ミラノ、愛に生きる

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ミラノ、愛に生きる

解説

ティルダ・スウィントンの主演で、イタリア・ミラノの上流社会を舞台に、富豪の夫人が息子の友人との情事を通して押し殺していた自分を解放していく姿を描いたドラマ。良妻賢母として富豪の一家を支えてきたエンマは、子どもたちもそれぞれ独り立ちし、自分を見つめなおしていた。そんな時、息子の友人と恋に落ちてしまい……。2010年・第83回アカデミー賞では衣装デザイン賞にノミネートされた。

2009年製作/120分/R15+/イタリア
原題:Io sono l'amore
配給:ツイン
劇場公開日:2011年12月23日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第68回 ゴールデングローブ賞(2011年)

ノミネート

最優秀外国語映画賞  
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映画レビュー

2.5

2017年8月17日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

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ミカ

3.0マダム、家族を捨てる。

2013年3月26日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

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ハチコ

4.5削ぎ落とすほどに、能弁に、美しく

2012年1月31日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

知的

「オルランド」以来のティルダ・スウィントン主演でなければスルーしていたかもしれない作品。私にとっては、「ミラノファッション」も、「美しい料理」も、「ヴィスコンティを彷彿させる映像美」もさほど意味を持たず、「上流社会の美しい妻が息子の友人と恋に落ちる」…という有りがちかつ愛憎渦巻きそうな筋立てへの懐疑は捨てきれなかった。けれども、そんな先入観は冒頭で鮮やかに打ち崩された。キリリとした弦楽を背景に、どこか重苦しいミラノの雪景色が俯瞰され、やがてカメラは大きな屋敷へ舞い降り、凛としたヒロインを捉える。粛々と進められる一族の晩餐会。思いもよらない静謐さに息をのみ、またたくまに映画に引き込まれた。
ヒロインをはじめとして、(悲劇を背負う息子を除く)彼らは皆、泣いたりわめいたりしない。それでも、水面下では激情がうねっている。ちょっとした仕草、表情の揺らぎは、言葉以上に深く雄弁だ。そして、彼らが見聞きしたであろう青空や木漏れ日、鳥の声や水音、彼や彼女の息遣い、衣擦れや足音も。
また、ドラマを掻き立てる服装の使い分けや変化も興味深い。ロンドンに留学している娘はスカートを履かない。去り行くヒロインのため、家政婦はカバン一杯に服を詰めるが、装飾具の数々はテーブルに放置される。そして、最後に彼女が選んだ服装とは…。関連メーカーは快哉し、彼女をコマーシャルに起用したいと思うのではないか。
同じくイタリアが舞台、ティルダとちょっと顔立ちが似ている気がするケイト・ブランシェット主演、クシシュトフ・キェシロフスキの遺稿をトム・ティクバが監督した「ヘヴン」がふと思い出された。ぎりぎりまで削ぎ落とした男女の物語は、道徳や世俗を容易に飛び越え、どこまでも美しい。

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cma
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