ソウル・キッチンのレビュー・感想・評価
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ファティ・アキンのポップコメディ
個人評価:3.4
色んな登場人物が現れ交差していくが、そこまで意味や掘り下げは無い群像劇。ただ映像や台詞にセンスがあるので、しっかりと最後まで楽しめるから流石だ。ファティ・アキンのポップコメディ。
「ドイツらしさ」満載
自分の趣味の映画で大満足❗️ジノス大好き。
ソウル・キッチンの立地と建物内部がすごくいい!居心地良さそう、たまり場として最高、パーティーもできる、少しうるさくしても大丈夫!
外国に行くって決めたらまず書店に行ってガイドブックを何冊も買うのドイツらしい、最後は燃やしちゃうけどね。B級フード好きだね、最後はシェフのお洒落で美味しい料理が大人気になるけどね。理学療養とかトルコ人による代替治療もドイツでは人気。ジノスとイリアスの兄弟愛もいい。そして見つめ合いから愛が始まるのも!
老若男女、悪い奴も、いかれてる人も、金なしも、泥棒も、メー🐐も、税務署も、トルコやギリシャと出自色々の移民達も、酒飲みも、インテリも、ミュージシャンも、シェフもみんなごたまぜ。チャイニーズ・スープならぬ、ジャーマン・スープ!
どこに住んだっていいじゃない。空気も土も土地も水も太陽もみんなのもので誰かの所有物じゃない。投機は本当に胸糞悪い(あの不動産屋、天罰がくだったねー)。
嫌なことがあっても必ずいいことがある!
おまけ
ジノスの兄、イリアス役の俳優のモーリッツ・ブライプトロイ。若い頃から沢山のドイツ(語)映画に出ている。元はオーストリアの俳優・演劇一家。最近になってやっと認識した。「ノッキング・オン・ヘブンズ・ドア」「ラン・ローラ・ラン」「黄金のアデーレ」「ミケランジェロの暗号」などなど、そしてファティ・アキン監督映画の常連でもある。大ファンになりました。
Seoul(韓国の首都)でなく、soul(魂)ですよ👂
キッチンの話だけど、韓国ものでないです(^0^)
なんだかちゃらんぽらんな男なんだけど、
仕事とか恋愛とかそれなりにやっている。
でも、なんかいい加減なんで人に騙されたり、恋人に裏切られたり。
そんな彼にも救世主が現われるのか?
自分の居場所
ハラハラヤキモキさせられて、最後はほっこり。
コメディなのでなんも難しいことなく、ニヤニヤして見てられればそれでOK。
ちょっと元気にさせてくれる、良い作品だった。
バンドのファンが集まって…ってくだり、すごい好き。
口に合いませんでした、ごめんなさい
ハンブルグの場末の大衆食堂「ソウルキッチン」のどん底から新装開店までのドタバタを描いたレストラン・コメディ。シェフものは良作が多いので観てみましたが・・。
いかにジャンクフードの店でも主人公の不潔極まる風貌と雑な仕事ぶりは頂けません、成長物語にする意図でしょうが監督もわざわざ顰蹙をかうように見せるから冒頭からドン引きです。コメデイのスタイルなのでしょうか終始誰かが怒鳴っているオーバーアクションの連続、特にドイツ語はきつい響きの言語なので頭が痛くなります。
登場人物も人格的に残念で癖の強いキャラばかり、感情移入できない映画を観るのは辛いものです。ストーリーも散々気を揉ませてハッピーエンドと言う良くある顛末、それもシャツのボタンに救われるとは軽すぎます、細かいことにはこだわらず、いわゆるノリで見せるタイプの映画なのでしょう、ヨーロッパでは賞もとったようなので主観の問題です、あしからず。私には生理的に無理な映画でした。
接骨院もいいもんだ
ジノス(ボウスドウコス)スカイプを使ってテレビ電話するも、会いたくてしょうがない。経営状態悪化のため、ナディーン(フェリーネ・ロッガン)のいる上海へ行こうにもなかなか行けない。いつも練習場代わりに使っていたバンドが演奏を始めると、店には新規の客がわんさか集まった。また、イリアスが仲間と一緒にクラブからDJセットを盗み出して、店へと持ち込み音楽をかけてから大繁盛。シェインの料理も評判になってソウル・キッチンは軌道に乗り出した。
そんな状態に安心したのか、ジノスは兄イリアスに店をまかせて上海へ行こうとするが、祖母の死去のため突然帰国してきたナディーン。腰痛は悪化し、最悪の状態のまま、祖母の葬式でヘマをしてしまう。さらにイリアスがギャンブルに負けて、店を手放すことになった。
パッと見はコメディに見えないのだが、かなり笑える。仮出所中だということを黙ってていてほしい兄イリアスの性格もさることながら、弟ジノスのナディーンに対する一途な愛がそれを一層面白くしているのだ。すぐに包丁を投げてしまうシェインももちろんいいし、店を買いたくてしょうがない悪役ノイマンの存在もいい。
