劇場公開日 2012年5月11日

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「予告編では感動の予感、しかし…」幸せの教室 銀平さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0予告編では感動の予感、しかし…

2012年5月18日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

単純

寝られる

「ハリウッド二大スター共演の話題作」、見てきました。

まず正直な感想を言わせていただくと、
「この二人が主演で、この平凡極まりなさは、なぜ?」です。

直接的に言えば、笑えるポイントも泣けるポイントも無く「退屈」ということです。
残念なことに…。

レディースデイで1,000円で鑑賞して正解でした。
通常料金で見てたら損した気分になっていたと思います。

郷ひろみはこの作品のどの辺りが気に入って、TVCMであんなに推していたの?
私は共感できる部分が少なかったです。
「最後に二人は幸せになって…。それで?」と。

主人公の中年男ラリー(トム・ハンクス)が「スーパーの店員」である必要性がよく分かりません。
別に、他の職業でも何でもよかったんじゃ?

短期大学の女講師テイノー(ジュリア・ロバーツ)はダメ夫(ろくに仕事もせず家事もせず、家のPCでHなサイトを見ている、いわゆる“だめんず”である)に多大な不満を募らせ、大学の仕事にも全く情熱が湧かない。
彼女のストレス解消法は、「毎日酒を飲むこと」のみである。

そんな、人生に生き甲斐を見失った二人が出会い、恋に発展。…で、ハッピーエンド。

なんだか、二人の恋愛に大きな障害もないし、恋のライバルもいないし、わりとすんなり恋愛成就しちゃって、ラリーとテイノーどちらにも共感できなくて。

スピーチ・クラスの他の生徒達と、ラリー、教師テイノーの、絆が深まるような出来事も特になし。

ラリーが大学で知り合うスクーター仲間の若い友達とも、友情を強く感じさせるようなエピソードが無くて。

「高校を出てすぐ海軍のコックに就職して20年働き、この歳になってから大学生活の楽しさを知ったラリー」の心情を描いているんだと思いますが、いまいちこちらに伝わってきませんでした。

彼は大学に行きながら、レストランの厨房に再就職してますし、やっぱりラリーの天職は調理師であって、大学でスピーチや経済学を学んだことに大きな意味があったのでしょうか?
テイノーと知り合って、若い友達もたくさんできた。
特に“成果”と言えるのは、それくらいしかないような…。
まあ、人生において「人とのつながり」は大切ですけど。

この作品を見て「わぁ~大学って楽しそう」とは思えないです。

ここの総合評価の点数は、妥当な数字だと思いますよ。

銀平