劇場公開日 2008年9月13日

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おくりびとのレビュー・感想・評価

全102件中、61~80件目を表示

4.5誇りを持っていいと思う。納棺師という仕事!

2009年7月31日
鑑賞方法:DVD/BD

知的

遅ればせながら、観た。思ったより肩肘を張らずに観られた。今まで知られていなかった職業に陽の目を当たらせた映画だが、所作が美しく、見事な感じを受けた。最初にこの仕事に入ったきっかけも、偉そうな話ではなく、お金が稼げるからというのも現実的でもっともらしかった。それがだんだん責任感も出てきて、惹かれていく様子が自然に描かれていた。死体たちもいろいろ工夫してあって、飽きさせなかった。最初は人に隠すような仕事が、人に知られてしまうと差別を受けるようになっていく怖さ。現代の日本で、職業で差別があるとは・・・ 日本人として悲しい。でも、最後は妻も認めてくれるのはうれしかった。もっと職人ぽい仕事かと思ったが、私が受けた印象は芸術家みたいだった。

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瑞

4.5賞とらなくてもよかったよ

2009年6月1日
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

悲しい

アカデミー賞やなんやらとる遥か前になんのきなく見ました。

多分10組以下の閑古鳥状態だったな。

あんまり期待していませんでしたが・・・

でも、作品はとっても良かったです。笑いあり涙あり、
なかなか世の中に知られていない、陰の商売のような感じですが、
仕事のシーンも美しく・・・

見終わって、納棺師になりたいと思ってしまうくらい。

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赤いおじさん

4.5すばらしいの一言

2009年4月30日
鑑賞方法:映画館

泣ける

生き物は致死率100%。
普段忘れているそれを思い出させてくれる映画です。

身近な人が亡くなった経験をした人は多いでしょう。
この映画を見て、多くの人が泣いただろうけど、
それは安易な同情からというよりは、各々の人についてまわる
死の記憶を呼び起こすからではないだろうか、ということを
劇場で見たときつくづく思いました。
私がこの映画を見に行った日は年配の方が多く、
場内から聴こえるすすり泣きもまたとても多かったから。
私は冒頭のシーンで、
祖母のやすらかな突然の死と、祖父の長引いた疲弊した死を思い出し、
最初から泣きっぱなしでした。その後も何度泣いたか。
それは悲しいというよりは、その悲しみを包み込んでくれるような、
映画の音楽にもキャストにも筋書きにも現れている、
全体からかもし出される大きな優しさに打ちのめされての涙でした。

10年前なら単館上映で終わっていた映画ではないでしょうか。
死のテーマをすんなり世間が受け入れ、皆が深く考える、
そういう時代になったのですね。

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シジル

4.5もっくんの手さばき美し☆

2009年4月23日
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

幸せ

アカデミー賞受賞前に見てたので、
アカデミー賞も劇見して応援しちゃいました!
良かったですね^^

この作品は、なんと言っても
「もっくんの納棺士としての手さばき」が
サイッコーーー!!美しい☆
そして、笑いあり涙あり人情ありの心にじんわりくる作品でした◎

それなだけにどうも広末涼子だけが残念・・・
CMとかは結構好きなんやけど、どうもしゃべりが、ん~

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おじぇん

5.0脚本に脱帽

2009年4月2日

泣ける

笑える

楽しい

この作品の「発案者」たる本木雅弘の演技は、
テレビドラマの「徳川慶喜」や、映画の「スパイ・ゾルゲ」で、
その実力は感じていたのだけれど、
今回のシャシンでも、彼独特の、静かな中に滲み出るような、
ゆったりとした存在感を作りだしていました。
広末涼子の演技は、このシャシンで初めて観たのだけれど、
アイドルの域を脱して、自然な輝きを発し、
作品にふんわりとした暖かさを醸し出していました。
そして脇役陣の素晴らしさ。
山崎努、吉行和子、余貴美子、笹野高史・・・
中でも山崎努の存在が、作品構成上でも際立っていました。
彼の役柄設定と、彼の演技がなければ、
この作品が成立しなかったと言っても良いと思います。
そういう意味では、隠れた主役でしたね。
何よりも本木雅弘の「発案」を取材によって膨らませ、
脚本として完成させた小山薫堂は素晴らしい!
更に作品に奥行きを与えた音楽の久石譲。
彼は彼自身が監督した映画「カルテット」でも
チェロを多用していたのだけれど、
そのチェロの深い音色が、作品に奥行きを与えていたと思います。
山形の自然を美しく切り取ったカメラも良かった。
これらをタクトでまとめ上げた滝田洋二郎監督に拍手ですね。
映画というものが、
ほんとうに総合芸術だということを感じさせてくれる作品でした。

