キック・アス

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劇場公開日:

キック・アス

解説

マーク・ミラー原作の人気コミックを「スターダスト」のマシュー・ボーン監督が映画化。ニューヨークに住む冴えないオタク少年のデイブは「誰もがスーパーヒーローを好きなのに、なぜ、誰もスーパーヒーローになりたがらない?」と思い立ち、何の特殊能力も持たないまま、ひとりコスチュームを着てスーパーヒーロー「Kick-Ass(キック・アス)」になる。だが、正義の味方として悪者を退治するのは骨の折れる仕事で、かなり痛い。やがて、傷だらけになりながらもキック・アスとしての活動を続けるデイブの前に、同じ稼業のビッグ・ダディとヒット・ガールが現れる。

2010年製作/117分/R15+/イギリス・アメリカ合作
原題:Kick-Ass
配給:カルチュア・パブリッシャーズ
劇場公開日:2010年12月18日

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映画レビュー

1.5殺戮すらエンターテイメントの要素として楽しむ映画

2024年4月22日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

怖い

制作を持ち掛けたところからことごとく改変を求められたけれど、応じずに自主製作で作った映画。
 なので、『キングスマン』に比べるとポップなコーティング度、スタイリッシュ度は落ちているが、それでも、監督がやりたいことは突き抜けている。登場人物たちの造形はあえて手作り感を込めたオタク度を極めているのか?あのセンス…。ギャグをねらっているとしか思えない。映像はスタイリッシュなのに。
 それが、アメコミや日本のコミックで育った世代には妙にはまって…。

キレッキレのアクション。
 しかも、主人公の高校生でもなく、大人である父でもなく、11歳の少女がはじけ飛ぶ。
 スタントマンではなく、7か月の訓練を経て、ほぼご自身で行っていると聞く。クロエさんの出世作となったが、これだけのものを見せられれば納得。「ブレイクスルー演技賞」や「ライジングスター賞」を受賞されているが、さもありなん。
 新世代のスター誕生と拍手喝采、推し活をしたいところなのだが…。

残酷!!
 『キングスマン』のレビューでも同じ言葉を書いたように、 理性・人間性を閉じちゃえば楽しめるのだが。

しかも『キックアス』では
 ヒットガールとビッグダディは私怨での殺戮を繰り返す。
 ヒットガールとビッグダディは娘を復讐の道具として育てる毒親。その毒親に洗脳され切っている娘。
 笑いながら、超絶残酷な死刑執行を行うヒットガールとビッグダディ。
 ヒットガールとビッグダディは、犯罪組織壊滅を希求しているはずなのだが、どちらが悪の組織か混乱してくる。ギャング同士の抗争と思おうとしても、ヒットガールとビッグダディの方が残酷で…。尤も、頭の使い方・策略は悪の組織の方が何枚も上手なのだが…。

 それでも、ヒットガールと絡む主人公のキックアスが一応「正義とは」とか悩んでおり、人を助けようともがいているのが、一種の”良心”には見え、輻輳的な物語になっている。キックアスの中ニ病的なところと現実の対比も面白い。とはいえ、悩み度は浅いし、何よりヒットガールとビッグダディの印象が強すぎて、やじろべえの重りにすらならない。監督のほんの言い訳の贖罪のために配されているようにすら見える。

映画は微妙・絶妙なバランスの上に成り立っている。
 バイオレンス映画なのか、コメディなのかも微妙。
 結構えぐい場面も出てくる。電子レンジ場面やスクラップ場面とか…。でもそれがコメディタッチで描かれるので、理性では笑いたくない場面で失笑してしまうとか。じゃあ全編コメディなのかというとそうでもない。そんな匙加減も微妙・絶妙。すごいバランス感覚。

現代の風刺画になっているところもニクイ。それでいて現実にもちゃんと根ざしている。キックアスとレッドスミスの友情も切ない。このオチも、ある意味教訓? お気楽映画だけではない。

