レオニー

劇場公開日:

レオニー

解説

世界的な彫刻家イサム・ノグチの母親レオニー・ギルモアの生涯を 「ユキエ」「折り梅」の松井久子監督が映画化した伝記ドラマ。1901年、女子大を卒業し、ニューヨークで教鞭をとっていたレオニーは日本から来た詩人・野口米次郎(ヨネ・ノグチ)と出会う。お互いに惹かれあい恋に落ちる2人だったが、レオニーの妊娠を知るとヨネは一方的に帰国してしまう。カリフォルニアに移りシングルマザーとなったレオニーだったが、日系に対する差別を感じ、ヨネの誘いにのって渡日を決意する。主演は「シャッターアイランド」のエミリー・モーティマー。共演に中村獅童、原田美枝子、竹下景子。

2010年製作/G/日本・アメリカ合作
配給:角川映画
劇場公開日:2010年11月20日

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(c)レオニーパートナーズ合同会社

映画レビュー

4.0芸術には国境は無いし、愛する家族にも国境は無い!

2012年4月11日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

幸せ

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ryuu topiann

2.0鼻につく

2012年2月6日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

知的

難しい

芸術やクリエイティビティ至上主義的な
主張が鼻につく映画でした。

芸術家の夫との子供である息子を芸術家として育てる
のに必死で、息子を溺愛。

反対に、娘は、父親が誰かも明かされず
かわいそうすぎます。

映像や、役者さんの演技とか、映画としては良かったです。

内容のレオニーの生き方に共感できずに反感する気持ち
が出てしまうのが映画の評価点数になっています。

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シンプルライフ

3.5伝記は難しい

2010年12月26日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

題名の「レオニー」とはイサム・ノグチという彫刻家の母のファーストネーム、
その母の生涯の物語り。
レオニーを演じる主演女優はエミリー・モーティマー。
彼女、「シャッター・アイランド」にも出ていた女優さんですが
気がつきませんでした。
映画の中で
十代後半から八十代ぐらいまで演じるのですが、本当の年齢は?
と思わされました。
老けた感じが様になっていて、結構なお年なのかなぁ、と思っちゃいましたが、
まだ三十代後半、それだけ上手かったという事だと思います。

レオニーの人生はかなり起伏があるドラマチックな人生だったと思う。
が、淡々とした感じにまとめあげられた印象をうけた。
これは、美しい映画に仕上げられたせいもあろうが、
人の人生を2時間程度にまとめるという伝記映画のもつ
難しい面なのだと思う。

ヨネからイサムへ二人の芸術家を創り上げたパッションを
前面に出しても良かったのでは、と思う。

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カサキショー

4.5国境無き芸術。国境無き人生。

2010年12月8日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

1年に2、3度有るか無いかの稀な頻度でこういう映画と出逢う事ができる——スクリーンを眺めているだけであらゆる感情がすぅっと流れ込み、いつの間にか心を激しく揺さぶられている、そんな映画。

松井久子という監督の名は本作で初めて知ったが、津田梅子や小泉八雲の妻も登場する数多の魅力的なエピソードを語りながらもブレず気負わず、流れるようにドラマを紡いでゆくその手腕に舌を巻く。

そして言わずもがな、主人公の学生時代から晩年までを演じ切ったE・モーティマーが素晴らしく良い。
絶対に人に媚びず、後ろを振り向かず、信じた事を最後まで貫き通すその高潔なる強さ。
単身アメリカに渡る息子に向けた彼女の言葉が良かった。
「そんな勇気、一体どこから?」
母よ、貴方からです。

一世一代の熱演で魅せた彼女が(本当は『キッド』みたいなキュートな役もまた観たいんだけどね)今年のアカデミー賞候補に挙がらないかと期待しているが……外国映画扱いだろうから無理かな。

だが『世界に通用する映画』ってのはこういう映画だと思う。
「芸術には限界が無い。国境も無い」
劇中でレオニーが口にする言葉を、この映画そのものが体現している。
鑑賞直後に感じたのは、人ひとりの人生がどれほどに巨大で、そして豊かなものであるかということ。
国境を越えて人間の中に存在する美しいもの。人生をいとおしいと思わせるもの。それが何かは説明できないが、この映画には確かにそれが息づいていると感じる。

以下、不満点。
ヨネ・ノグチがアメリカを去った理由(国際情勢は分かるが、差別に関する描写はほぼ皆無)と、レオニーを日本に呼んだ理由の不足(単なる義務感だと思うが)。
またはイサムの成長に関する描写と比較して、妹アイリスの描写が食い足りない点。イサム以上にアイデンティティの確立が困難だったろう彼女にももう少し光を当てて欲しかった。
最後のシーンも本編から遊離してるというか、作為が入り過ぎて少し夢から醒まされた心持ちにされる。無論これは作り手がどれほどこの映画・人物に強い敬愛を注いでいたかの表れでもある訳だが。

しかしそれらを差っ引いても、今年僕が鑑賞した80本以上の映画の中で、本作が5本の指に入る映画である事は疑う余地もない。
DVDではなく、是非とも映画館で鑑賞を。ゆったり腰を据え、大スクリーンが放つ感情の波にじっくり揺られていただきたい。

<2010/11/27鑑賞>

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