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shikahiko

4.5良かった

2009年3月30日
鑑賞方法:映画館

知的

たんたんと観れる作品でした。
必ず自分も棺桶に入る時が来るんだ・・・と思いながら
観ました。
やはり、できる限り綺麗な状態にして見送って欲しいですね。

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おれんた

5.0ひさびさに泣けた

2009年3月25日
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

幸せ

ストーリーも簡単で見てて疲れないのでみはまってしまっった

もともと俳優の山崎努が好きで彼の表現力やしぐさがすごく気に入ってます。

余貴美子との相性も抜群だったと思う。

とにかくキャスティング ストーリー最高です。

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kono

4.0エンバーミングとまでは行かないけど…

2009年3月22日
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

納棺という仕事があるっていうのを
この映画で知りました。

で、見ていてエンバーミングとまでは行かないけど
それっぽいなぁって…
死化粧や消毒をしてもらって
生前のような顔で見送ってもらう。

彼らの手に掛かったらきっと美しく死んでいける気がしました。

だから…あれだけ(汚らわしいとまで言って)嫌ってた彼の仕事振りを
見ることになった奥さんが理解を示すようになるんだものね。

でもさ…汚らわしいって言われても
奥さんのこと許しちゃうんだね。
あの一言は絶対に言っちゃいけない言葉だったんじゃないのかな?
妊娠したってことで無しになっちゃうの?
私だったら一生引きずりそうだわ。

あと…石文っていう素敵なやり取りが有ったってことも
この映画で知りました。
石のイメージで相手の感情を読み取る…
ポジティブな人とネガティブな人では全く違う内容になるって気もしますが…

しかし…笑えるところも多いし、泣かせる要素も盛りだくさんで
確かに素晴らしい(地味だけど)作品ではあると思うんだけど…
こういう映画をアメリカの人が本当に分かったのかな?と…

まぁ…賞取れて良かったです。

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レナカナママ

4.0メリハリのきいたいい映画

2009年3月16日

泣ける

笑える

楽しい

メリハリのきいたいい映画だ。「納棺師」に対する世間の誹謗、偏見、軽蔑をまずは画面いっぱいにあふれさせた上で、それを感謝や尊敬や感動へと変質させてゆく過程を自然な形で描いている。そうした全てのうねりをかいくぐって来た人物を一方に置き、全てが初体験の人物をもう一方に据えることで、超越と相克の様相を対照的に浮かび上がらせている。
小道具や飛び道具もいい。硬い干し柿が笑いを誘う。石ぶみもいい味をだす。ドタバタも少々だと疲れない。「とめお」という「女性」も気になる(しかし、その名前の持つ朴訥な響きは、アカデミー賞の審査員たちには全く伝わらなかっただろうな)。
人の死を前にして初めて顕在化する親子関係の機微や人間模様を巧みに織り込んでもいるが、ただ、特別な深みを持った映画に仕立てようとの意図はないのだから、火葬の看守にわざわざ「ここは門です」とか「私は門番だ」とかとクサい台詞を言わせる必要はなかった。

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アマポーラ

3.5広末かぁ

2009年3月13日

泣ける

笑える

泣けます!
自然に流れる感じです
泣くだろうとわかっていて、涙が流れる感じに静かに泣けます。

でも、なぜにヒロインが広末なのか?
それだけが、納得いきません・・・

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串団子

4.5しっとり。

2009年3月12日

泣ける

感想を文章化すると、もしかしたら作品の魅力を必然的に歪めて伝えることになるかもしれない。
文章として評価するなら、評価し易いポイントも沢山ある。

例えばオープニング。「泣ける」という評判を聞いて映画館に来たであろう、その観客に対し、冒頭にユーモアを持ってくる事で構えを解かせる。ここで構えが解けるからこそ、懐に入り込める。
そして実際、この冒頭の「ユーモア」は、その役割を果たしたあと、中盤まで進んでから改めて物語中の正しい場所に位置づけられる。ここにおいて飛び道具が飛び道具でなくなり、作品全体の世界にユーモラスであったシーンが違和感無く溶け込むのだ。

