ふがいない僕は空を見た

劇場公開日:

ふがいない僕は空を見た

解説

「赤い文化住宅の初子」「百万円と苦虫女」のタナダユキ監督が、「俺たちに明日はないッス」以来4年ぶりに長編作品のメガホンを取り、第24回山本周五郎賞に輝いた窪美澄の同名小説を映画化したドラマ。助産院を営む母に女手ひとつで育てられた高校生の卓巳は、友人に連れられて行ったイベントで、アニメ好きの主婦・里美と出会う。それ以来、卓巳と里美はアニメのコスプレをして情事を重ねるように。そんなある日、同級生の七菜から告白された卓巳は、里美と別れることを決心するが……。主演に永山絢斗、田畑智子。脚本を「リンダリンダリンダ」「俺たちに明日はないッス」の向井康介が担当。

2012年製作/142分/R18+/日本
配給:東京テアトル
劇場公開日:2012年11月17日

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(C)2012「ふがいない僕は空を見た」製作委員会

映画レビュー

5.0この映画はタナダユキ監督のたぶん出世作となった 「百万円と苦虫女」(蒼井優主演) に続くメジャーヒット映画だと思う。

2024年4月8日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

萌える

動画配信で映画「ふがいない僕は空を見た」を見た。

2012年製作/142分/R18+/日本
配給:東京テアトル
劇場公開日:2012年11月17日

永山絢斗
田畑智子
窪田正孝
小篠恵奈
田中美晴
三浦貴大
銀粉蝶
原田美枝子
吉田羊
山中崇
梶原阿貴

この映画はタナダユキ監督のたぶん出世作となった
「百万円と苦虫女」(蒼井優主演)
に続くメジャーヒット映画だと思う。

助産院を営む母に女手ひとつで育てられた高校生の卓巳(永山絢斗)は、
友人に連れられて行ったイベントでアニメ好きの主婦・里美(田畑智子)と出会う。

二人は愛し合うようになる。
アニメのコスプレをして愛し合う二人を
隠し撮りしてネット上に拡散した人物がいる。

里美は夫(山中崇)と姑(銀粉蝶)から責められ、
やがて自宅マンションにも住めなくなってしまう。

卓巳の同級生良太(窪田正孝)は貧困に苦しみ、
バイトに明け暮れていた。

母親は家に帰らず、
借金取りは家に押し掛け、
自分は認知症の祖母の面倒も見ていた。
そして大きな事件も起こる。

それぞれの登場人物のキツい現状を見せられて、
なんだか激しい映画だなと感じた。

そして何も解決しないまま終劇となる。

142分と長い映画だが長さは感じなかった。

満足度は5点満点で5点☆☆☆☆☆です。

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ドン・チャック

3.5弱い人間は逃げたくても逃げられないのか。

2023年10月29日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

劇場公開時鑑賞。
複数のストーリーが関連している、好きなタイプのお話。素晴らしい作品だと思うが、ただし性愛の部分が個人的には雑味に感じられた。いい悪いはともかく、溺れてしまう/縋ってしまうのはわからなくもないが、オタク活動自体は単なる道具立てのように見えてしまい、必要性が薄く見えてしまった。

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なお

2.5とっちらかってるかなぁ

2023年3月13日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
ネタバレ! クリックして本文を読む
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共感した! 2件)
背中にエンジン

4.0【”生きててね、生きてそこに居て”と不甲斐ない僕に母は優しく言った。今作は、生きる辛さを抱える人々を描くことで、逆説的に、この世に”生”を受ける尊崇さを描いた作品である。】

2022年10月3日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館、VOD

悲しい

知的

幸せ

■無気力な高校生の卓巳(永山絢斗)は、友人に誘われて訪れた同人誌の販売会で、コスプレ好きの主婦・里美(田畑智子)と出会う。
 卓巳は里美との肉欲に溺れていくが、同級生の七菜(田中美晴)に告白されたことで彼女との関係を絶とうとする。
 しかし、ふたりの情事が里美の夫(山中崇)と義母(銀粉蝶)に知られ…。

◆感想<Caution!  内容に触れています。>

ー 今作には、多くの厳しき日々を送る男女が描かれている。ー

 ・中々、子が出来ない事を義母に責められる里美。彼女は、その鬱屈した想いをコスプレにのめり込むことで、紛らわせている。そして、知り合った卓巳と男女の関係を持ってしまう。
 - 銀粉蝶扮する義母の、彼女に子を要求する姿はホラーのようである。-

 ・里美との関係がSNSで拡散してしまった卓巳。彼は、学校に行けなくなってしまう。

 ・卓巳と仲の良い振りをしつつ、男に逃げた母の代わりに、認知症の祖母の世話をする、福田(窪田正孝)
 - コンビニでバイトする彼は、卓巳の母(原田美枝子)が気遣って作ってくれた弁当を、無表情に捨てる。そして、賞味期限を過ぎた弁当も捨てる姿。自分が、食に飢えているのに・・。ー

 ・そして、福田は同じコンビニでバイトするどこか屈折しているあくつと共に、卓巳と里美のSEX写真を嬉しそうにばら撒く。
 - 様々な鬱屈を、発散しているのであろう。-

 ・福田に対して、”学が必要”だと説く、コンビニのバイトの先輩、田岡(三浦貴大)。病院の息子で、金持ちだが彼も又、闇を抱えている事が彼の言葉と、その後に発覚した事実から分かる。

■前半は、観ていてキツイシーンが多いが、原田美枝子演じる助産婦でもある、卓巳の母の、巨木の様な”人間肯定的存在感”が際立っている。
 彼女は、卓巳を責める事無く”生きろ”と励まし、認知症の祖母が水道を出しっぱなしにしてしまった、福田の家に弁当を届ける。(彼は、その弁当を貪り食う・・。)

<ラスト、卓巳は母の言葉に後押しされ、学校に行く。いつの間にか、横には福田が並走している。学校に付き、静まり返った教室で揶揄いの言葉を投げつけられるも、彼はその生徒の前に行き、照れ臭そうに微笑む。
 そして、彼の担任の女性のお産のシーン。
 卓巳は母たちの、助力もあり無事男の子が生まれる。
 今作は、多くの生き難い日々を過ごす人々の姿を通じて、この世に”生”を受ける尊崇さを描き出した作品である。>

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NOBU
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