ダイナマイト(1937)

解説

「桑港」「モロッコの動乱」のジャック・ホルトが主演する映画で、ロバート・ジェームズ・コスグリフが自らの原作をポール・フランクリンと協力脚色し「快勇二丁拳銃」のフィリップ・E・ローゼンが監督に当たり、「モロッコの動乱」のジェームズ・S・ブラウン・ジュニアが撮影した。助演者は「航空十三時間」のグレイス・ブラッドリー及びルース・ドネリー、「札つき女」のレイモンド・ハットン、ウィラード・ロバートソン等である。

1937年製作/アメリカ
原題:Roaring Tinber

ストーリー

ジム・シャーウッドは材木会社の作業員の中で智力兼備の親方であった。社長マッキンレイは二ヵ月の期限で材木の大量伐採を契約し、多額の報酬を約してジムに任した。ジムは作業員の給料を増して働かすことにしたが、機関士のハリガンのみはこれに応ぜず反対する。銀行団の招請によって東部に出張したマッキンレイは契約保証金として五十万ドルを受取り、帰途自動車の変事で急死を遂げ令嬢ケイが事業を相続した。この機に総支配人ガーヴィンは己の支配下にある代理店に仕事を請合わせようとして失敗すると、今度は伐木の一頓座に腐っているジムにケイは報酬を与える意志がないと告げたので、激怒した彼は故意に事業の遅延を計り、ハリガンに命じて鉄道敷設を命じた。これを知ったケイは現場へ出張して彼を難詰してクビにした。大半の作業員は彼に殉じて罷業を起こしたが、ハリガンは無頼漢を雇入れて仕事を始めたので双方の喧嘩となって警察沙汰を引起こす。困却したケイは再びジムに事業の引受を乞い、同時に報酬のことはガーヴィンの悪計であったのが判明した。かくて一切を了解したジムは突破して仕事を進め、ついに契約の期間に全部の木材を引き渡した。この結果ジムは若い女社長ケイの愛と尊敬の念を一身に集めることになった。

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