他にも文字にして褒めるなら、鶏肉であったり棺桶の値段であったり、小道具が後でしっかり活かされている。
シナリオのテンポも良い。

とか、そういう褒め言葉はいかにも理屈っぽい。そういうのは上手さであって、「おくりびと」が良くできてる理由にはなっても素晴らしい理由にはならない。
そして、その素晴らしさを伝えようとすると、いかんせん、「雰囲気がいい」とか、そういう余りに舌足らずな言葉に頼らなければならないのだ。
本作は死を扱ってはいるが、必ずしも「如何に死を扱うべきか」というような哲学を観客に問いかけない。
考えたければ考えれば良い。しかし、物悲しさを感じるだけで十分な人はそれでも良い。
本作が作り手の自家発電的なお芸術系作品ではなく、深みのあるテーマを扱いながら娯楽作品として誰もが嗜める。
そういう趣味の良さが希有なんだと思う。

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山上 朮

4.5そりゃあ、泣きますよ

2009年3月10日

泣ける

家族に囲まれ、永遠の別れ。
そりゃあ、泣きますよ。

完璧な映画ではないけれど色々な事が深く残る。
石文だったり、フグの白子だったり。

良質な映画であることは間違いない!

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kazu3

5.0音楽とストーリー背景が見事に融合

2009年3月8日

泣ける

幸せ

巨匠という域にもはや到達しているかもしれない、久石譲の音楽が見事にストーリーを体現している。
雄大な山々と厳しい冬が終わったあとの春の暖かさなど、山形の自然が物語を大きく包む。
生死は万人に等しく訪れるもの。それを全編とおしてじんわりと染み入るように伝えてくれる、深い幸せに包まれる作品だ。

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kokekoke

4.5いのち芽吹く

2009年3月4日

泣ける

楽しい

元喫茶店の実家の落ち着いた雰囲気の内装が,
チェロのテーマ曲が,
美香の理解と,
絆の継承のラストシーンが好き。

威厳と優しさを全身から醸し出す佐々木と,門番が良かった。
夫への愛情がたしかに見える美香も良い。

主人公の小林大悟が,真摯で穏やかな人柄で好印象。
本木雅弘がハマり役。
顔立ちが中性的だから嫌らしくなかった。

「死」にまつわる偏見と,事務的な葬儀の形を,
声高に追求せず,さらりと取り込んで,
クスっと笑いと爆笑を織り交ぜながら,
厳かで崇高な「納棺師」の仕事を通して,
人生に自問自答を続ける大悟の成長を,
シンプルに描いた脚本が秀逸。

生きるを見つめる前向きな物語でした。

ひとつだけ注文を付けるなら,
エンディングバックは父親にしてほしかった。。

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AKIRA

5.0映画のように親も自分も

2009年3月3日

泣ける

笑える

幸せ

愛国心的なものを持ち合せていない私ですが
「日本に生まれてよかった」と思わせてくれる映画です。

 大切な人を失い送りだすその時、目の前で
物のように棺に入れられたら死んでしまった悲しみが
溢れ出すだけでなにも残りません…。

 でも、故人に生前同様の敬意はらい「身支度」を
してくれる姿を見ているだけで故人に対しての感謝を感じ、
悲しいけど優しい気持ちでいられるような気がします。

 どう表現していいのかわかりませんが「日本人」であることが
誇らしい気持ちにもなります。

 いつか、そんな日がくるのなら親もそんなふうにしてあげたいな
とただ純粋に思えるそんな映画です。

※内容もただ、悲しいだけじゃなくコミカルで笑えるので
暗そうとかジミとか思わず見に行ってみてください。

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ぽち

4.5よかったです。感動しました。

2009年3月2日

泣ける

笑える

周囲の人の死に直面する機会が多くなるような年齢になって、この映画のように正面から死に向かう姿勢を取り上げられると感動を覚えます。花粉症の涙と鼻水と、それより多いこの映画を見てのそれらが一体となって、映画が終わった時ぐじゃぐじゃになっておりました。
直接テーマとは関係ないかもしれませんが、広末さんが演じる妻が転職しないなら実家へ帰ると言った時のさまが、自分が転職使用とした時の愚妻のものの言い方と全く同じだったので「そんなヤツとは別れてしまえ」と思わず言ってしまいました。

