トワノクオン 第六章 永久の久遠

劇場公開日:

トワノクオン 第六章 永久の久遠

解説

「機動戦士ガンダム 第08MS小隊」などで知られ、2010年に他界した飯田馬之介監督が生前に制作を進めていた全6話のオリジナルアニメーションの最終話。飯田監督と旧知の仲だったもりたけし(「ストラトス・フォー」「ヴァンドレッド」)が協力監督として引き継ぎ、「第08MS小隊」でも飯田監督とタッグを組んだアニメーションディレクターの川元利浩らとともに作品を完成させた。弟のトワやテイを取り戻すため、クオンは瞬とともにクーストースの本部に向かう。そんなクオンと瞬の前に、ベスティア(能力者)を追い続けていたサイボーグ部隊「WTOC」が立ちはだかり、能力者とサイボーグたちの最後の戦いが始まる。

2011年製作/45分/日本
配給:ショウゲート
劇場公開日:2011年11月26日

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(C)BONES/トワノクオン製作委員会

映画レビュー

3.5全6章まとめてレビュー

2012年10月1日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

興奮

知的

意に反して特殊能力を開花させてしまった少年少女たち“ベスティア“と、彼らを擁護し能力を自在に操る事が出来る“アトラクター”。
そんな彼らを排除しようとする秘密組織“オールドー”と、その実働サイボーグ部隊“クーストス”。
両者の戦いを描く、全6章からなるSFアニメ映画シリーズ。

「X-MEN」のような設定だが、バトルよりも能力者の孤独と哀しみのドラマが色濃い。
迫害される者、迫害する者、SF的設定に置き換えながらもその構図は差別やイジメと言った現代社会の問題にも通じる。

アトラクターの中心人物であり主人公クオンは仲間を守る為命懸けで戦うが、その動機は壮絶で暗く重い過去にある。
クーストスの一人、瞬は自分も憎悪を抱いていた能力者と分かり、葛藤する。
自らの運命を受け入れ、自らの存在意義を問う。

クオンと彼を支える仲間たちの信頼、クーストスの司令・上代の思惑と陰謀…そんな深いドラマ性こそ、日本アニメの真骨頂。
バトルシーンの迫力、画の素晴らしさは言うまでもない。
また一つ、見て損はしないアニメ作品を見つけてしまった。

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近大
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