風が強く吹いているのレビュー・感想・評価
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キャスト全員、誰も彼もよく走った
箱根駅伝に挑む大学生たちの青春を描いた、直木賞作家・三浦しをんの傑作小説を映画化したもの。主演は小出恵介、林遣都。撮影現場を見るために府中のグラウンドまで足を運んだが、「えっ?」と声に出てしまうほどに、キャスト陣のランニングが本格的だった。トレーニングとかそういうレベルではなく、アスリート並みに走り込んで顔つきも役者であることを忘れているかのごとく本気モード。あの名作小説を実際に映画化したのだから、役者たちの心意気たるやあっぱれ。
箱根駅伝
2024年4月29日
映画 #風が強く吹いている (2009年)鑑賞
大学の弱小陸上部を舞台に、一人の天才ランナーと8人の個性溢れる素人ランナーが、挫折を味わったエリート・ランナーに率いられ、箱根駅伝出場に挑戦する
#林遣都 は体つきもフォームも本当に陸上選手かと思うぐらいだった。さすが俳優
林遣都の走る姿が美しい❗️
2023年1月3日、駒澤大学が第99回箱根駅伝の完全優勝を飾り、史上5校目の大学駅伝3冠を達成した。
…そこで、この作品を思い出してソフトで観賞してみた。
大森寿美男が監督だったことを忘れていた。
ベテラン脚本家の映画監督デビュー作だった。
有象無象の若者10人が、1年で箱根駅伝出場を目指すこの物語は、クライマックスの箱根駅伝に尺を取られるのが明らかなので、一本の映画に収める脚色はかなり工夫が必要だったと思う。
原作小説のどの要素をどのように編み直すかが脚本家のウデの見せ所なのだが、大森寿美男の脚色は上手いと言えば上手くまとまっているのだが、大胆さに欠ける。
無難に原作をなぞってしまっているので、青春群像劇の要素が中途半端になってしまった。
だが逆に演出は、全体的にはオーソドックスな作りだが、随所に凝った映像を織り込んだりして工夫されている。
予選会や本戦の実映像が使われているのは公開時に話題になったが、ドローンが活用されるようになる前の時代なのに空撮を駆使していたり、映画的スケール感も充分だ。
原作そのままに大筋は良い物語だ。
主演の小出恵介と林遣都のほぼ二人だけで引っ張っていたから、群像劇の要素は捨てて、もっとこの二人の関係に絞って深掘りしてもよかったのではないだろうか。
そうすれば、レースの描き方も二人を中心に描けて他校のライバルとの戦いをもっと盛り上げられたんじゃないだろうか。
と、難癖をつけたが、感動的な場面もあって楽しめた。及第点の作品だと思う。
最後は気持ちよく終わったので、終わり良ければすべて良し!
完走したし、シード権も取れたし、みんなよく頑張った❗
部員は10人ぎりぎり、有力選手は2人だけで、残りは素人同然という陸...
部員は10人ぎりぎり、有力選手は2人だけで、残りは素人同然という陸上部。
彼らが箱根駅伝出場を目指すという話自体はよかった。
ただ、わずか半年の練習で予選会を通過し、本戦でもシード権獲得という展開はあまりにも安っぽい。
しかし、彼らが努力をしたのは事実であり、決して箱根駅伝を軽く考えているわけではなさそうなので、それなりの評価はする。
アニメと原作どちらも良かったのですが。。。
三浦しおん原作で、アニメも良かったので、映画も期待していましたが、結果は残念な感じでした。2時間でどこまでできるか?ですよね。10人の人物像描写がイマイチで、エピソードなどをはしょってしまうのは仕方がないのかもしれない。原作もアニメも知らない人が見たらどう思うのかな?と考えたのですがでも、多分同じようにちょっと消化不良気味で「あぁ、時間が足りなかったのかな」と思わせると感じました。他にも原作の空気感をしっかり伝える映画は多いので、「2時間だからしょうがない」っていうのは、なしかなと。
本物がつくる映画は、観るものを裏切らない‼️‼️‼️‼️‼️‼️
チアダンや、ちはやふるの広瀬すずを観て、わかると思いますが、本物を演じる、だけで無く、限りなく本物に近い鍛錬を積むことで、表現出来る、最高級の映画が有ります、これもその一つです。
ただ、等しく練習するだけで無く、その心を感じること。
駅伝には、凄い、ストイックな、魂があります、責任と、あとは底知れないもの。
それが、この映画には感じられました。
小出恵介は不運な面がありますが、今後に期待です。
生きる、ことに、喜びを感じることが、再認識出来る、稀有な映画です。
より良き、人生のために、是非。
林遣都いい!
