セルラー

劇場公開日:

解説

偶然つながった見知らぬ誰かの携帯電話が、たったひとつの命綱となる女性の恐怖の一日を描いたスリラー。監督は「デッドコースター」のデヴィッド・R・エリス。原案となった脚本を書いたのは、「フォーン・ブース」のラリー・コーエン。主演は「L.A.コンフィデンシャル」「8 Mile」のキム・ベイシンガー。

2004年製作/95分/アメリカ
原題:Cellular
配給:日本ヘラルド映画
劇場公開日:2005年2月26日

ストーリー

高校の科学教師ジェシカ・マーティン(キム・ベイシンガー)は、愛する夫と11歳の息子リッキーとともに幸せな暮らしを送っていた。だが彼女の平穏な生活はある日、何の前触れもなく破られる。 ジェシカがリッキーを学校へ送って帰宅したところへ、突然見知らぬ男たちが侵入。彼らはジェシカを車で連れ去ると、どこかの家の屋根裏へ監禁する。リーダー格の男イーサン(ジェイソン・ステイサム)は納屋にあった電話をハンマーで打ち砕くと、彼女を残して立ち去った。彼らが何者なのかも、目的が何なのかも、ジェシカにはまったく思い当たらない。だがひとつの事実が彼女を凍りつかせた。彼らは顔を隠していなかったのだ。顔を見た自分は、いずれ殺される! ジェシカは粉々になった電話のワイヤーを接触させ、ダイヤル信号を送ることに成功する。「お願い、どこかに繋がって!」 彼女の必死の思いは届く。電話に出たのはライアンという若者(クリス・エバンス)だった。だが彼はジェシカの話をいたずらだと思ってとりあわない。それでも彼女のあまりに切羽詰った声に、ライアンはこの携帯を警察に持っていくことを承知する。警察で応対したのはボブ・ムーニー巡査部長(ウィリアム・H・メイシー)。だが、27年の平凡な警官生活を間もなく終えようとしているこの実直な警官が、ジェシカの説明を聞き始めたまさにその時、署内でトラブルが発生。彼はライアンに電話を返すと、殺人課へ行くよう指示する。イーサンたちはジェシカの夫クレイグ(リチャード・バージ)を探しているらしい。ジェシカからクレイグの居場所に関して満足な返答が引き出せないとみるや、イーサンはリッキーを誘拐することにする。ジェシカとイーサンのぞっとするようなやりとりを聞いて事の重大さを悟ったライアンは、ジェシカの頼みでリッキーの学校へ急ぐ。だが下校する大勢の子供たちの中からリッキーを見つけるのに手間取るうちに、少年は誘拐犯グループに連れ去られてしまう。リッキーを乗せた車を必死で追跡するライアン。だが、携帯電話のバッテリーが残り僅かに…。これが切れればジェシカは唯一の望みを失うことになる! 勤務を終えたムーニーは、ジェシカの件が気になり、殺人課の友人ジャック・タナー(ノア・エメリッヒ)に確認するが、彼は何も知らないという。ムーニーはジェシカから聞いた住所を訪ねてみる。玄関に現れたのはイーサンの部下の女。だがそうとは知らないムーニーは、異変に気づかない。「"レフト"とはどこだ?」。イーサンがジェシカを問いつめる。彼女の自宅の留守電に、そこで落ち合うようクレイグから電話があったのだ。目の前でリッキーを殺すと脅されたジェシカは、それがロサンゼルス空港のバーだと明かす。 バッテリーの問題を何とか解決したライアンは、ロサンゼルス空港へ向かうものの、再びイーサンたちに一歩先を越されてしまう。目的の物が銀行の貸し金庫に預けられているとクレイグから聞きだしたイーサンは、彼を連れて銀行へ向かう。ライアンもまた、彼らを追って銀行へ。自宅でTVを見ていたムーニーは、ライアンがジェシカを助けるために起こしたいくつかの"事件"が報道されているのに気づく。ジェシカの自宅に電話をするムーニー。留守電の応答メッセージの声が先刻の女と違うことに彼は気づく。銀行で大胆な行動に出たライアンは、イーサンたちが狙っていたビデオテープを奪取し、彼らの追跡を振り切ることに成功。だがその途中、携帯電話を壊してしまう。テープに写っていたのは、まったく予想していない映像だった。同じ頃、再びジェシカの自宅を訪れたムーニーは、警官生活27年間で最大の危険と謎に直面する。一方、ライアンとの連絡を断たれたジェシカは、僅かなチャンスを捉え、自力での脱出を試みていた……。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

