モルタデロとフィレモン

劇場公開日:

解説

スペインで40年以上にわたって愛される国民的人気コミックが実写映画化。秘密兵器奪還を命じられた落ちこぼれスパイコンビが活躍するドタバタ・コメディ。監督は「ミラクル・ペティント」のハヴィエル・フェセル。ラーメンズの小林賢太郎が日本版字幕を監修した。

2003年製作/108分/スペイン
原題:La Gran Aventura De Mortadelo Y Filemo'N/Mortadelo & Filemon: The Big Adventure
配給:アートポート
劇場公開日:2006年4月15日

ストーリー

スペインの諜報機関TIAの研究所から、極秘に開発していた最新兵器DDT(D/ダウナー D/電波 T/飛ばし機)が盗まれ、とある国のおバカ独裁者の手に渡ってしまった。人間がこの電波を浴びると、やる気をなくし、生きる希望すら奪われてしまう。DDTを使えば、世界征服も夢ではない。地球を揺るがす緊急事態に、TIA長官は海外から最高の秘密捜査官フレディ(ドミニク・ピノン)を呼び寄せ、DDT奪還の命令を下す。ところがTIAの落ちこぼれスパイコンビ、モルタデロ(ベニート・ポシーノ)とフィレモン(ペペ・ヴィジュエラ)が、よそ者には任せられないとこの極秘重要ミッションにしゃしゃり出て、事態はとんでもない方向に向かうのだった。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

2.0原作がコミックというだけあって、特撮によってとんでもないブラックコメディになっていた。

2021年1月16日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 スペインの諜報機関TIAではDDT、というやる気をなくす光線を発する兵器が開発されたのだが、何者かに盗まれ、それを奪還するスパイたちによるブラック・コメディ。

 大かなづちで人を叩いたらペッチャンコになってしまったり、車に何度も撥ねられたりするシーンが漫画チックに描かれているのです。ドリフのコントをおおげさにしたような雰囲気でもありましたが、子供に見せたくない映画NO.1になるのかもしれません。

 しかし、兵士を人体実験にしたり、何度も登場する警官がいつも災難に見舞われたり、独裁者を風刺しているところは痛快でもありました。特にドクサイ国の将軍が英国バッキンガム宮殿を集合住宅に変えるなどといった、どこの国を皮肉ってるのかわからないけど、ハチャメチャなところではつい鼻で笑ってしまいました。

 とにかく発想が子供で、ギャグも子供。だけど子供には見せたくなくなる大人の笑い。終盤ではチャップリンの独裁者をも彷彿させますが、こんな終わり方でよかったのでしょうか・・・結局伝えたかったのは『インディ・ジョーンズ 最後の聖戦』のようでした。

【2006年6月映画館にて】

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kossy