ならず者(1946)

劇場公開日:

解説

新入荷「ジェット・パイロット」のハワード・ヒューズのストーリーを「上海特急」のジュールス・ファースマンが脚色し、ヒューズ自身が製作監督した西部劇。1946年初公開の際、検閲に引っかかり3年余の法廷闘争を経て1950年ようやく陽の目を見た、という経緯がある。撮影は「魅惑」の故グレッグ・トーランド、音楽は「誰が為に鐘は鳴る」のヴィクター・ヤングの担当。主演「腰抜け二挺拳銃」のジェーン・ラッセル、「荒野の三悪人」のジャック・ビューテルは共にこの作品が初演で、他に「真昼の決闘」のトーマス・ミッチェル、「マルタの鷹(1941)」の故ウォルター・ヒューストンが助演している。

1943年製作/アメリカ
原題:The Outlaw
配給:RKO日本支社
劇場公開日:1952年11月1日

ストーリー

ニュー・メキシコのある町にホリディ医師という綽名の無頼漢が盗まれた愛馬を探しに現われた。旧友の警吏パットの尽力で馬は見つかったが、その新しい買い手、これも稀代の無頼漢ビリー・ザ・キッドが引き渡しに応じなかった。ホリディ医師の憤懣は、しかしビリーが警吏の卑怯なやり口に傷つくと見るや、警吏への反感に転じ、ビリーを郊外の情婦リオの家にかつぎ込んだまま、自らは追跡を一手に引き受けて荒野へ逃れた。リオは重傷にうめくビリーがかつて兄を殺し、昨夜は自分を犯した仇と知って刺そうとしたものの、不思議に心が鈍る。看護に全心身を捧げつくした1ヵ月を経て、立ち戻ったホリディ医師と共にさっさと出てゆくビリーのすげなさが、再び彼女の心に憎悪を捲起し、水筒に砂を詰めてやったばかりか、2人の逃走先をも警吏に告げ知らせた。烈日の砂漠で水筒の中味に気付いたビリーは激昂の余りリオの家にとって返し、彼女をさんざん討ちのめした上、木に縛りつけて立ち去った。その姿をホリディ医師が目にしたのは寝込みを抑えられて連行される途中だった。馬の件以来鬱積していた彼の憤懣は、遂に爆発した。一方、リオが気になって引き返してきたビリーも捕らえられたが、インディアン襲来のどさくさまぎれに2人は手錠を脱し、にらみ合いとなった。決闘、そして和解。彼らを再び捕らえようとするパット警吏の弾丸に、ホリディ医師はわざと射たれ、今は愛し合うビリーとリオを残して死んだ。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

映画レビュー

映画レビュー募集中!

この作品にレビューはまだ投稿されていません。
皆さまのレビューをお待ちしています。
みんなに感想を伝えましょう!

レビューを書く
関連DVD・ブルーレイ情報をもっと見る

他のユーザーは「ならず者(1946)」以外にこんな作品をCheck-inしています。