みんなのうた

劇場公開日:

解説

疑似ドキュメンタリー(モキュメンタリー)の名手、「ドッグ・ショウ!」のクリストファー・ゲスト監督作。かつて一世を風靡したフォーク・グループの再結成を追うドキュメンタリーというスタイルをとった、ハートウォーミング・コメディ。出演は、「ホーム・アローン」シリーズのママ役で知られるキャサリン・オハラ、インディペンデント映画を中心に活躍するパーカー・ポージーなど。

2003年製作/92分/アメリカ
原題:A Mighty Wind
配給:ワーナー・ブラザース映画
劇場公開日:2001年1月31日

ストーリー

1980年代にフォークソングの大ブームを巻き起こした伝説のマネージャー、アービング・スタインブルームがこの世を去った。彼の長男ジョナサン(ボブ・バラバン)は、かつて父が育てあげたフォーク・グループを再結成させ、追悼記念のコンサートを開こうと企画する。最初に電話をかけたのは、愛の破綻が原因で解散した男女のフォーク・デュオ、ミッチ&ミッキー。1974年にコンビを解散したあと、ソロ活動に転じたものの心を病んだミッチ(ユージン・レヴィ)は、いまも精神病院で療養中の身。いっぽうのミッキー(キャサリン・オハラ)は、専業主婦として平凡な毎日を過ごしていた。そんな彼女のもとに、ジョナサンに口説かれて重い腰をあげたミッチが訪ねてくる。ふたりは2週間後のコンサートに向けて練習を始めるが、解散の原因が愛の破局だけに気まずい雰囲気はぬぐえない。ミッキーにとっては、情緒不安定なミッチの様子も心配だった。彼らに比べれば、曲者揃いの男性トリオ、ザ・フォークスメンの再結成は比較的順調な滑り出しを見せた。プロテスト・ソングこそフォークの王道と考えるマーク(ハリー・シェアラー)、受け狙いの路線を主張するジェリー(マイケル・マッキー)、音楽の完成度を追求するアラン(クリストファー・ゲスト)。選曲や衣装の件をめぐり、それぞれの志向の違いが明らかになるが、そこは、酸いも甘いも味わった3人。台所に楽器を持ち込んでの練習は、だんだんと熱気を帯びていく。もうひとつのグループ、ザ・ニュー・メイン・ストリート・シンガーズは、9人の大所帯。彼らは、遊園地や州のお祭りなどで現役で演奏を続けていたが、マネージャーのマイクは、今回のコンサートが売り出しのチャンスになると大はりきり。その熱気に押され気味なのが、唯一のオリジナル・メンバーのジョージだった。また、事実上のリーダーをつとめるテリーと妻のローリーは、信仰する「色の宗教」でパワーを養い、「衣装の力でうまく歌える」と、シシーをはじめとする若いメンバーに激を飛ばす。そんなある日、ジョナサンのもとに、PBN(公共放送)からニューヨークのフォークの殿堂タウン・ホールでのコンサートと、その生中継が決定したと朗報がもたらされる。そうして迎えたコンサート当日。いよいよ世紀のステージの幕が上がる。

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スタッフ・キャスト

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受賞歴

第76回 アカデミー賞(2004年)

ノミネート

主題歌賞
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映画レビュー

4.0擬似ドキュメンタリー(モキュメンタリー)。

2020年12月3日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 最初からウソのフォークミュージック界ということがわかるので、人名・グループ名を全く気にしないで観ることができた。しかし、この映画のためにいっぱい曲を作ったんだろうなぁ~と苦労を感じる。

 コンサートを見てるとあたかも本当の世界なんじゃないかと思うほど良く出来ている。また、それが妙に懐かしい気分にさせてくれた。

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kossy
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