いろいろなメッセージを受け取れるのに、馬鹿馬鹿しくて笑ってしまい、スカッともして、泣きの要素もあり、残酷さを笑っている自分自身に戦慄する。

いろいろな作品へのオマージュも盛り込まれているそうで、その辺が判る人にはたまらないらしい。わからない私にも、わからないなりに楽しめたけど。

ごった煮なのにスタイリッシュ。すごいバランス感覚。

職人芸。

個人的にはヒットガールのアクションシーンとBGMにスタンディングオペレーションを贈りたい。
けれど、無抵抗の人間をスクラップで殺す場面を笑って見ている、電子レンジ場面のコメディが受け入れられない。

万人にはお勧めできない。
きちんと自分で判断できる軸を持った大人が、ちょっと理性緩ませて馬鹿馬鹿しさを楽しむ大人の映画かなと思います。

とはいえ後味悪い。
やぱりR15指定。

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とみいじょん

4.0クロエ・グレースが可愛くて強い

2024年4月5日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

単純

興奮

クロエがとにかく強い
悪人がバタバタ倒されていく
見た目が子供なのに精神的に大人
とても魅力的なキャラクター
戦っている場面では敵が悪過ぎてハラハラさせられる
小さな女の子が滅茶苦茶強い意外性で新しい

とても良いストーリーで良い配役なんだけど
序盤の主人公の男?一人Hシーンいるかな?
あーゆーの家族と見てると凍り付くからやめて欲しいんだけどね
本当にナンセンス
このシーンだけでうちの一家は映画の価値を決めてしまうからな
家族で一緒に見れんわ

でも、一人で見るなら最高に面白い映画でした

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MIKI

5.0キック・アス、という名のヒットガール一作目。

2023年1月29日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

笑える

楽しい

萌える

同名アメコミをブラッド・ピットが惚れ込んで映画化。
主演は今や飛ぶ鳥を落とす勢いのクロエ・グレース・モレッツと、アメリカゴジラのアーロン・ジョンソン。

【ストーリー】
デイヴはアメコミヒーローに憧れるコミックオタク。
変な青のスーツを買い込み、オリジナルヒーローのキック・アスを名乗って街を歩いたりしていたが、ボコられて刺されて重体、全裸で病院送りとなる。
その後遺症でデイヴは無痛症となるが,ゲイからレイプされた疑惑までついてくる。
心の傷を負った可哀想なハレモノ扱いされるものの、気になるあの娘、ケイティと仲良くなれる余録もついた。
その後もキック・アス活動に精を出していたデイヴ、無痛症の体を振りまわして悪党3人をかえりうちにした動画が見事バズり、大人気となる。
ケイティのヤクの売人彼氏に注意してやろうとアス活するも、そこで待っていたのはガチの犯罪者たち。
暴れてもどうにもならず、凶器を手に手に襲ってくる男たちに殺されそうになったところに、本当の主人公ヒットガールが乱入し、超格好よく敵を殲滅してしまう。
「早く!こっちに来なよ!」
ビルを軽々と飛び移り、来いよと手を差し出すヒットガールを、キック・アスは追いかけられなかった。
彼らの本気のヒーロー活動を目の当たりに自信をなくすデイヴだが、町を牛耳るダミーコは襲撃者がキック・アスだと勘違いしてしまった。

どう見ても主役はクロエ・グレース・モレッツ演じるヒットガール。
小学生女子なのにタイトな黒スーツに目隠しマスク、ハッピーな音楽と共に敵陣営にカチこんでブラッディに殺しまくるその姿は誰よりも次世代のヒーローを体現してます。
キック・アスも物語の中で成長し、最後はちょっと活躍して、ヒーローっぽい所を見せてくれてますからご安心を。

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かせさん

4.5ヒット・ガールは別格

2022年5月4日
スマートフォンから投稿

泣ける

笑える

楽しい

ヒット・ガールことクロエ・モレッツを只々愛でるための映画。アメコミキャラはあまり好きではないが、ヒット・ガールは別格。
ビッグ・ダディ役のニコラス・ケイジもいい味出してる、超クール!

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