ハート・ロッカーのレビュー・感想・評価
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期待してただけに…
もっと戦争で狂って行く様を見せてくれるのかと思っていたけど、淡々と戦争の日々をやられて、戦争なんだからキツイのは分かってるよ、精神削って大変なのはもう分かったよ。と後半飽きてしまった。最初の「戦争は麻薬だ」の言葉に集約されてると思うのだけど、それには帰還して幸せな日々が待ってるのに戦場に戻る様をもっと見せて欲しかった。
僕には帰還しても初めから居場所がないから戦場にいる人。あ、でもそういう意味では戦争は麻薬って事か。
とにかく主人公が戦場が居心地良さそうで感情移入は出来なかった。
戦争とは誰の為のものなのだろう?
戦争における爆弾処理の男の話。
よくある戦争物とは確実に一線を画す本作は、戦争の意味や人間の本質を映し出す。これはヒューマンドラマであり、時代に一つのメッセージを照らす映画だ。
緊張感ある戦争リアリティ映画
直近の湾岸戦争(イラクの油強奪戦)の話。
第二次大戦のドイツやっつけ映画やベトナム戦争のリアリティ映画は多く作られ名作も多いが、直近の戦争なので若い人らはこっちの方がわかりやすいかな?
最近公開のアメリカンスナイパーの元になったような話。 違いがわからない。爆弾処理班かスナイパーかの違い。
ベトナム戦争映画みたいな衝撃やグロさが無いのは、デジタル戦争で、モニター越しに空爆したりゲーム感覚な現代戦のせいかな。
いつ爆発するかスリルがあって心臓に悪い。
イラクの兵士と市民の置かれた状況の疑似体験をさせてくれる
総合80点 ( ストーリー:65点|キャスト:75点|演出:95点|ビジュアル:80点|音楽:65点 )
イラクの治安維持は、誰が敵で誰が市民か判断が出来ず、いつどこから攻撃されるかわからないという不気味さがある。まるでドキュメンタリー作品のような現実感があって緊張感の張り詰める現場の雰囲気が伝わってくる。与えられた役割や義務を無視した主人公のとる勝手な行動には実際の戦争経験者からの批判もあるようだが、とにかくこれだけイラクにおける米軍の行動に肉薄した質感が素晴らしい仕上がり。「ブラックホーク・ダウン」ほどの派手さはないが、真剣な演出はそれによく似ている。それなのに、この映画はわずか1500万ドルの低予算で制作されたというのだから驚くばかりだ。
物語は一応危険に対する中毒ということが取り上げられてはいるものの、日々危険に直面する兵士の姿をひたすら描くだけで大きな流れはない。しかしそれがイラク市民と米軍兵士の置かれた状況の一端をイラクにいない視聴者にも理解させてくれるし、死をもたらすものたちが自分のすぐ近くのあちらこちらに潜んでいて、それらが突然に正体を現して襲い掛かってくるという怖さが映画としての面白みになっている。
いろんな意味で真面目な映画です
もちろんテーマは大真面目です。今のイラクの混乱をみるにつけ、このテーマの重要性はよく感じられます。また爆弾処理班に焦点を当てたこともこの映画の真面目さを感じます。この戦争特有の緊張感をとても如実に表す素材だったように思います。加えて撮り方も真面目だと感じました。最初は画面がグラグラして今どきな感じもありましたが、後半は次第に緊張を含んだ静的な雰囲気が出てきていたように思い、意外なほどに意外性を演出しないように演出していたように思います。
そして何より、こころの描き方が本当に真面目でした。ふとした交流によって微かに主人公のこころが揺れ始める、その微かさがよく感じられたように思います。
先入観なく、また期待とかあまりせず、何気なく観てみたという感じだったのですが、これは観て良かった作品だと思いました。
戦争に人生を吸われた男達
戦争映画では地味で、なかなか取り上げられない爆弾処理。
赤と青どっちを切るか…なんて馬鹿みたいなシーンはありません笑
前述の通り爆弾処理は地味です。が、言葉を変えれば一発で勝負が決まる、死ぬということ。
ここに着目点を置いた作品。
全てが爆弾処理というわけではないが、この映画は、そういった戦争に実在する"一発"と"緊張感"を大事にしている。ように感じた。
2人の主人公、一発に賭けるジェレミーと緊張感を大切にするアンソニーが対照的に描かれていて面白かった。
本当にアカデミー賞?
