劇場公開日 2007年12月22日

「ドタバタが残念!」ルイスと未来泥棒 流山の小地蔵さんの映画レビュー(感想・評価)

1.5ドタバタが残念!

2008年4月23日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 別な試写会では3D上映やっていたそうです。これからは主流になりそうですね。
 冒頭に何故かミッキーマウスの短編が付いていて、お得感があります。本編よりこっちがコミカルで面白かった(^^ゞミッキーファン必見です。

 お子様向けと思われがちですが、どうしてなかなかいろんな伏線が張られていて最後はほろっときます。冒頭のルイスが孤児院に捨てられるところのシーンは落ち着いていて、ドラマの予感を感じさせられたのですが、本筋に入るとアメリカンコミックのテンション丸出しで、無意味なドタバタが多く、眠くなりました。
 やはり好き嫌いはあるようで、ディズニーアニメが好きな人にとってあのオーバーアクションがディズニーらしくて楽しいというのです。まぁ、その辺はファンでないと受け入れがたいところではあります。
 愛らしいルイスのかわいい仕草を眺めているだけでも満足なのでしょうか。
 筋としては、どう考えても“記憶スキャナー”で記憶を取り戻すよりも、タイムマシーンがあるのだから、どうして使わないの?何で争ってまで奪い合うの?と考えてしまいます。

 そしてタイムマシーンと遭遇したルイスの楽しみは、ママに会うことでした。それが成り行きで、まず未来の方の自分を先に見てしまうのです。後で過去のママに会うチャンスを得るのですけれど・・・。

 孤児だったルイスが未来を旅することで、もう過去にはこだわらないで、淋しさを超えて未来の家族を作ろう!と決意するといういい話なんです。せめて「レミーのおいしいレストラン」くらいのテンションに抑えてくれていたら、思わず涙ぐむいい作品になっていたと思いますよ。

 ところでこの映画のテーマは、未来泥棒というよりも『養子縁組』にあると思いました。邦画ではなかなかこのテーマの作品はありませんね。
 この話で思い出すのは、高田延彦・向井亜紀夫妻の代理出産です。倫理上の問題を残して自分たちの子供にこだわるよりも、ルイスのようなかわいい孤児を養子に迎えるのも選択肢ではないかと思います。日本でももっと子供ができない夫婦の方に養子縁組みをお勧めしたいと思います。「オーラの泉」でも時々触れられるように、『養子縁組』の親子関係は、一見血のつながりが内容に見えて、実は親子になること約束して生まれてきていたり、過去世でも親子であったり、すごく縁の深い関係にあります。

 たとえ孤児となって天涯孤独の不遇を託ったとしても、諦めることありません。家族って天から授かったものばかりではない思うのです。
 そりゃあ肉親がいてくれて、マイホームで楽しく過ごせたらどんなにいいことには違いありません。でも最近は、近しい故に近親憎悪がつのり悲惨な事件が起こったりもしています。だから先代から受け継がれてきた家族がいれば、幸せかとは一概に言えなくなりました。

 もう一つは相手を選び、自らの選択で作り上げる家族。普通は結婚がこれに当たります。けれどもこの作品では、「面接」を通じて親子関係の選択で新しい家族が誕生します。 皆さんのなかにも、過去の挫折から抜け出さず、何か局面が来てもあと一歩の勇気が出せない人もいると思います。
 そんな皆さんも一緒に、ラストシーンで出てきたウォルト・ディズニーの「前へ進み続けよう!」という言葉を噛み締めようではありませんか。

流山の小地蔵