ドライヴ

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劇場公開日:

ドライヴ

解説

「きみに読む物語」「ブルーバレンタイン」のライアン・ゴズリング主演で、昼はハリウッド映画のカースタントマン、夜は強盗の逃走を請け負う運転手として働く孤高の天才ドライバーが、愛する女性を守るため裏社会を相手に命がけの戦いを繰り広げる姿を描いたクライムサスペンス。デンマーク出身の新鋭ニコラス・ウィンディング・レフン監督が手がけ、2011年・第64回カンヌ国際映画祭で監督賞を受賞した。

2011年製作/100分/R15+/アメリカ
原題:Drive
配給:クロックワークス
劇場公開日:2012年3月31日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第84回 アカデミー賞(2012年)

ノミネート

音響編集賞  

第64回 カンヌ国際映画祭(2011年)

受賞

コンペティション部門
監督賞 ニコラス・ウィンディング・レフン

出品

コンペティション部門
出品作品 ニコラス・ウィンディング・レフン
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映画レビュー

4.0レフン監督が全米デビューを果たしたカー・アクション映画の傑作

2021年10月29日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

ライアン・ゴズリング主演、ニコラス・ウィンディング・レフン監督の出世作。LAを舞台に、犯罪者に雇われ逃走を助ける凄腕ドライバーの姿を描く。冒頭から強盗犯を車に乗せ、警察無線を傍受しながらパトカーや警察ヘリとチェイスする緊張感のあるシーンから始まる。どんなに追い詰められても決して慌てず、時にスローに、そして激しく自在にクルマを操るプロの仕事ぶりに引き込まれる。

原作はジェイムズ・サリスのクライム・ノベル。時制が行きつ戻りつしながらイメージ描写が挟み込まれ、主人公である「ドライバー」の幼少期から今に至るまでのエピソードが交錯するノワールノベル(続編として生き延びた主人公が7年後、婚約者を殺され復讐に立ち上がる姿を描いた邦訳版は未刊行の「Driven」がある)。実はこの小説、1978年のウォルター・ヒル監督による映画「ザ・ドライバー」にオマージュを捧げられている。同作もやはり“逃がし屋”を描いたカーアクションで、主演ライアン・オニールの代表作になっている(「ザ・ドライバー」自体はメルヴィル「サムライ」やペキンパー「ゲッタウェイ」の影響を受けている)。

そもそもレフン監督の起用は、このノワールな原作を気に入っていたゴズリングからの逆指名によって始まったという。彼はレフン監督の才能に早くから注目しており、主演が決まった際にゴズリングから打診の連絡をしたという。当初は興味を示さなかったレフンだったが、ゴズリングと会ったその日にイメージが湧き監督を引き受けたというエピソードがある。

主観が先行し映像化には骨が折れそうな原作を、レフンと脚本家ホセイン・アミニは大まかな設定をベースに、ファッションや小物、クセなどにオリジナリティを加え主役のキャラを設定、共演陣に人妻役のキャリー・マリガンやその夫のオスカー・アイザック、マフィアのロン・パールマンといった魅力的なキャストを配置した。また、効果音やサウンドトラックも不穏な映画の雰囲気をスタイリッシュに盛り上げ、目立つタイトルロゴやギラつく照明が現実感を揺さぶる。これは視覚障害をカムアウトしているレフン監督ならではの演出なのかも知れない。

さらには、凄まじいカーチェイスに加え、血まみれの格闘アクションや人体損壊など、遠慮のないゴア・シーンも多く登場する。エグいほどのバイオレンス描写で定評のあるレフン監督の持ち味を十分に活かし、原作には無い魅力が加わっている。2010年代を代表する作品の1本だ。

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ホンダケイ

5.03回目でやっと分かった素晴らしさ

2024年4月17日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

ドライヴを観るのは3回目だ。傑作だと思う。思うが、一回目の鑑賞からそう思ったわけではない。昔の自分、何も分かってなかった。

最初に観たときは、徹底的に贅肉をそぎ落としてガリガリに 痩せたような作品だなと感じた。
無駄なシーンは一切無しで、あしたのジョーの力石みたいだと思った。
そのせいなのか、なんだか面白みに欠けるよう感じて、つまらなくはないけれど面白くもないくらいの評価だった。

2回目を観たとき、もっとちゃんと物語を理解することができた。
カースタント、バイオレンスアクションも見応え充分で、面白いと感じた。
一回目の自分、話も分かってなかったんだな。

そして3回目
赤と青、そしてオレンジのライティングが意味するもの。
カエルとサソリの寓話とジャケットのサソリ。
それらが分かったとき、悶えるほど面白いと感じた。
エレベーターのキスシーンを挟む一連のシーンなんか最高じゃないか。

見ているつもりで何も見ていなかった。分かっているつもりで何も分かっていなかった。
ただのバイオレンスアクションなんかじゃないアートといえる傑作。

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つとみ

5.0病みつき

2023年12月17日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

最高。
セリフが少ない。
クロサワ映画見てるみたいだった。
今でいうとタケシの作品ぽい。
映像のトーン、人物の表情にジワッと迫るカメラワーク、スローモーション、音楽、間の活かし方等、完璧すぎて中毒になりそうだ。確かにスカッとする映画とは真逆で、終始どんより雨模様な雰囲気だった。
映画はディテールが命。
短い間ではあったが、ヒロインや息子との触れ合いが光の中に包まれていて大変眩しかった。

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スンジン

2.0主人公に感情移入してカッコイイと思える気持ちは、かなり古い!

2023年9月16日
PCから投稿
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ISSI
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