3.5そんなバカな(笑)はご愛嬌

2024年1月7日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

興奮

電話が切れたら殺される。

誘拐された女性からの悲痛な叫びは一人の青年に託された。
次々に襲いかかるトラブルと迫りくるリミットで緊迫感が終始続く。
解りやすい内容で素直にドキドキを味わえます。
悪役ステイサムというのも珍しいですね。

「そんなバカな(笑)」というタイミングで上手い事いったりするのはご愛嬌。
軽めに楽しめる映画に細かいツッコミはタブーというものです。

クスっと笑えるシーンもあったりして、飽きさせずにノンストップで駆け抜ける作品でした。

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びぃあぃじぃ

4.0見た。

2023年12月31日
PCから投稿
ネタバレ! クリックして本文を読む
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プライア

3.5【善なる若者、囚われの身から偶然電話を掛けて来た女性を女性を救うの巻。クリス・エヴァンスブレイク作であり、ジェイソン・ステイタムの滅多に観られぬ悪役作でもある。】

2023年8月9日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

興奮

幸せ

■高校の科学教師・ジェシカ(キム・ベイシンガー)の平穏な日常は、突然、何の前触れもなく砕け散った。
 見知らぬ男たちに連れ去られた彼女は、どこかの家の屋根裏に監禁された。
 彼らのリーダーであるイーサン(ジェイソン・ステイサム)に粉々にされた電話を何とか復旧させたジェシカは、電話に出たライアン(クリス・エヴァンス)という若者に状況を訴える。

◆感想

・無双、ジェイソン・ステイサムを見ようと思ったら、無双クリス・エヴァンスだった作品。

・キム・ベイシンガーの女優としての最終時期に入った作品であり、ジェイソン・ステイサムやクリス・エヴァンスの出世作でもある。
ー それにしても、ジェイソン・ステイサムって、若い頃から変わらないなあ。-

・腐りきった警察組織の中で、真面目に勤めて来たボブ・ムーニー巡査部長(ウィリアム・H・メイシー)が、派手さは一切ないが何か良かったな。

<ストーリー展開は粗いが、クリス・エヴァンス演じるライアンが、誰とも知れないジェシカからの、悲痛な電話を受け奔走する姿が面白かった作品であり、滅多に観られぬ悪役のジェイソン・ステイサムが観れる作品でもある。>

コメントする 2件)
共感した! 4件)
NOBU

3.5携帯電話

2023年5月14日
PCから投稿

キム・ベイシンガーの存在を知ったのは
ミッキー・ロークの
「ナインハーフ」で
ドキドキしながら鑑賞した覚えがあります。

その後は、
リチャード・ギア「ノー・マーシー」
そして、ブルース・ウィリスの
「ブラインド・デート」等

どれも、懐かしい作品。

「L.A.コンフィデンシャル」では
アカデミー助演女優賞に輝いたり

とても、ステキな女優さんですね。

本作では、化学教師ジェシカ役で
何者かに誘拐監禁されます。

監禁されている場所にあった
電話機を犯人に破壊されるが
組み立て直し発信。

繋がった相手
ライアンという青年に
助けを求めるジェシカ

ライアン役は

クリス・エヴァンス
(キャプテン・アメリカ)
ジェシカを救出する為に奮闘します。

二人が
携帯で連絡を取り合う場面に
ドキドキさせられたり

弁護士の青いポルシェを奪って
追跡を続けるシーンも
カッコいいかもw・・・

何と、ジェイソン・ステイサムが
誘拐犯グループのリーダー役で
登場していたり

キャストも意外と豪華で
発見の連続でした。

悪徳警官たちを暴いてゆく正義感や
ラストの台詞にユーモアもあり

楽しめた作品。

コメントする 4件)
共感した! 6件)
LaLa
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