アンヴィル!夢を諦めきれない男たち

劇場公開日:

アンヴィル!夢を諦めきれない男たち

解説

1973年にカナダで結成され、「メタリカ」「スレイヤー」「アンスラックス」といった多くの人気バンドに絶大な影響を与えながら、自身はブレイクすることなく世間から忘れ去られた不遇のメタルバンド「アンヴィル」。かつて彼らのツアーにローディとして参加した経験を持つ「ターミナル」の脚本家サーシャ・ガバシがメガホンを取り、現在も夢をあきらめずに地元でバンド活動を続ける彼らの姿を追った音楽ドキュメンタリー。

2009年製作/81分/PG12/アメリカ
原題:Anvil! The Story of Anvil
配給:アップリンク
劇場公開日:2009年10月24日

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(C)Ross Halfin /ANVIL! THE STORY OF ANVIL

映画レビュー

5.0かっこ悪くてカッコイイ

2010年3月9日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

楽しい

興奮

80年代、メタリカ、スレイヤー、メガデス、アンスラックスのスラッシュ四天王や、ガンズ&ローゼスやらのL.A.メタルに加え、モーターヘッドなどの成功をおさめているバンドにも一目置かれ、影響を与えたバンド『アンヴィル』。
彼等は1982年発売のアルバム『メタル・オン・メタル』でメタル界を牽引し、一瞬はささやかながらも名声を得たものの、その後マネージメントの問題なのか?はたまたもっと違う問題なのか、低迷しつづけ、50歳になる今となっては、給食配達やら建設業で食い扶持を繋ぐ日々を送っていた。

しかし彼等は、活動を停止することも、解散させることもなく、どんなにどん底にいようが、どんなに苦しい最低の生活を送ろうが、これ以上悪くなることはないと信じ、今でも大好きな音楽・バンドを楽しみ、成功を夢見て、30年間もの間、注目されなくとも活動を続けていた。

『アンヴィル』というバンドのことを語るとき、はたまたバンド・音楽に携わっている時のメンバーの笑顔が非常に輝いてるし、辛くて見せる涙も凄く綺麗で、メンバーやマネージャー、その他アンヴィルに携わる人たちとの間でいざこざがあって怒っている姿も非常に純粋で、50歳でありながらも、まるで子供のような表情を見せる彼等に胸を打たれます。
しかもこれは、筋書きのある作り話ではなくて、ドキュメンタリーであってリアルな話です。

私もへヴィー・メタル/ハードロックが大好きで、15歳の時からギターを始め、バンドをやって、色んなバンドを経て、バンドによってはCDを自主制作で出してみたり、県外でライブに出させて頂いたり、時には閑古鳥が鳴いているようなハコでライブしたこともあれば、モッシュやらダイブやらヘッドバンキングやらが横行するような中でライブをしたりとか色々あった人間の一人で、今もやはりギターを弾いてバンドを続けておりますが、この映画には非常に胸を打たれ、興奮し、心震わされました。

バンド解散した時とか、結婚した時とか、子供が生まれたときとか、メンバーとうまくいかなくなっと時とか、生活が苦しくなった時とか、何度も音楽活動辞めようと思ったというか決意した時もありましたが、結局諦めきれず、未だにギター弾いて、大切なメンバーや仲間に囲まれて、楽しく音出させていただいております。

なので、私はアンヴィルのように、何千、何万というオーディエンスの中でのライブをしたことがあるわけではないですが、彼等の気持ちは痛い程にわかると言いますか、共感できる面が凄くあります。

残念ながら現在となっては、廃れまくってもはや死後となりつつある感じのメタル、一部のバンドを除いては不遇すぎて寒い時代でございますが、それでも、メタルファンってのは非常にコアで熱くて、やってる側も結局其処が居場所であって、其処から離れたくもないし、どんなに辛くてもやっぱり楽しくて、夢を見たくて、叶えたくて戻ってきてしまう。

当然、現実を見て辞めて行く人間も沢山いるし、それが悪いわけでも、かっこ悪いわけでも勿論ないし、寧ろ賢い生き方なのかもしれないけれども、やってる側がそれこそ石に噛り付くような感じで、どんなに泥臭くて無様で不器用でかっこ悪くても、本人達は至って真面目で、そんなかっこ悪い生き方も通し続ければ尊敬に値するし、やっぱカッコイイんですよね。

HM/HRファンは必見です。
HM/HRファンじゃなくても、石に躓いて、今立ってるところが何処なのかを見失いかけている人、自分のしていることにイマイチ自信を持てない人にもオススメしたい、より多くの人に観てもらいたい素晴らしいドキュメンタリー映画ですね。

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凛々シスト

5.0なんてカッコいいおっさん達なんだ!!

