Jの悲劇

劇場公開日:

解説

ひとりの作家が、気球事故の現場で出逢ったファンの男に翻弄される心理サスペンス。監督は「チェンジング・レーン」のロジャー・ミッチェル。原作はイアン・マキューアンのベストセラー小説『愛の続き』。音楽は『待ち焦がれて』(V)のジェレミー・サムズ。美術は「アンダー・ザ・スキン」のジョン・ポール・ケリー。編集は「ダスト」のニコラス・ガスター。衣裳は「CODE46」のナタリー・ワード。出演は「シルヴィア」のダニエル・クレイグ、「ケミカル51」のリス・エヴァンス、「CODE46」のサマンサ・モートン、「銀河ヒッチハイク・ガイド」のビル・ナイ、「カーサ・エスペランサ~赤ちゃんたちの家」のスーザン・リンチほか。2005年ロンドン映画批評家協会賞ブリティッシュアクター・オブ・ザ・イヤーALFS賞受賞。

2004年製作/101分/イギリス
原題:Enduring Love
配給:ワイズポリシー
劇場公開日:2005年11月19日

ストーリー

作家で大学教授のジョー(ダニエル・クレイグ)は、長年の恋人で彫刻家のクレア(サマンサ・モートン)と郊外の草原でピクニックを愉しんでいた。そんな中、操縦不能となった赤い気球が草原に落下。ジョーと現場にいた3人の男たちは気球へと駆け寄るが、その中の一人が転落死してしまった。思いがけない悲劇に茫然とするジョーは、その時、ジェッド(リス・エヴァンス)という男と出逢った。数日後、ジョーはジェッドからの電話を受ける。ジェッドはジョーのファンを自称しつつ、事故を共有したことで生まれた絆を強調するなど、異常な接し方を示し、やがてそれは執拗なストーカー行為へと発展していった。事故の精神的後遺症のうえ、ジェッドの行動にも悩まされるジョーは、だんだんクレアにつらく当たるようになり、まもなく2人の関係は終わってしまう。だが、友人のロビン(ビル・ナイ)とレイチェル(スーザン・リンチ)の家で朝を迎えたジョーに、クレアから電話がかかる。なんとジェッドが訪ねて来ているという。あわててジョーが家に戻ると、ジェッドはクレアに接近しており、やがて彼女の腹部にナイフを刺す。ジョーはゆっくりとジェッドに近づき、彼にキスをしながらその体にナイフを刺した。数日後、ジョーは、一命を取り止めたクレアと共にシャンペンのボトルを開ける。一方、ジェッドは精神病院に収容され、絶え間なくジョーに手紙を書き続けるのだった。

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映画レビュー

3.5007以前のD・クレイグが繊細な演技を披露

2020年4月30日
PCから投稿

『つぐない』や『追想』の原作者、イアン・マキューアンの小説の映画化で、独特の不穏な空気を持ったストーカー映画。サイコ・スリラーとも言えるし、でもスリラーというような事件なのかも微妙な線を付いてきていて、倫理観がちょっとねじれた変な映画を観た、という印象が強い。主演は007になる前のダニエル・クレイグ、クレイグ演じる作家のストーカーにリス・エヴァンス、クレイグの恋人役がサマンサ・モートン、ビル・ナイなんかも出ていてキャストはかなり豪華。007以前のクレイグって過小評価されていた気がするが、本作ではかなり繊細な演技をしていて、007を卒業した後のクレイグのキャリアを占う意味でも、観ておいて損はないと思う。

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村山章

0.5タイトルなし

2020年10月4日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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KEI
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