蛍火の杜へ

劇場公開日:

蛍火の杜へ

解説

「夏目友人帳」で知られる漫画家・緑川ゆきの同名コミックをアニメーション映画化。夏休みに祖父の家に遊びにきていた少女・蛍は、妖怪たちが住むといわれる「山神の森」で迷子になってしまう。途方に暮れる蛍の前にキツネの面を被った少年ギンが現れ、ギンに助けられた蛍は、毎年夏にギンのもとを訪れるようになる。いつしか2人はひかれ合っていくが、ギンは人でも妖怪でもなく、触れると消えてしまうという不思議な存在だった。年月を重ね、幼い少女だった蛍も成長して高校生になるが、ギンは出会った時のまま。そんなある夏、2人は妖怪たちの夏祭りにでかけるが……。大森貴弘監督ら「夏目友人帳」のアニメ版を手がけたスタッフが集う。

2011年製作/44分/日本
配給:アニプレックス、NAS
劇場公開日:2011年9月17日

スタッフ・キャスト

監督
企画
夏目公一朗
青木晟
中村誠
川崎由紀夫
プロデューサー
横山朱子
菅原弘文
三宅将典
京谷知美
アニメーションプロデューサー
佐藤由美
原作
緑川ゆき
脚本
大森貴弘
キャラクターデザイン・作画監督
高田晃
美術
渋谷幸弘
色彩設計
宮脇裕美
撮影
田村仁
編集
関一彦
音楽
吉森信
エンディングテーマ
おおたか静流
アニメーション制作
ブレインズ・ベース
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(C)緑川ゆき・白泉社/「蛍火の杜へ」製作委員会

映画レビュー

4.0儚くて優しい淡い夏の恋

2021年1月23日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

田舎の山奥の村のおじいちゃんちですごす静かな夏休み。森で道に迷った小さな少女は、不思議な少年に出会い…

子供から大人まで万人にすすめられる、きれいで優しい短編映画。
半妖怪の少年が、かつて赤子の時に捨てられていたのを見つけた山の妖怪たちに(人間と妖怪という垣根におそるおそるしながらも)愛されていた事実も、切なくて温かい。
暑い真夏に、ひと時の涼しさにつつまれて映画館で見たい作品。
日本古来の神社、山神さまの森、木漏れ日に光ながら水のせせらぎのように流れる音楽も美しい。
小品ながらも心に残る名作。海外でも評価高いそうです。

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My

4.0優しい気持ちになれる作品

2020年8月10日
iPhoneアプリから投稿

熊本県の上色見神社が舞台と聞いて鑑賞しました。

世界観が素敵で、ギンと蛍の会話に和み、穏やかな気持ちになりました。最後は涙がポロリ😌

ちょうどお盆の時期に観ましたが、今年はコロナで田舎の実家にも帰れず。しかしこの作品を通して、里帰りしたような気持ちになりました。時々この季節に見返したいと思います。

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ピコ

4.0あの日あの夏、妖かしの森で…

2019年1月30日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

悲しい

幸せ

『夏目友人帳』の原作者の短編漫画を、『夏目友人帳』のアニメスタッフが映画化。
『夏目友人帳』はしっかりと見た事なく、数話チラチラと見た事ある程度だが、あの作風は嫌いじゃない。

自分が感じた『夏目友人帳』の作風とは…
妖かしが登場する作品でありながら、怖さは全く無く、独特で幻想的で、何処かユルくてユーモアもあって、ハートフル。
本作もそうでありながら、さらにノスタルジーを誘う。

夏休み、祖父の住む田舎を訪れた少女・蛍は、妖怪が住むと言われる“山神の森”で迷子になってしまう。
そこで、キツネのお面を被った少年・ギンに助けられ…。

あの日あの夏、自然の中、不思議な出会い…。
これらに堪らなく胸掻きむしられる。

人間でも妖怪でもないギン。
しかし、森の妖怪たちに好かれている。
その哀しい生い立ち…。
また、人に触れられると消えてしまう。
それが本作を語る上で欠かせない。

当初は歳も少し離れ、友達か仲良しのお兄ちゃんか従兄弟のような関係だったろう。
が、ギンは歳を取らず、成長していく蛍はギンと近くなり、仄かに抱き始める。
淡い恋心。
毎年毎年、夏の再会が何よりの楽しみ。
山神の森はいったん足を踏み入れれば心を奪われると言われるが、蛍も言い伝えとは違う意味で心を奪われ…。
もっとギンと一緒に居たい。
就職もこの地で考え始める。
でも、只一つ。
どんなに想いが募っても、触れる事だけは出来ない。

高校生になった蛍は、ギンに誘われ、妖怪たちの祭りに行く。
初めてのデート。
このシーンは幻想的でユーモラスで、ロマンチック。
が、思わぬ出来事が。
ギンに触れられる最初で最後…。

展開は淡々として、退屈に感じる人も居るかも。
でも、その淡々とした展開は作風に合ってるし、二人の距離感も絶妙に表している。
1時間弱の尺ながら、魅力が濃縮!

あの日あの夏、不思議で大切な出会いと思い出。
今でも訪れる度に、思い出す…。

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近大

3.5素敵な普通のお話

2017年10月1日
Androidアプリから投稿

幸せ

普通の女の子と妖の恋。
設定は普通ではありませんが、物語としてはいたって普通です。

山あり谷ありのストーリー展開はなく、途中で大きなイベントが発生したりもしませんが、それこそがこの作品の魅力だと思います。
二人の緩やかな気持ちの変化や空気感が魅力的です。

ラストは切ない結末ですが決してバッドエンドではなく、観終えると温かい気持ちになりました。

どこか懐かしく感じる日本の美しさや
緑川ゆきさんお馴染みの世界観もたまらなくよかったです。

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夏蜜柑
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