2010年1月7日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

興奮

高校の時ロック好きの友達がアンヴィルのスペルを机に彫りこんでいたのを
思い出しましたが
このオジサン達50代になっても「ロックスターになるぜ」って諦めてない
から凄い・・・
本気でメンバーと喧嘩し号泣しながら自分の思いをぶつける…もう51歳
なのに CDを作るためにバイトして、借金して…
一見破天荒な人たちに見えるものの純真というか真面目なんです。
このドキュメンタリーは笑って泣けて最後になにか心に残る秀作です!!

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共感した! 3件)
ED-W

4.5アンヴィル最高!グッレイト!ロックだぜ!

2009年12月3日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

このおじさんたちカッコいい!グレイト!!

アンヴィル
バンド名を聞いたことはありましたが
曲とか、どういう人たちが演奏しているのかは知りませんでした。

本作、そもそもの製作のキッカケは、
アンヴィルのバックステージで働いていたことがある
サーシャ・ガバシ監督が2005年に、ふと連絡をとったこと。

50代になっても
服装も、情熱も、ライフスタイルも
何一つ変わっていないアンヴィルに感動。
これまでハリウッドで得た報酬(私財)を
すべて、この作品製作にぶち込んだそうです。
サーシャ・ガバシ監督もアンヴィルに負けない情熱です。ロックです。

継続をすることの難しさは、
先日鑑賞した作品で矢沢永吉さんも
語られていましたが、同じ姿勢、同じ情熱を
30年間継続しつづけるなんて、並大抵のことではできません。
30年間一度もあきらめずに、夢を追い続けるなんて素晴らしい。

ただ決して忘れてならないのは、
そんなアンヴィルを支えてくれる人たち。
家族、友人、ずっと記憶にとどめてくれていたプロデューサー、
なによりも、そんなアンヴィルを応援し続けてくれたファンの人たち。
彼らの存在があったからこそ、走り続けられたことを心に刻まなければならない。

本当にこの人たち成功をしたいんだ
そのために他人の意見を聞く耳も持てるようになったのかな

そう感じたのは、
ラジオでマネージャーを募集したとき。
それまでアンヴィルは頑ななまでにマネージャーをつけず、
自分たちだけでなにもかもやろうとしていました。しかし、
海外ツアーにおける弁護士との話、そしてスクリーンには
でませんでしたが、きっとプロデューサーにも似たようなことを言われたのではないでしょうか。

50代になっても、まだこの人たちは、人間として成長している

夢を追い続ける力の偉大さを、まざまざと見せつけられた気がしました。

☆彡     ☆彡

翻って私は、これから30年間、
映画を観続けレビューを書き続けることができるのかどうか(苦笑)

なにか仕事のこととかで
くさくさしている人に、
明日からの勇気と情熱を与えてくれる作品です。

アンヴィル
なんかようやく大ブレイクしそうな気がするぞ!!!!!

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septaka

4.0うらやましい

2009年11月18日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

幸せ

へヴィメタルの先駆者と言われながら大ブレークすることのないまま、いつの日かスーパースターになることを夢見て30年間も活動を(断続的に)続けてきた売れないロックバンド「アンヴィル」の、笑いたくなるほど泣けるドキュメンタリー。
ヨーロッパツアーに出たはいいが、素人同然のマネージャやいいかげんな興行主のおかげで、小さなライブハウスもスカスカの客入り、ギャラも出ない。苦労はしても好きな仕事(仕事なのか?)にひたむきな二人に、共感というよりも羨望を覚える。老後の心配が先に立つ凡人としては、この二人にかつての自分の姿を重ねて、アンヴィルがスターダムにのし上がること=自分の夢の成就だと思いながら観た。
アンヴィルの二人がまたでき過ぎたキャラクターで、片や小柄な直情径行タイプ、片や冷静ななだめ役の大男と、絵に描いたような凸凹コンビ。筋書きがあるのではと思われるほどうまいこと展開する「ストーリー」。底辺バンドの生活、再起のチャンス、奮起、仲違い、挫折、そして花道(?)。これはロック版『レスラー』か?
終盤、思い出の地・日本でのライブのシーンは胸に迫る。

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ヨギベア
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