アバターを抑えてのアカデミー賞というので
見てみたら「え」というのが感想である
リアルな戦争を描いて「U・S・A、U・S・A」したいだけの作品
アメリカの愛国心を煽るタイプの映画、日本人が見ても全然おもしろくない
戦争の悲しさを描いているのかもしれないが…
しかも実際はそれほどリアルでもないらしい
なにかドラマチックなことが起きるわけでもない
褒めるところがない
はっきり言ってどこが評価されたのか甚だ疑問
アバターのほうが1000000倍素晴らしい
あ、この主人公嫌いだわ。。
とにかく最初から最後まで主人公に感情移入できず、もはやコイツ嫌いだわ〜。と言ってしまった。
確かにリアルなのかもしれない。
けど、映画として見た時に退屈なんですよね。戦争のリアルを求めるなら完全ドキュントでいいかと。
でも…戦争の怖さだったり悲しさだったりを考えさせられた作品は沢山あるわけで…ん〜。
私には戦争ってテーマより主人公の身勝手さだったり面倒臭い奴というのがアピールされすぎてて好きになれません。
この作品に出会って気づいたんですが、多少なりとも主人公の考え方とか行動に理解できるモノがないとつまらないんだなと思いました。
ポータブルDVDによる車内鑑賞レビュー
今作は、冒頭に掲げた言葉、 「戦争は麻薬である」 を
セミマクロな “ヴィジュアル・インパクト” や
おぞましい “ストーリー・インパクト” を駆使して
多重的に訴えてきました。
そして、苛立ちを覚えた
「 “無駄な時間” を 時間を掛けて描く 」 ことや
ヌルイ と感じてしまった展開 こそが
【 ( 「戦争は麻薬である」 ことを訴求する ) 今作自体が、
観る者のモラルを壊していく 劇薬 】
であったことを、
深く、 にぶく、 訴えてきたのです。
このように、戦争の異常さを 「体感的」 に鑑賞者の精神に植込むという側面においては、
比類のない映像作品だった。
と、評価を致します。
映画史における 戦争モノ をステロタイプに言ってしまうと
■ 第二次世界大戦は、
“華やかな勝利” に沸き立って
「史上最大の作戦」 「ナバロンの要塞」 「バルジ大作戦」 などの、戦争スペクタクル というジャンルを創出。 愛国心を煽って、高揚感をもたらしました。
( しかし、 1953年 の段階で 第2次世界大戦の戦勝国でありながら、
軍隊内のモラル崩壊を訴求してきた 「地上より永遠に」 という先駆的な
作品があったことを追記しておきます。 )
■ ベトナム戦争は
“泥沼の末の撤退” の汚辱を受けて
「ディアハンター」 や 「地獄の黙示録」 「プラトーン」 等のビッグネームによって
阿鼻叫喚の中での “精神崩壊” が盛んに訴求されました。
■ この流れを汲んで今作が捉えた、イラク戦争映画というものは
“戦争後の、自爆をも視野に入れたテロ攻撃”
を受けての
“自我の変質” や “性格の急変”
という
「 人格変容 」
が訴求された。
と受け取ったのです。
ここには、第2次世界大戦における輝かしき “勝利の興奮” の 華々しさ や、
ベトナム戦争における エキセントリックな “精神崩壊” という毒々しさもありません。
直接的な戦いが比較的短期間に終結。 しかし、その後の
“自爆をも視野に入れたテロ攻撃”
に晒された結果の、
“自我の変質” や “性格の急変”
という
地味な、
「 人格変容 」
に見舞われただけ
だったのです。
しかし、今作において一番興味深く感じたのは、 この
「 人格変容 」 は
“映画の中の人間” のみならず、それを見ている
“映画の外の人間” をも、
蝕んでいったことだったのです。
今作はしょっぱなから、「地獄の黙示録」 における “ワルキューレのヘリコプター攻撃” のシーンが展開されていきました。
所謂、
“ヴィジュアル的訴求点” として、