原作がとても良かったのを覚えていたのでDVDで鑑賞。やはり2時間で原作のように10人の個性を掘り下げるのは難しかったが、満足いく出来❗️
ルーキーズと出演者が数人被ってるのが少しきになった。
青春
悪くなかったです。原作が大好きすぎてもっと違和感あるかなって思ったけど、ポイントは押さえており、熱く爽やかな気分になれました。2時間ではやはり10人を深掘りすることも出来ず各人の印象が弱かったですが仕方ないかなと。林遣都の走る姿がとても美しく走にピッタリで良かった。実際の箱根駅伝を再現してて、すごくリアリティーがあった。てかめちゃくちゃお金かかってそう。笑
小出恵介がんばれ
アニメが始まったことで原作を読み再度映画を観たくなった。流石に映画はズブの素人が箱根駅伝出場は難しいと思ったのかちゃんと下準備をさせてあったのはちょっとずるいし、原作の精神をちょっと汚した。最近スポーツ界を見るとこのころから指導体制に批判があったことは確かなようだ。ラストは原作より悲惨であったが、最近同じような状況が女子駅伝で起こったが、それをただただ批判するのは違うような気がするが難しいところだ、それこそ本作のテーマ走るとは何かであるような気がする。しかし性悪女のせいで役者生命を絶たれた小出恵介は残念だ、芸能界に道徳を求める方がどうかしていると思うし復活の道を与えてもいいのではないか。
速くよりも強く走る
風が速く吹いているんじゃないんです。風が強く吹いているんです。
風とは箱根駅伝を目指す若者10人のこと。彼らはただ1つの目標に向けて懸命に努力します。どんな時も彼らを支える仲間がいる。映画の表現として出てくる、強い、ということは、ただ速いということだけではない。何か次の襷につなぐ後押しとなるような強い風を起こす力を持っている走りなのかなと、考えました。
林遣都のランニングフォームが素晴らしい
この作品は、それに尽きる。
原作既読。原作ではチーム内で仲の良いペアが決まっていて、内心もモノローグで済まされる。その為、人間関係がバラバラに見えた。それを、ハイジとカケル中心にシンプルに再構築し、よくまとまっている。万人向けのエンターテイメント。
不満点もある。
林遣都のフォームが明らかに綺麗な為、ヒロインが走る姿を「綺麗」と言うセリフは、棒読みもあいまい余計な説明ゼリフになってしまっていた。
10区の演出はまずかった。それまでテンポよく爽やかに進んでいたのに、突然、演出がこってりして、大ブレーキ。
ラストの実況アナの実況も悪目立ち。本来、タイトルの「風が強く吹いている」の「風」は、カケルが走る時に、肉体が風を切る音。しかし、ラストの実況がインパクト強過ぎて、まるで、ビル風の風に...。
でも、そういった欠点はどうでもいい。
林遣都のランニングフォームは素晴らしく、カモシカのように美しく軽やかだ。これだけで星5つ!
この作品時の林遣都は、演技は難があるが、瑣末な事だ。彼が走る姿は青春そのもの。どんなセリフより、どんな演出より、肉体の持つ説得力は大きいと感じさせられた。
なんとも爽やか!
箱根駅伝大好き。練習の姿とかそれぞれの持ち味とかがよくでていた。登場人物がみんな個性的なので、もっとストーリーがあるんだろうな。原作を読んでみたくなる、導入にはもってこいの映画の流れだったとおもう。今はもう現役を退いてる五十嵐隼士や中村優一が出ているのもレア(笑)
爽やかな友情と青春ってやっぱ素晴らしい!強く進む生き方が気持良い
三浦しをんさんの原作を読んでいないのですが、とても観終わった後の爽やかさが嬉しい映画でした。
私は出身も、そして今も神奈川在住なので、丁度今の11月のこの時期は、箱根駅伝の応援に行きませんか?と言う広告がポストに配られる。
しかしスポーツ音痴の自分は、「わざわざ、正月の寒い中をどうして、あんなに過酷なスポーツに挑むのだろう?」と沿道の応援はおろか、TV中継すら、初めから最後まで、全部を観た試しが無かった。そして学生時代も、運動部にいた事が無いので、この手のスポコン映画は楽しめるのかな?といつも敬遠する傾向にあった。しかしそんな考えは改めるべきだとこの映画が教えてくれたのだ!
日の出のランニングから始まるファーストシーン、そして何やら一癖二癖も有りそうなメンバーが次々と紹介されていく、その人物設定も実に不自然を感じさせ無いのだ。
若い頃は結構みんなハジケテ、個性的なものだもの、そんなみんなをまとめてランナーへと育て上げて行く元エースランナーのハイジ役の小出恵介が素晴らしく光を放っていた。一方天才ランナーでありながらふとしたトラブルから監督を殴ってしまい期待のランナーから外れてしまうなどトラブルメーカーのカケルを演じる林鞬遣都のとんがりキャラを体当たりで熱演してくれていたのがとっても印象的だ!
この映画がどうして、こんなに気持ちが良いのか考えて見ると、誰一人としてランナーを諦めてしまう人がいない事だ。ぎりぎり10人で、駅伝には補欠選手が誰一人存在しない事で、チームみんながそれぞれに自分の責任を果たしていくからだ。自分は他のみんなの為に存在し、仲間のみんなも自分の為に存在していてくれる事を知っている。その想いを深く胸に刻み込んでいるが故に、日夜過酷なトレーニングに耐えていくその姿が、清々しく
映画でありながらも、私はまるでこの寛政大学の陸部の応援団になった様な錯覚を覚えたのだった!
多くのスポコン映画に限らず、サクセスストーリーものは劇中必ず途中下車して、夢を諦めて去って行くキャラクターを登場させるのが普通のパターンで、そしてそんな困難を乗り越え続けていったものだけが、勝利すると言うものが殆んどだ。しかしこの作品は陸部長兼監督、そして寮母でもありリーダーのハイジがみんなをまとめ育て、一つの強い絆をチームの中に創り上げていく。
全員が協力する事で、強力な今日力を産んで行く。それぞれみんなが自分自分の力を伸ばしているのだが、お互いを信じて同じ目標に共に向かう事でみんなで勝利すると言う人間本来の繋がりの大切さを自然と押しつけがましさ無く、爽やかに描いてくれたのが嬉しいのだ!
今、私達は結構廻りの人々への感謝の気持ちを表現する事の大切さを忘れ、自分の栄光のみを願う傾向が私も含め強いものだ。ラストもみんなの為にハイジは決して走る事を放棄しないし、みんなもハイジの気持ちを察してゴールの最後まで走らせる。走る事は孤独な個人競技で自分との戦いで、個の世界であるが、しかし個の繋がりこそが人間の生きる姿である事を教えてくれた、この映画にエールを送りたい。そして箱根駅伝もこれからは楽しく応援してみたい!
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