テトロ 過去を殺した男

劇場公開日:

テトロ 過去を殺した男

解説

「ゴッドファーザー」のフランシス・フォード・コッポラ監督が、ブエノスアイレスを舞台に家族の愛憎や葛藤をモノクロームの映像で描き出したドラマ。生まれ育ったニューヨークを捨ててアルゼンチンで暮らす兄を探しに、異母弟のベニーがブエノスアイレスに降り立つが、名前を「テトロ」と変えた兄はそっけない態度をとるだけだった。そんなある日、ベニーは兄が密かに執筆していた自伝を盗み見てしまい、それをきっかけに兄弟の仲は決裂。さらにベニー自身の出生にかかわる家族の秘密が明らかになっていく。タイトルロールを演じるのは「バッファロー'66」のビンセント・ギャロ。

2009年製作/127分/アメリカ・イタリア・スペイン・アルゼンチン合作
原題:Tetro
配給:コムストック・グループ
劇場公開日:2012年1月7日

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(C)2009 by Zoetropa Argentina, BIM Distribuzione, Tornasol Films, Agrupacion de Cine 001, Castafiore Films

映画レビュー

4.0映画という艶やかさ

2017年6月2日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

楽しい

知的

ここ最近、『ヴァージニア』、『ドラキュラ』とコッポラの後期(?)の作品を少しずつ観てきているわけですが、この『テトロ』もすごい!! 『ヴァージニア』の方が好みではあるけど、でもこの『テトロ』も十分すごい!!

モノクロで映し出される街中の黒さ、そして被写体への光の射し方が、もう艶やかとでも言いたくなるぐらいの魅力を放ってましたね。艶やかで豊穣で、こんな画面が観れるなら、映画館で観ておけば良かった・・・って、日本公開はかなり期間限定だったのね・・・

アルデン・エーレンライクの魅力はかなりのものですね。巷間言われるように『ギルバート・グレイプ』の頃のディカプリオに近い魅力を感じましたね。あどけない笑い方が特に似てたですよ。

それに、ギリシャ悲劇かとも思われるような主題も、この画の豊穣さとピッタリでしたね。

でも、でも、この映画にひとつ満足できないところがあるとしたら・・・・それは、ヴィンセント・ギャロですね、はい。この作品のギャロは結構評価も高いのかもしれませんけど、私としては彼の映り方にそこまで惹かれなかったんですよね・・・ そこまで謎めいた人物として描かれていなかったように感じたというかね・・・。

コッポラは「私は、この役の彼を見ることで、いくつかの目が開かれることに賭けている」と言ったみたいですけど、んー、少なくとも私の目は開かれなかった・・・ですかね・・・はい・・・。

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チャーリー

3.0コッポラは何処へ行く!?

2017年4月18日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

単純

物語は地味に進みギャロの陰気臭い感じに重苦しい雰囲気だがハン・ソロの明るいキャラで興味を持続して観れる。

私財を投じて地味な映画をまた撮ったコッポラだがギャロを主役にした意外性が良かったしドラマはシッカリしているので満遍なく楽しめる。

世捨て人のようなテトロには若干、イライラする。

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万年 東一