メランコリアのレビュー・感想・評価
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地球を道連れにするような物語
採点3.6
ラース・フォン・トリアー監督によるSF作品。
とにかくラースの内なる闇がそのまま投影されたような物語。
とにかく鬱陶しいほどの空気と、キルスティンダンストにシャルロットゲンズブールが素晴らしい。
結婚式と惑星衝突なんて組み合わせがもう面白いですよね。
結婚という一大イベントがどうにも虚しく、逆に地球滅亡を知ってから瑞々しくなる。
この明暗差を演じ分ける、キルスティンダンストにすごい魅せられました。
また良き姉のゲンズブールも静かな良い芝居でしたね。
何と言ってもクライマックスの惑星衝突の瞬間。ここでも姉妹の温度差がよく出ていて、健やかなキルスティンダンストと怯えまくるゲンズブール。
VFXの美しさも相まって、このシーンは本当凄かったです。
自分自身を終わらす為、地球を道連れにするような物語でした。
全部見たぞ〜
この作品で、フォントリア作品制覇!
(次はキングダムに行ってきます)
これは好きな方の作品。
メランコリアは、登場人物が全員“不快”な状態だから
観る側のストレス値は高いけど
鬱状態を体験しているフォントリアーの描く鬱状態の主人公を演じるキルスティンの、演技が最高。
作り笑いのあと睨みつけてる顔とかがいい。
地球の終わりが美しく荘厳に描かれているのがフォントリアらしいし、このスケールの大きな話を
田舎の屋敷に住む裕福な一家だけの視点で描くのも好みだった。
美麗な星や空の、CG映像が今海外のアーティストや韓国グループのpvでよく見る質感や色味に似ている気がして、フォントリアの美的感覚って何テンポか先を進んでいるのかも、、、とか思った。
私はフォントリアーのうっすら俗世から浮いた感じのする、現実から薄皮一枚偽物っぽいCG使い好き。
鬱映画とは違う
トリアー作品、三大鬱映画のひとつを鑑賞
(ニンフォマニアック、アンチクライスト、メランコリア)
鬱映画と言われればそれまでですが
主人公ジャスティン(キルステン・ダンスト)が
はた迷惑な新婦なだけで、なぜ彼女がそんな奇行を
繰り返すのかは描かれていないのでわからない。
まぁあんな母親(シャーロット・ランプリング)と
父親(ジョン・ハート)なら納得するしかないか。
登場人物、全員が感じ悪くて共感できません。
セリグマン(本作ではジャスティンの上司だけどw)の
厭らしい目つきも健在だった🤣
嫌味ったらしいセリフやカメラワークも気持ち悪い。
その反面、映し出される映像と音楽の美しさ
あんな風に惑星が衝突するとは思わないけれど
惑星メランコリアの美しさが「邪悪」な地球の生命体を
浄化してくれるんだぁあと、ジャスティンたちと一緒に
目を瞑って待機したくなった。
どんな話なんだ!!
と思うけど、だいすきな一作。
落ち込んだ時に観たくなるし、
観たらまた落ち込んでしまうんだろうね。
とにかく、キルステンダンストと
シャルロット・ゲンズブールが最高でした。
もうゲンズブールはさ、もう素晴らしいよ。
この人をずっと観てたいよ、
そう思ってしまうほどの作中の存在感。
はー、良かった。
こちらまでキリキリと胸が痛む感じ。
結婚披露宴と惑星衝突の組み合わせって
なかなか無いよ。
でもどちらも大好物だし、喜んで観るのよね。
観たかった度○鑑賞後の満足度△ 忍耐を強いられる135分。強いられないのは睡魔。「鬱」というものを映像化したかったんだろうな、とうっすらと分かるけど鬱病罹患者にとってはこんな甘いものではない。
①名作といわれる『ダンサー・イン・ザ・ダーク』は私の嫌いな映画十指の入るので、ランス・フォン・トリアーとはとことん相性が悪いんでしょうね。
②2時間も自分の結婚式に遅れたのに済まなそうな顔もしない花嫁。その後も花嫁に求められる必要最低限の笑顔はするが、それ以外は仏頂面の花嫁。そのうち花嫁なのに席を外すことが多くなり、結婚式に乗り気でないのがバレバレになってくる。はじめから鬱状態だった様。
ブチブチ文句垂れる俗物の義兄、みんなの間を駆け回って何とか収拾をつけようとする姉(キルスティン・ダンストとシャルロット・ゲンズブールはとても姉妹には見えないけれど)、若くて豊満な両ベティを両手にご機嫌なジョン・ハートの花嫁の父(だが、余計なことを言って元妻を怒らせる)、それに応えて結婚式の席上で「結婚なんて意味がない、こんな式なんて馬鹿馬鹿しい」と言い放つシャーロット・ランプリング!の母親、花嫁の自己チューにキレて顔を見まいとするウド・キアーがおかしい、等々いやもうこんなに気の滅入る結婚式は今まで出席者したことがない。でも他の出席者は楽しそう。なんで?