かなりエロティックな部分もあるが、ナディーン一筋のジノスは接骨院のアンナ(ドルカ・グリルシュ)のマッサージにも耐えた(笑)。エロなのはシェインがデザートに入れた催淫剤のおかげで乱交パーティと化したシーンだけだ。
個性的な登場人物がそれぞれ繰り広げる人生模様。店を無くしたが強制競売かけられたとき、破局したナディーンから金を借り、落札する展開も見事だし、エンディングは接骨院のマリアと店を貸切にして二人で過ごすクリスマスイブ。これがナディーンではないところに、未来が感じられる。
真面目なおフザケ
面白いんだけど、基本、生真面目というか。
監督の真面目さとか秀才ぶりみたいなものが感じられて、面白いんだけど、枠にはまっているというか、窮屈というか。
もっと逸脱した部分があれば、気持ちよく笑えて楽しめると思うんだけど。
アキン監督はシリアスなドラマのほうが良さが出るなあ、と思った。
全てが丸く収まるハッピーエンド
ラストに結ばれる整体の女性は意表を付くような綺麗だし良いエンディング。
何気に料理の腕は磨いて修行していたんだなと関心する手前、今までレトルトな感じで店を切り盛りしていたのには何とも言えない。
店を取り戻せる理由が若干、無理矢理な感じはするが結局は元カノですか。
どうしようもない兄弟だが兄はソコまで悪人になれず良い人だし弟も滑稽だがシッカリした感じ。
店が流行り出した理由もハッキリとは明確にしていないし料理人も以外に出て来ないし全体的に御都合主義な内容だが単純に面白かった。
音楽は全体的に良くなくてソコが最高だったらなぁ。
一つ一つのシーンが美しく印象的
海外ドラマって、そんなにカッコよくないダメ男がめっちゃできる美人と付き合ってるというアリエナイシチュエーションが多いよね。希望が反映されるんだろうか…? この映画もご多分にもれず、出てくる男性はみんなくたびれてるし、女性はナイスバディのいい女。
まあ、それはともかく、味のあるレストラン、倉庫街にあるマンション、廃屋に作られたクラブなど一つ一つが美しくて画になるんだな〜。紆余曲折ありながらもハッピーエンドなのも嬉しいです。
オッサンたちの青春
一年以上前に見たけれど、覚え書きしておきたい一本。
ドイツ語フェチなので、その会話の響きだけでも聞いていてじゅうぶん楽しい。
ラストでコレはクリスマスムービーだったとわかる瞬間、とてもキュートでオシャレな映画だと思いました。
馬鹿馬鹿しいけれど温かみがあって良い演出と撮影で見せてくれる
総合:70点
ストーリー: 60
キャスト: 80
演出: 80
ビジュアル: 75
音楽: 70
七転八倒な物語は現実感もなくて、特に後半は無茶苦茶なのだけれども、物語重視の喜劇ではないので許容範囲。大爆笑するような喜劇ではないのだけれども、なんとなく微笑ましく彼らの駄目っぷりを眺めていられる。食べ物や調理の美しい撮影、人物の表情の捉え方、人々の行動をカメラを動かしながらの撮影など、演出や撮影方法がなかなか上手で良い感覚を持っている。画面の切り替えの早さのうまさもあって、ちょっと馬鹿馬鹿しいながらも見ていて悪い気がしない。主要登場人物たちはみんな個性が際立っていてわかりやすいのも良かった。
ドイツの映画なのでわかりにくいし特に説明もなかったのだが、登場人物の名前がドイツ語らしくなくて違和感もあって調べてみたら、実は移民が数多く登場する。主人公とその兄はギリシャ系移民という設定だし、トルコ系の整体師も登場するし、そもそも監督からしてトルコ系。主人公やシェフ役の俳優も移民。ドイツ社会で苦労している移民のことを温かい目で滑稽に見つめているのかもしれない。この映画もレストランを繁盛させるような成功物語とかでなくて、異国で苦労しながらも懸命に生きている移民たちを優しく面白く見つめているように思える。
ドイツ映画もかなかやるなぁ。
素直に面白いと思いました。
お人よしの主人公と彼の周りの人々とのストーリー。
妙にスリリングだし、ポップでハートフル。
なんか、ジム・ジャームッシュを思い出してしまいました。
でもリュック・ベンソンも入ってる。
そんな、映画を観たい方、お薦めです。
時々、妙に、カッコいい
面白かったです。雑然としたままドンドコ進んで、パッとしないようなイケてるような。
登場する人達、ヘンで情けなくて憎めない。つるべ打ちの出来事に、腰痛持ちのレストランオーナー・
ジノスの、濃いいビックリ顔ばっかり見てた気がする…面白いんです。
お金なくてもツイてなくても、彼の店への情熱がとっても良かった、カッコ良かったです。
そう、時々、妙にカッコいい。
音楽は勢いがあって、良く合ってました。ドイツの街並の雰囲気も素敵でした。
タイトルのイメージと違う映画、このキッチンの料理って一体何だろう?
