恋は足手まとい

劇場公開日:

解説

フランスを代表する19世紀の劇作家ジョルジュ・フェドーの戯曲を元にした艶笑コメディ。監督は「読書する女」のミシェル・ドヴィル。出演は「8人の女たち」のエマニュエル・ベアール、「倦怠」のシャルル・ベルリング、「イザベル・アジャーニの惑い」のスタニスラス・メラール。

2005年製作/80分/フランス
原題:Un Fil A La Patte
配給:バップ=ロングライド
劇場公開日:2006年6月24日

ストーリー

ベルエポックと言われ、文化、芸術が花開いた19世紀末のパリの社交界。裕福で美しい歌姫リュセット(エマニュエル・べアール)は、なぜか一文無しのプレイボーイ、エドワール(シャルル・ベルリング)に夢中だった。しかし、彼はリュセットには秘密で伯爵令嬢のヴィヴィアヌと結婚を決めていたのだ。目当ては持参金。エドワールはリュセットに別れを告げようと彼女を訪れる。エドワールは婚約式が行われる夕方までには別れを切り出したいが、リュセットの誘惑に抗うことができない。そこへ、リュセット目当ての男たちが次々と屋敷を訪れる。ギャンブル好きで彼女に養育費をねだる元夫シュヌビエット、自分のひどい口臭に気付く気配のない新聞記者のフォンタネ、自称・天性の物書きだが、センスのかけらもないブーザン、高価な贈り物でリュセットの気を惹こうとするリッチな色男イリグア(スタニスラス・メラール)…。そんな来客の中に、婚約式でリュセットに歌声を披露してもらうため、彼女を訪れたヴィヴィアヌの母親デュベルジェ男爵夫人の姿があった。エドワールはそんなことは知らず、フィガロ紙に出た自分の結婚記事が気になってばかり。そして無情にも時は流れ、エドワールは、結局別れを切り出せないまま婚約式へと向かうことに。しかし、続々と集まり出した招待客の中にリュセットを発見したから大変! 彼女はこの婚約式の花婿がエドワールであるとは夢にも思っていない。エドワールはリュセットにヴィヴィアヌとの婚約がばれないよう、慌てて奔走する。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

2.5脱がないのにとてもエロチック・・・と思っていたら男が脱いでた・・・見えてるよ・・・

2019年10月12日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 前半は歌姫リュセット(エマニュエル・ベアール)の屋敷内のみ、後半はデュベルジェ男爵夫人(ドミニク・ブラン)邸とリュセットの恋人エドワール(シャルル・ベルリング)のアパートだけ。限定された場所ばかりなのに縦横無尽に人物がコミカルに動き回り、フランス社交界の馬鹿馬鹿しさをも表現していました。

 貧しいエドワールは逆玉ばかりを狙い、いよいよ金持ちの娘と婚約することになった。しかし現在の恋人は歌姫リュセット。彼女と別れるために屋敷に来たのに、そこにはリュセットに求婚するべ現れた成金野郎やら、婚約式の公証人やら、詩を売り込もうとしに来た男やら、前夫までもがやってきて賑やかになってしまう。いざ式へと向かうエドワールだったが、そこには恋人リュセットも現れて騒動になる・・・

 笑いの切れ味もイマイチだったのですが、社交界の前提条件に「結婚相手と愛人は別」ということをおかなければ理解しがたいのです。みなリュセットに夢中だったり、エドワールが婚約を隠していることが中心となっていたりしますが、脇役が意外とカップルになってしまうことが面白かったでしょうか。

 ベアールは相変わらずコケティッシュな魅力を発散していましたが、金持ちの娘を演じたサラ・フォレスティエが初々しい色気を感じさせてくれるので男性陣にはたまらない映画かもしれません。注目株です。

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kossy
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