CUT

劇場公開日:

CUT

解説

イランの名匠アミール・ナデリ監督が西島秀俊を主演に迎え、殴られ屋をして金を稼ぐ売れない映画監督の映画への愛情を描き出す。いつも兄からお金を借りて映画を撮っていた秀二だったが、どの作品も映画館にかけることができない。そんなある日、秀二は兄が借金のトラブルで死んだという報せを受け、兄が自分のために借金をしていたことを知る。罪悪感にさいなまれる秀二は、兄の痛みを分かち合い、借金を返済するため、兄が死んだヤクザの事務所で殴られ屋を始めるが……。青山真治が共同脚本で参加。共演は常盤貴子、笹野高史ら。

2011年製作/132分/日本
配給:ビターズ・エンド
劇場公開日:2011年12月17日

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

インタビュー

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

フォトギャラリー

  • 画像1
  • 画像2
  • 画像3
  • 画像4
  • 画像5
  • 画像6

(C)CUT LLC 2011

映画レビュー

4.5映画の持つエネルギーに圧倒された

2023年12月20日
PCから投稿

アミールナデリの作品は、ファンタジーだ。
彼の映画には、映画という虚構だからこそ、生まれるエネルギーがある。
アミールナデリの魅力は、過去の作品からもわかるように映画という虚構の世界にいる人々の物語が解き放つエネルギーだ。
「駆ける少年」、「水、風、砂」「マンハッタン・バイ・ナンバーズ」・・・「ベガス」全てが、現実には到底有り得ない不可能を映画という虚構の世界で可能にする。
愚直なまでに純粋で単純に表現している。

あれだけ殴られるなんて生きてるなんて有り得ない。
映画のために借金を負って死ぬなんて設定は、有り得ない。
現実に有りえるわけない!なんて現実の尺度で、ナデリ映画を語っても意味がない。
有り得ないを映画で可能にするのがナデリ映画なのだから。

映画という虚構から生まれる確かな実感がある。感動だったり、驚きだったり・・・映画が与える実感。つまらないというのもある意味で映画から受ける実感。

ただ、CUTには、他の映画が解き放たない得体の知れないエネルギーを放出している。
よくわからないエネルギーを実感できる。
間違いなく、これは映画だけが放つあるエネルギーだ。

そもそも映画の中で映画史ベスト100を勝手にやるなんてアイデア自体が意味不明。
だが、これを実現させるのが、ナデリ映画の魅力。

最後の15分が解き放つエネルギーは圧巻だ。
まぁ、このナデリエネルギーを拒否する人もたくさんいると思うけど。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
ちゃんこ

3.0映画が大好きな男が兄の借金を返済するために日々殴られ続けることで金...

2022年9月2日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

映画が大好きな男が兄の借金を返済するために日々殴られ続けることで金を稼ぐ。
はっきり言って意味不明。
映画愛について描きたいのか、暴力を描きたいのか。
ただ、西島秀俊の鬼気迫る演技は見応えがあった。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
省二

1.0痛々しい

2022年9月2日
iPhoneアプリから投稿
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 2件)
アンディぴっと

3.0捲土重来

2021年2月15日
スマートフォンから投稿

映画への情熱の話しはいいのだけれど、殴られる続ける事が自責の念みたいのが、いただけない。あと長い。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
collectible
関連DVD・ブルーレイ情報をもっと見る