この生命誰のもの

劇場公開日:

解説

交通事故で四肢の機能を失った若い彫刻家の生きることへの苦悩と愛を描く。製作総指揮はマーティン・C・シュットとレイ・クーニィ、製作はローレンス・P・バックマン、監督は「ドラキュラ(1979)」のジョン・バダム。ブライアン・クラークの舞台劇を基にブライアンとレジナルド・ローズが脚色。撮影はマリオ・トッシ、音楽はアーサー・B・ルービンスタイン、編集はフランク・モリス、製作デザインはジーン・キャラハンが各々担当。出演はリチャード・ドレイファス、ジョン・カサヴェテス、クリスティン・ラーティ、ボブ・バラバン、ケネス・マクミラン、カーキ・ハンター、キャスリン・グロディなど。

1981年製作/アメリカ
原題:Whose Life is it Anyway?
配給:MGM/UA=CIC
劇場公開日:1982年3月20日

ストーリー

32歳の新進彫刻家ケン・ハリソン(リチャード・ドレイファス)は、ある春の日、ボストン市内の公園で仕事に励んでいた。彼を訪れる恋人のパットは、舞踊家。2人は希望に溢れ幸福だった。しかし不幸はその日に起こった。パットと別れた後、ケンが交通事故に遭遇してしまったのだ。かろうじて生命はとりとめたものの首から上を除いた身体の感覚が麻痺、植物人間として生きていく他はなくなるという事態に至ってしまった。入院後数カ月が過ぎ、身体は動かせぬままの状態が続いていたが、ハリソンは看護婦たちを相手に冗談をとばしたりしていた。そんな間、パットは1日も欠かさず見舞っていた。ある日、ケンは名医として知られるエマーソン(ジョン・カサヴェテス)に自分の身体は動けるようになるのかとはっきり質問した。「ノー」という正直なエマーソンの返事に、やはり動揺するケン。自分の人生は終ったのだと言いきかせるケンは、パットにもう来ないように告げた。やがて、治療を拒否していた彼の元にミセス・ボイル(キャスリン・グロディ)というリハビリテーションの仕事をしている女性が訪れ訓練次第でかなりのことができるようになると説得した。この会見は彼の絶望を深めさせるだけに終わり、ハリソンは病院側に退院を申し出た。しかし退院したら1週間以内に死ぬのは確実だ。そしてそれがハリソンの望むところなのだった。美人の女医クレア(クリスティン・ラーティ)は、生命の存続を願う病院側と死にたいというハリソンの間に立ってどちらを取るべきか迷った。ハリソンのスタジオでパットに会った彼女は、パットの「死なせてあげるべきよ」という意見にうなづくより他はなかった。数ヵ月後、病院内の一室でワイラー判事(ケネス・マクミラン)によって審問が行なわれることになった。そこでハリソンは必死の思いで訴えた。「脳以外の働きが不可能な人間を生かしておくほど残酷なことはない」。ワイラー判事は安楽死の判例を確かめるため外に出るのだった。

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映画レビュー

4.0良い作品だと思う

2019年5月6日
Androidアプリから投稿

丸の内ピカデリーで1週間で公開終了しましたけど。

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ムーラン
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