予告編で多用されるシーンなのですが、
今作はその “ヴィジュアル的訴求点” を
開始早々に
使い果たしてしまったのです。
通常であれば、このようなマーケティング的に重要なアイキャッチは、
練りに練って、中盤以降に登場させてくるものなのですが 、
開始早々に
気前良く放出してしまったところに、
まず、 ボクは興味を持ったのです。
“ヴィジュアル的訴求点” を使い果たしてしまい、今後、この場面を越えるモノ を提供することができるのだろうか? それとも、 この場面を越えるモノ を用意することが出来ずに、
寂しいクライマックスを迎えてしまうのか?
そんなところを注目していきたい、
と思ったのです。
しかし、今作の “ヴィジュアル的訴求点” そのものは、大変素晴らしい出来となっていました。
町に仕掛けられた爆弾が爆発して生じる 強い衝撃 を
セミマクロ的な視角において
スローモーションで表現してきたのです。
【 地面の小さな砂利が強力な振動によって、10cmほどジャンプをし、
道端に打ち捨てられた自動車の残骸に付着していた錆が、
振動によって空気中に拡散していった 】
のです。
文章に書くと、本当にこれが “ヴィジュアル訴求点” なの?
と思われるかもしれませんが、この一連のカットこそが、予告編に多用され、
そして、ボクに大きな映画的興奮をもたらしたシークエンスに違いなかったのです。
決定的瞬間をスローモーションで訴求する演出と言えば、往年の巨匠、サム・ペキンパー監督を思い出す方もいるでしょう。 彼の表現と比べながら、今作の特徴点を説明してみたいと思います。
往年の名監督、サム・ペキンパーによる作品は、暴力や破壊の瞬間をまっ正面からスローモーションで捉え、 今までの状態から 崩れて変容・変質していく様に、
ある種の ダイナミズム や 美しさ
を感じとれる作風でした。
一方の今作は、同様に ダイナミズム や 美しさ を感じとれるカットはありますが、
ペキンパー流スローモーション術とは、
だいぶ、趣きを異にしていたのです。
サム・ペキンパーの興味の対象は 力 を加えられたことによって変容していく、
“力の作用点”
である。
と理解しているのですが、
今作における キャサリン・ビグロー監督の目線はそれとは違っていたのです。
彼女の興味点は、
“力の攻撃目標”
ではなく、
近くに居たというだけで、その力を被り、変容・変質してしまう
“傍観者への影響”
だったのです。
( この時点で気軽に “傍観者への影響” という言葉を使ったのですが、
後ほど、この言葉の本当の意味を知ることになるのです。 )
“傍観者への影響”
それが
【 地面の砂利が “力の影響” によって10cmも飛び上がり、
自動車の残骸の錆が “力の影響” によって空中に浮遊するさま 】
であったのです。
そして、往年の巨匠との表現比較において、
被写体との撮影距離 や
被写体のスケール感 が
全く違うことも、特筆するべきことだと感じたのです。
今作は、
セミマクロ的な、
視線を狭く限定した画角の中で、
人を殺傷してしまうほどの大きな
爆発の威力
を語ってきたのです。
砂利の一粒、ましてや錆の粒子に目を向けると、極小なマクロ域において、とてつもなく大きな威力を語ってくるところに、サム・ペキンパーの時代とは違う、
現代の表現が
ここにある。
と感じたのです。
きっと 肉食系サム・ペキンパー監督がこの場面の演出をするとしたのなら、爆発の威力で飛ばされる軍曹をアングルを違えて、何度もスローモーションで映し出してきたことでしょう。
制限文字数では語り切れず。完成版はこちら
↓
http(ダブルコロン)//ouiaojg8.blog56.fc2.com/blog-entry-104.html
なんか想像した通り?