この映画は、私のよく行く単館系の映画館で宣伝していた。あの映画館で上映する作品ならきっと良い作品に間違いないと決め込んで、見逃してしまったので、レンタルDVDが出て早速観てみると、ハチャメチャで掴み処が無く自分にとっては、ハズレ!の1本だ。
ストーリー展開に整合性を少しも感じられない作品で、自分はこの作品約1時間40分の尺で、最近の2時間以上の作品ばかりの映画の中で、この短い映画は、忙しい日常の中で観るにはお手頃の尺の筈であるのだが、その強引な話の展開に感情移入出来ずに置いてけぼりをさせられた自分は、短尺の映画が長く辛く感じてしまったのだ。とても残念だった。
しかし、これはあくまでも私自身の個人的な感性にそぐわなかったと言うだけで、カメラワークや、話の展開のリズム感、映像表現としてのテンポなどは悪くは無いのだ。
只、主人公のジノスの兄が刑務所にいて仮出所して来て、弟の店で色々問題を引き起こす事とか、ジノスが旧友と街でばったり会ったら、こいつも彼の人生には迷惑な存在となって行くし、ジノスの恋人は上海へと旅立つし、ジノスの人生、弱りめに祟りめ、泣きっ面にハチ、踏んだり蹴ったりと、これでもか、これでもかとハプニングの連続!!!
これを、「ウッソ~!!!」と言って笑いながら、人の不幸は蜜の味と、あくまでも他人事として傍観者の立場で、楽しむには問題無く、笑って楽しめるのかも知れない。
例えば、かの寅さんも、ご本人にしては、真剣な毎日でも、いつも失恋の連続で哀しい筈の彼の人生なのに、安心して観客は笑って観てしまうのだが、この映画の場合は、何故か寅さんよろしく、ジノスに降りかかる連続災難は全く楽しめなかった。
そこで、考えると自分は、この映画の災難は、どれもシリアスな大きな問題へと発展する事柄の連続で、主人公に感情移入してしまうと返ってそれが、ジノスと同じ気持ちになってしまい、笑うに笑えないと言う事になり、返って映画に反発する気がしたのだ。
ちょっと例えが古いのだが、S・マーティン主演の「大災難」と言うタイトルの映画だったかな、感謝祭に田舎に帰省しようとしていた主人公が、次から次へとハプニングの連続が起きて感謝祭に家に辿り着けないと言うコメディーがあった。ハリウッド映画では、気の合わない2人旅のロードムービーって結構有りで、この手のコメディー映画は多いのだが、これは、日常誰でもが経験している、小さな取るに足らない様な、ハプニングが連続して起こってしまうと言う、有り得ないバカバカしさに笑いを誘う元があると思うのだ。けれど、この「ソウル・キッチン」は人物の設定とか、ハプニングが大きな問題であるのに連続的に災難が続くのだ。すれ故にストーリーの展開に無理が感じられて、余り日常的でないこの作品に入り込めない私みたいな人間が出て来たのだろうと推測する。
この映画、タイトルに騙されちゃったかな?それに、ポスターやフライヤーから、とても甘い雰囲気のするラブストーリーをイメージしてしまったのだ。
ジノスの恋人が上海に行ってしまう空港での別れのシーンを観た時、あ~ここのシーンの映像だったのか?とやっぱりこのシーンは良いから使うよなって納得した。兄を演じるモーリッツ・フトロイは「素粒子」で良い芝居を見せてくれたし、ジノスを演じたアダム・Hが脚本も執筆しているらしいし、監督も、ファティ・アキンだ。気が合えば悪くは無いのかも知れない作品だ。何しろこの作品一応2009年のベネチア国際映画祭で審査委員特別賞を受賞していると言うのだから、決して駄作と言う事では無いのかも知れない。
人を笑わせる、コメディーとは、本当に難しい事だ。笑いのツボって本当に千差万別だものね!
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