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シコクタロウ

5.0遅ればせながら・・・

2009年2月24日

泣ける

笑える

知的

昨年公開直後に観ました。去年観た映画の中で私にとってベストといえる作品でしたが評判もよく、多くの方のレビューを読んでいると私の言いたいことがうまく表現されていてここに私が書く必要もないなぁ~と思っていました。

しかし今日ある映画を観てがっかりし、比べてみるとあらためてこの映画の素晴らしさを認識したので遅ればせながらですがここに書いてみようかと思いました。

映画は音と映像と内容が一体となる媒体です。テレビやDVDもそうですが映画は画面と音が大きくその利点も生かさなくてはならないと思います。この映画はそのすべてが揃っていました。

音楽、風景、そして所作すべてが美しく、人の思いが温かい。
しかし人間には5感があります。
耳と目だけではない肌に感じる湿度や匂いそれをこの映画では感じることが出来たと思っています。

これはどんな映画でも感じることが出来るわけではないし、時に有り得ない質感の映画があります。

しかしこの映画は大袈裟でなくとても自然に日本を感じることが出来ると思いました。

映画は勿論内容が大切ではありますが、それだけでは絶対にないと
思えるそんな映画だと思います。

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にゃらん

4.5感動

2008年12月13日

泣ける

興奮

試写会でみました。感動です。本当に職業に対しての偏見ってありそうです。非常に腹がたちます。広末涼子さんのセクシーシーンが。それはオッケーなのと思いました。真面目な映画なんですけど。

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ロリくま

4.5とっても深~くて、あったかい

2008年10月27日

泣ける

笑える

幸せ

一言で言うと、とっても深~くて、あったかい、良い映画でした。

なかなか身近にはない、だけど誰もがいつかは目にするであろう
永遠のお別れの儀式・・・。
それを仕事とする「納棺師」という、特殊な職業だからこその苦悩や、
人への優しさなどが丁寧に描かれています。

笑えるところもあり、山形の美しい四季の景色あり。
美しいチェロの音楽ありと、盛りだくさん。

そして、泣きます。 感動します。 号泣です・・・。
鼻も目も大変なことになっちゃいました。

内容的にはオススメしたい映画ですが、注意点が1つ。
くれぐれも、ぐちゃぐちゃの泣き顔を見せても平気な相手を選んで
見に行く事をオススメします。

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seizy

4.0いつか来るその日のために

2008年10月27日

泣ける

笑える

演出がもたつくせいで若干長く感じたり、「広末は何を演じても広末だなぁ」なんて、そのステレオタイプの演技にちょっと閉口したり、不満がないわけではない。でも、それを補って余りある魅力のある、丁寧に撮られた1本でした。「死」をテーマにしながらも、決して重過ぎず、むしろ軽い語り口で巧妙に語られている点も素直に胸に迫ります。と、いうことで08年を代表する1本になるだろうと思います。

役者陣では、本木扮する主人公が、その人柄にいつの間にか引き寄せられる社長を演じた山崎努が素晴らしい。また、吉行和子、笹野高史のコンビが非常にいい味を出してました。モックンも頑張っていたけど、大ベテランを前にすると、やっぱりちょっと霞んじゃったかな。(あと、この場を借りて峰岸徹さんに合掌)

それから「命」を象徴する食事のシーンがまた素晴らしい。人間は生きとし生けるものを自らの糧にすることでしか生きられないわけだけど、主人公達が美味しそうにフグの白子や干し柿、そしてフライドチキンにむしゃぶりつく姿は、食べることの喜びと食べ物への感謝がよく表現されていて、映画の魅力を格段にアップさせていると思う。

この映画を観ると、誰もが本作に登場する納棺師のような人たちに送ってもらいたいと思うのではないだろうか。いつか来るその日のために、誰もが観ておいた方がいい1本だと思う。

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ダース平太