アバターと争ってアカデミー賞を6部門取ったんだっけ?元夫婦対決とか云われて?…位の知識で観てみたんですが、アカデミー賞の選考基準っていつも「?」だわ(苦笑)
アメリカの近代軍事物って基本的に同じになってない?
戦い、悩み、友の死、帰国、浮く存在、戦いに戻る…的なパターン
なんかストーリーには新しさを自分は感じられませんでしたが、役者のリアル感や使用する装備とかは楽しめました。
まぁ…アメリカらしいアメリカ映画ではないだろうか?
「どうする?」「自分で判断しろ」「撃つか?」「自分で決めろ」
映画「ハート・ロッカー」(キャスリン・ビグロー監督)から。
イラク戦争のバクダットでの爆弾処理班、
戦争が終結した地の地雷処理とは違い、
現在、戦争中の中、テロの可能性も高く、映画と知りつつも、
2時間以上、銃口を突きつけられていた緊張感があり、
鑑賞途中で、気分が悪くなり吐きそうだった。
「戦争は麻薬である」の言葉に頷き、
「イラクに来たってことは死ぬってことだ」で納得した。
「死ぬなら、気持ちよく死にたい」・・そう呟く主人公、
本当にそんな気持ちになれるのだろうか、と我に返る。
メモする言葉は少なかったが、緊迫した会話に、
これは映画なのか?という疑問が浮かぶほどだった。
戦場でも指示を出す立場の人はいるが、
その指示を待っていては殺されることを、みんなが知っている。
「どうする?」「自分で判断しろ」
「撃つか?」「自分で決めろ」
厳しい言葉が飛び交うが、それこそ戦場の会話である。
しかし、我々の職場だって戦場といえなくはない。
この緊張感、私にとって初体験であったが、
戦争の映画、やっぱり観るのはやめようっと。
心優しき爆弾処理班のお話
DVDしかレンタルが無かったので画質には目を瞑りましたが、とても内容はよかったです
アカデミー賞作品で戦争物で人気作だったので何気なく借りてみようと思い、途中で寝てもいいやと見始めたところ、すぐに食い入るように世界観に飲み込まれました。
すごくリアリティのある撮り方とストーリーで、緊迫感や臨場感が伝わり、まさにこうやって現地で前線で命を張って活躍している人がいることを考えさせられ、人生に残る作品になりました。
同じ人間でも、同じ人種でもここまでできるのかというような恐怖感も伝わり、人間の天敵は人間ということを改めて感じさせます。
自分には到底踏み込めない世界ですが、世界やほんとに心から助けを願っている人を救っているのはこういう人たちだと思います。
子供のころの思い出は
すべて忘れてしまって
好きだったものも少ししか残っていない。
現代では、好きなことが残っている人のほうが珍しいのではないのでしょうか?
本当に好きなら、職にまでしてしまう。
爆弾の欠片を、思い出として宝箱に放り込んでおくなんて、よっぽど好きじゃないとやらないです。
まさに天職を見つけたんですね。
「どうしてこうなんだ」という問いに
「好きだからだ」と答えられるなんて、なんて純粋なんでしょう。
ただ好きだったものが特殊だっただけです。
リアリティはある。だが…
とにかくリアル。
実際に戦場に立っているかのような、臨場感はすごい。
ジェレミー・レナーの少し狂った感じもいい。
だけど単調。
エンターテイメントを忘れてる。映画はやはり楽しくなければいけない。
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