箪笥/たんす

劇場公開日:

解説

韓国の古典怪談『薔花紅蓮伝』をベースに、人里離れた家に住む一家の継母と美しい姉妹の確執、そして“家”自体が放つ禍々しい怪奇現象を描いた恐怖映画。「クワイエット・ファミリー」のキム・ジウン監督が、原作のモチーフのみを踏襲し、結末の予測できないホラー映画として現代的に再構築した。出演は「KT」のキム・ガプス、「H」のヨム・ジョンアほか。

2003年製作/115分/韓国
原題:A Tale of Two Sisters
配給:コムストック
劇場公開日:2004年7月24日

ストーリー

ソウル郊外に静かに佇む一軒家。到着した車から、スミ(イム・スジョン)とスヨン(ムン・グニョン)の美しい姉妹が降り立った。長期入院を終えて帰ってきたふたりを、継母のウンジュ(ヨム・ジョンア)は笑顔で迎えるが、どこか冷ややかな表情をしていた。姉のスミはそんな継母のことを明らかに毛嫌いし、妹のスヨンは少し怯えていた。その夜、スヨンは部屋に何者かの気配を感じて怖くなり、スミのベッドにもぐりこんでくる。「私が守ってあげるからね」と、スヨンを抱きしめるスミ。しかし、やがてそのスミが悪夢にうなされるようになる。それは、亡くなった実母が血を流す幽霊となりよみがえってくる夢だった。その悪夢以来、家のあちらこちらで怪奇現象が連続して起こり始める。もともと神経質だったウンジュは情緒不安定になり、姉妹と絶えず言い争い、スヨンを守ろうと必死のスミは、継母への敵対心と憎悪を募らせる。父親のムヒョン(キム・ガプス)は、妻と娘たちの不和を知りながらも、なぜか傍観するのだった。ある日、家族の均衡関係に徹底的な亀裂が生じる。スヨンを箪笥に閉じ込め折檻していた事実を知ったスミが、ウンジュへの敵意をあらわにし、父に訴える。しかし、意外なことにムヒョンはスミに対して「いい加減に現実を見ろ!」といさめるのだった。それをきっかけに、一家の間でタブーとされていた「過去」の封印がほころび始める。それは、悲しくもおぞましい悲劇だった……。

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映画レビュー

3.0狂ってるのは姉

2024年2月9日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
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ゆかした

3.0初見で理解は難しい・・・・

2024年1月16日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

難しい

支離滅裂で、何が起こってるのかわかりにくい場面が多く、登場人物が言っていることも意味がわからない・・・
もうリタイアしようかと途中で何度も思いましたw
・・・が、おすすめ映画として挙げられていたので何かあるんだろうなと思い、
我慢して見ました。

最終盤の怒涛の展開で、今までの支離滅裂さがつながっていくような感じで、
結果的には最後まで見てよかったなとは思えました。
ただ、やはり難解です。
解説サイトを見てようやく全貌が把握できました。

意味わからないまま見続ける忍耐を問われるし、とにかく難解だし、
視覚的にもストーリー的にも若干グロさを感じなくもないし・・・
ホラー・サスペンス好きなら見ておいてもいいのかなとは思いますが、
一般にはすすめにくい映画だなとは思いました。

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Kuyan

2.0細部に殺される全体

2023年9月23日
iPhoneアプリから投稿

トリッキーで人を食ったような物語構造はパク・チャヌク以降連綿と続く韓国サスペンスの文脈に準じており完成度が高い。鏡やライトを多用したショットはさながらダリオ・アルジェントのような耽美なホラー空間を醸出している。

ただ、演出が酷い。そこは別によくある韓国映画(しかもハリウッドにルーツのあるド派手アクションとかの)を模倣する必要なかっただろ…と思う。特に酷いのは作中で最も重要といっても過言ではないラストカット。

今まさに凄惨な死が現出している一軒家に背を向けどこかへと歩き出すスミ。それを正面から捉えるカメラ。一軒家の2階の窓からはスミの背中に継母の視線が刺さる。つげ義春『李さん一家』の有名な最終コマを彷彿とさせるような不気味さが画面を覆い尽くし、そこに流れている時間がグッと緊張を帯びる。

ここで終わってくれれば…!という俺の願いは空回り、手垢のついたようなスローモーションやフラッシュバック演出がインサートされる。無論、再びカメラが屋外を歩くスミを捉えたときにはもはや先ほどまでの不気味さと緊張に満ちていた画面は失われている。なんでもかんでも長回しすればいいというわけではないが、ここまでズタズタに切り刻む意味は果たしてあるのか。むしろ逆効果なんじゃないか。

他にも、コミカルなズームやSEなど、明らかに場違いな(しかも場違いであることに必然性のない)演出が多々見られた。そのたびに興を削がれるので全体としてかなり苦痛だった。

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因果

3.0ムズすぎ😭

2023年9月5日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

怖い

難しい

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うさぎどん
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