リード、音楽はケネス・V・ジョーンズが各々担当。出演はケア・ダレー、スーザン・ペンハリゴン、ケネス・モア、ビリー・ホワイトロー、ジェレミー・ケンプ、ゴードン・トムソンなど。

1977年製作/カナダ・イギリス合作
原題:Leopard in the Snow
配給:日本ヘラルド映画
劇場公開日:1978年1月14日

ストーリー

ロンドンに住むヘレン(スーザン・ペンハリゴン)は、22歳の美しい娘。父のサー・フィリップ(ケネス・モア)は、イギリス工業界の大物で、ヘレンも恵まれた生活を送ってきた。しかし数年前に母を失い、父と再婚した継母イザベル(ビリー・ホワイトロー)との間は、うまくいっていないヘレン。ことに父が結婚をすすめるマイケル(ゴードン・トムソン)は、好きになれない。やがて、父とのささいないさかいから、ヘレンは書き置きをのこして旅に出た。北イングランドのチャンバーランド・フィールズに彼女の車がさしかかった時、猛吹雪がやってきた。身動きのとれなくなった彼女は、1人吹雪の中を助けを求めてさまよう。と、1匹の豹が現われ、彼女は逃げまどった。すると、猟銃を片手の男が現われた。豹はこの男に飼育されており、ヘレンは安心して、男の小屋に案内される。男の名はドミニク(K・ダレア)。彼の孤独な憂いに、どことなくひかれる彼女。小屋には、中年のボルト(J・ケンプ)が、ドミニクの食事から生活の面倒をみるために住んでいた。深夜になるとうなされるドミニク。彼はレース中に事故をおこして失脚した有名なカー・レーサーだった。しかもこの事故の時に、彼の兄が死んだので、彼はそのことを気にしていた。むろん、彼自身も躰が不自由だった。ヘレンはそんな彼に、自分は父に反発し、婚約者をおいて今、旅にいると話す。しかし、いつしか愛し始めている2人。だが、ドミニクはヘレンに家に帰るように命じた。そして、ヘレンは後髪を引かれるおもいで家にかえる。何事もなかったかのように彼女をむかえる父達。でもイザベルは、彼女に愛する人が出来たのを女の直感で知り、彼女にその人のもとへ行くのをすすめた。ヘレンにとってこの言葉は意外であり、イザベルが身近な人になった。しかし、ヘレンがドミニクの小屋に戻って行った時、そこに彼の姿はない。彼はロンドンのある病院で腰の手術をうけていたのだ。だが、もう回復は不可能とのこと。しかし、そんなことをドミニクは知らない。彼はヘレンを見て驚いた。彼は今、第2の人生に賭けようとしていた。そして数日後、ヘレンの家に、ドミニクが訪ねてきた。自らが不治の病いを背おっているとも知らない彼。だが今、ヘレンは彼と共に生涯を生きる決心をする。そして美しい雪景色の中、2人の明日がはじまろうとしていた--。

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