札束の報酬

劇場公開日:

解説

白昼ボストンで270万ドルが強奪されるというギャング事件を描いたアクション・ドラマ。アーウィン・ワインハウスとA・サンドフォード・ウォルフの共同シナリオを監督したのは「虎鮫作戦」のジェリー・ホッパー。撮影に当ったのはロイヤル・グリグス。音楽をヴァン・クリーヴが担当している。出演するのはJ・パット・オマリー、ロバート・ウィルキー、ロバート・ギストなど。製作はブライアン・フォイ。

1961年製作/87分/アメリカ
原題:Blueprint for Robbery
配給:パラマウント映画
劇場公開日:1961年9月29日

ストーリー

ボストンのナイトクラブの所有者チップスは、仲間のレッドに現金輸送会社襲撃の陰謀を持ちかけた。銀行から各会社への給料運搬を依頼されている輸送会社には、毎週莫大な現金が集まるのだ。レッドは、現在入獄中だが盗みにかけては師匠格のポプ(J・パット・オマリー)の協力を得るため、牧師に変装して刑務所のポプに会った。ポプはあまり気乗りしなかったが、成功すれば故郷のアイルランドへ帰れると聞いて承諾した。3ヵ月後、出所したポプはチップスやレッド一味に加わった。慎重な準備の末、彼らは輸送会社を襲ってまんまと大金を奪い出した。事件担当のソワンソン部長は、手がかりが掴めず途方にくれた。ギャングは盗んだ札束から足がつくことを恐れ、出訴期限のきれる3ヶ年半の間、ナイトクラブを経営するマックギャンに金を預ける事にした。協定を無視して分け前を要求したジョックは、ローメイに射殺された。その後、レッドがローメイと旅行したとき、ローメイが運動具店を襲ったことから、ペンシルバニア警察に逮捕され、3年の刑を宣告された。レッドはポプを通じて保釈金を出してくれと頼むが、マックギャンは応じなかった。ローメイは刑期中に死んだ。怒ったレッドは出所後、マックギャンに分け前をよこせと迫った。マックギャンはレッドに殺し屋を向けた。この蔭に何か秘密があると睨んだスワンソン部長(ロバート・ウィルキー)と地方検事はポプを逮捕したが、ポプが頑として口を割らない。警察はレッドを招いて真相を白状しないとポプを終身刑にすると脅かした。ポプを実父のように愛しているレッドは、ポプを釈放するという条件ですべてを告げ、ギャングは一網打尽となった。許されたポプは、自分を救ってくれた恩人とは露知らず、レッドを裏切り者と罵って去った。その後姿を、レッドはじっと見送った。

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