それに衛星(「メランコリア」)が地球に衝突するかも知れないことに対する心配や不安も全くないようだし。
③鬱病になると頭の上に黒い雲がいつも乗っかかっているような気分になる(実体験)。
地球に迫ってくる衛星(「メランコリア」)はその暗喩だと思うが、義兄は自殺し、一番平常心があったようだった姉は取り乱して泣き叫び、鬱病の妹は逆に微笑さえ浮かべてしっかりと最後を迎える。
“だってアタシもう経験しているもの”。
もしもトリアー監督がアルマゲドンを作ったら的なラスト
この監督が「アルマゲドン」を作ったらラストはこうなってしまいました???映画史上最悪のラストかもしれません。
あのラストはないだろう。何か希望をもって終わってほしかった。
私の好きなキルスティン・ダンスト もこの役柄は嫌いだ。
でも、なぜか惹きつけられる映像と音楽の不思議な映画だった。
この監督は予測不可能なことをよくやる。ドッグヴィルでは何度も途中で見るのを止めようと思ったが、最後まで我慢して見ていたら、あのラストとなった。あんな奴らは全員死んでしまえば良いと思わせるように観客の感情を操作しているようだ。本当に全員を殺すとは思わなかったが。トリアー監督恐るべし。関係ないけど、トリアーとタイピングすると候補にトリアージが出てくる。ちょっと意味深。
地球の生命は邪悪
オープニングのインスタレーションが素晴らしい予告ですべてであった…
ワーグナーも終始不穏で効果抜群!(同じフレーズだったけど)
怖いもの見たさで見てるのでまとわりつくイヤ感が快感になる
それにしても美しい庭と惑星…ため息
しかし
ラストには爆笑してしまったww
あんなぶつかり方するのかしらww
あまりも美しい生命の断末魔
個人評価:4.0
これほど世界の終末を美しく描いた作品があっただろうか。冒頭の美しいスローモーションの生命の断末魔。本作は地球の滅亡というよりも、この広い宇宙から、生命という概念が消滅してしまう事を描いていると感じる。
淡々と屋敷内だけで話が進み、惑星衝突にパニックになっていたであろう世間を描写しないので、見る側は主人公達の内面、また命の終結に気持ちを向ける事ができる。
生命は邪悪のモノ。滅びるべき存在という達観した価値観で、正気を保つ事が逆に出来てしまったジャスティンもとても儚く描けている。
眠い
フォントリアーの映画のテイストは嫌いではない。
内容はハッピーではないが、
深層心理をえぐり取った描写。
コロコロ変わるカット、手持ちカメラによる生々しさ。
今回は2時間15分と割と短くしてあるが、
台詞が少なく、場面も変わり映えが無く、
終始ワグナーの「トリスタンとイゾルデ」のPVを観ている気分。
話の内容も絶望しかなく、
見ていてこんなに(精神も肉体も)辛い映画はあまりない。
これを‘名作だ!’と讃えられる人が羨ましい。
自分にはダメでした。
感じの悪い人物の描写100点!
彗星、洋館、花嫁、馬、クラシック音楽に合わせて美しい影像が織り成す雰囲気映画
…が!この映画の本当のスゴさはそこじゃない
出てくる登場人物が軒並み感じ悪いのです
皮肉で言っているのではなく、ちょっとした仕草や台詞回し、照明の当て方やカメラワークで凄く上手く「ちょっと感じの悪い人」を演出しています
登場人物に感情移入して見てしまうとツラいのですがもう一段階俯瞰してみると演出や演技、小道具や美術面、作り手が一丸となって一つの方向を向いて映画を作っているなぁと感じる
良い作品です
敢えてやってるの、敢えて
貴方は間違えていて、私は正しいの。
貴方には分からないだろうけれど、私には分かっているの。
けれど、それを世の為に役立てる気なんてさらさら無いの。
だって世の中は馬鹿ばかりなんですもの。
でも庭の外にいる私を抱きしめて欲しいの。
貴方の心労なんて興味ないけど。
ていうか、何にも興味ないけど。
はー、つらたん。
美しい世界
とにかく映像が凄く綺麗。主人公の女が地球に共鳴する様に不機嫌で、偏った意見だけど、生きていて不機嫌でいる方が素直な生き方な気がするときがあって、
そうゆう意味で見ていて救われるような映画だった。
スティール・ブレイカー
瞬間の長い時間
幸福な結婚式
他者によって打ち捨てられたすずらんのブーケ
去っていく父と夫
オフィーリアの水葬
トリスタンとイゾルデ
スティール・ブレイカー
嘆く者、死と迎え入れる者、無垢なるもの
寓意に満ちた生が永遠の虚空を迎え入れる瞬間を待つ映画だ。
ジャック・バウアーが薄情過ぎる
メランコリアは地球に衝突しないと余裕綽々も束の間で衝突確定したら奥さんも子供も置き去り!?
恐れをなしていたのはK・サザーランドのみなテイタラク。
最後は地球終焉で現実を受け入れる潔い女子たちの生き様。
地球滅亡がテーマでソコを中心に進んでる?関係無い内容が前半から続く。
オススメはしない
愛ではなく暴力を描く作品や、楽しさではなく悲しさを描く作品があるように、この作品は希望ではなく絶望を描く。おそらくこの作品を理解できるのは監督だけでしょう。彼の作品は大概その絶望を描く。難解な手法で。観る前からそれは分かっているし、観た後も、やはり訳が分からないし嫌な気分になる。でもそれは残酷な動画の再生ボタンをクリックしてしまうのに似ているのかも知れない。怖いもの見たさという言葉では説明しきれない、人の潜在意識にある死や絶望といった、日常では対極にしまいこんでおきたいタブーを少しだけ覗きたいという衝動に。
ところでシャルロットゲーンズブールの劣化は著しい。この劣化という表現を、人に対して使うのはあまり好きではないのだけれども、シャルロットフォーエバーとか生意気シャルロットとかを初めて観た時のことを思うと同じ女優とは思えない。
よくわからなかった
冒頭から不思議な映像が始まって。
いったいどんなジャンルなんだろうと思いましたがSFでしたね。
話の見えない話が続いて少し眠かったです。
登場人物もぶっ飛んでる人が多くて、それが終末だからなのか、元々の人間関係がそうさせるのかよくわかりませんでしたが、とにかくよくわからない不思議な話でした。
地球が滅ぶなら大切な人の側で終わりたいですね。
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