去り行く男

劇場公開日:

解説

「シェーン」と同様、放浪の男を中心とした西部劇で、ポール・I・ウェルマンの小説をラッセル・ヒューズと「太鼓の響き」のデルマー・デイヴスが共同脚色し、デイヴスが監督した。撮影は「長い灰色の線」のチャールズ・ロートン・ジュニア、作曲は「悪人と美女」のデイヴィッド・ラクシン。主な出演者は、「暴力教室」のグレン・フォード、「四角いジャングル」のアーネスト・ボーグナイン、「波止場」のロッド・スタイガー、新星ヴァレリイ・フレンチとフェリシア・ファーなど。

1956年製作/アメリカ
原題:Jubal
配給:東宝=コロムビア
劇場公開日:1956年2月25日

ストーリー

西部の流れを歩く放浪の男ジューバル(グレン・フォード)は、ロッキーの山の中で崖から落ちて気を失ったが、運よくその場を通りかかったシェップ(アーネスト・ボーグナイン)に救われた。やがて、元気になったジューバルはその牧場で働くことになった。シェップの妻メイ(ヴァレリイ・フレンチ)は、もともと淫奔な女で、夫をあざむいて牧童のピンキー(ロッド・スタイガー)と通じ、いつか夫をなきものにと考えていたが、ジューバルを見て心を動かした。ジューバルの腕がよいので、シェップは彼をカウボーイ頭にした。ピンキーはジューバルを目の仇にした。メイは、牧場を2人のものにしようと口説いたが、ジューバルは相手にせず、シェップは命の恩人なので騒ぎの起こらぬようにと、旅立つ決心をしたが、事情を知らぬお人好しのシェップは離さない。そうした矢先、ローハイダーズと呼ばれる狂信的宗教団体の一行がやって来て、この牧場に野営した。ピンキーたちはこの一行を追い払おうとしたが、病人のいることを知ったジューバルは、快く病人の治るまで牧場にいる許可を与えた。ジェーバルは、リーダーの娘ナオミ(フェリシア・ファー)の美しさに心惹かれた。ある夜、シェップ以下全員が野営している所にメイが手紙が来たという口実でやって来た。実はジューバルの顔が見たくて来たのだが、それを知らぬシェップは、ジューバルにメイを家まで送らせた。ピンキーは、メイとジューバルがあやしいとシェップにたきつけ、彼が家に帰ってみると、メイは振られた腹いせに、彼と関係が出来た、と言い放った。怒ったシェップは酒場へ急ぎ、無言でジューバルに発砲した。やむなくシェップを倒したもののジューバルも傷を負い、リーダーの所に隠れることになった。ピンキーは保安官に訴え、メイに報告に行ったが、メイはかえって怒った。ナオミの看護を受けたジューバルが、メイに会って身のあかしを立てるために家に行くと、メイはピンキーに重傷を負わされていた。そこにピンキーや追手がかけつけたが死の直前メイの証言によってピンキーは捕らえられた。ジューバルはナオミとともに、平和の待つ新しい土地へと馬を走らせた。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

映画レビュー

3.51955作、男シリーズ第2弾 瀕死の男が牧場主に救われ、そこで働く...

2023年6月2日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

1955作、男シリーズ第2弾
瀕死の男が牧場主に救われ、そこで働くことに。牧場主の妻が美人誘惑女なのだ。ここから話は一気に面白いことに。グレン・フォード主演。このおっさんがなぜこんなにもモテモテなのか、さっぱり不明(笑)途中登場のチャールズ・ブロンソンの方が…(笑)

コメントする (0件)
共感した! 0件)
はむひろみ

3.5人妻には気をつけろ!

2020年8月25日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 幼い頃、母親に嫌われ、父を亡くしたというジューブル。それ以来、不運が重なり、常に逃げ回る生活を続けていた。そんな彼が崖から転落し、皆から好かれている牧場主シェップに助けられる。そのまま牧場で働くことになるのだが・・・

 真面目一徹、女に好かれる、しかし嫉妬から恨みを買うことにもなる不幸な男ジューブル。牧場で働くことになるが、ピンキーという男からは毛嫌いされていて、シェップの妻メイから好かれてしまい、逃げるように酒を浴びる。しかし、メイがシェップに嫉妬させるよう仕向けてしまったため、えらいことになっちまった。

 アーネスト・ボーグナインもグレン・フォードも見事に好かれるようなタイプなのだが、一番美味しい役をチャールズ・ブロンソンが演じていた。孤高のガンマンといった雰囲気のブロンソンだが、友情に篤く正義を貫くといったタイプ。

 悲劇には違いないが、悪いのは全てピンキー(ロッド・スタイガー)となるストーリーがあまり面白くない。裁判にかけるといった公平さも無く、あっけなく終演となってしまった。“約束の地”を目指すという幌馬車隊にも良さげな若者がいるんだし、ナオミの心も微妙だなぁ。まぁ、男は真面目一徹に限る!ボスには敬意を!

コメントする (0件)
共感した! 0件)
kossy

4.0女難

2018年10月17日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

怖い

不幸な生い立ちの主人公(グレン・フォード)は誠実な男(アーネスト・ボーグナイン)に助けられ、牧場を手伝うことに。
しかしこの男の妻が欲求不満で、主人公に迫ってくる。
適当にあしらっていたが、牧童仲間の悪い奴(ロッド・スタイガー)に嫉妬されて、とんでもない事態に陥る。
派手さはないがとても面白い西部劇。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
いやよセブン
関連DVD・ブルーレイ情報をもっと見る

他のユーザーは「去り行く男」以外にこんな作品をCheck-inしています。