マグダレンの祈り

劇場公開日:

解説

マグダレン修道院に収容されていた女性たちの衝撃的な実話を映画化したドラマ。監督・脚本・出演は「オーファンズ」のピーター・ミュラン。撮影は「脱獄者」(V)のナイジェル・ウィロウビー。音楽は「オーファンズ」「ムーラン・ルージュ」のクレイグ・アームストロング。衣裳は「スター・ウォーズ」シリーズのトリシャ・ビガー。出演はこれが映画デビューとなるノーラ=ジェーン・ヌーン、ドロシー・ダフィ、「エニグマ」のアンヌ=マリー・ダフ、「タイタス」のジェラルディン・マクイーワン、「ジャニスのOL日記」のアイリーン・ウォルシュ、「アンジェラの灰」のイーモン・オーウェンズ&キアラン・オーウェンズ兄弟ほか。2002年ヴェネチア国際映画祭グランプリ(金獅子賞)、同年トロント国際映画祭批評家賞、2003年IFPロサンゼルス映画祭観客賞(最優秀作品賞)、同年ニューポート国際映画祭最優秀作品賞ほか受賞。

2002年製作/118分/イギリス・アイルランド合作
原題:The Magdalene Sisters
配給:アミューズピクチャーズ
劇場公開日:2003年10月11日

ストーリー

1964年、アイルランドのダブリン。従兄弟にレイプされたマーガレット(アンヌ・マリー・ダフ)、孤児院の少年たちの人気の的だったバーナデット(ノーラ・ジェーン・ヌーン)、未婚のまま出産したローズ(ドロシー・ダフィ)の3人は、ふしだらな罪深い女と見なされ、マグダレン修道院に収容される。そこは厳格なシスター・ブリジット(ジェラルディン・マクイーワン)に支配された、刑務所以上に過酷で自由のない世界。ローズは同じ名の少女がすでにいるという理由で、パトリシアと呼ばれることになった。マーガレットは、数日前に脱走したウーナ(メアリー・ミューレイ)が実父(ピーター・ミュラン)に連れ戻されるのを見て絶望感に襲われる。そしてある日、マーガレットは、自殺未遂を起こしたクリスピーナ(アイリーン・ウォルシュ)が、フィッツロイ神父(ダニエル・コステロ)の股間に顔をうずめているのを目撃する。まもなくクリスピーナは精神病院へと送られた。クリスマス、施設にマーガレットの弟イーモン(イーモン・オーウェンズ)がやってくる。マーガレットは彼に連れられてあっさりと施設を出た。バーナデットは、ローズを誘って逃亡することを決意する。なんとか成功し、街でそれぞれ新しい生活を始めるのだった。

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映画レビュー

3.0修道院

2020年8月21日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 過酷な陰湿な修道院というものを感じ取れなかった。ドキュメンタリータッチに徹するのか、ストーリーを大事にするのか、ちょっと中途半端な内容にしか思えない。厳しい寮生活という雰囲気もあり、60年代、70年代のイギリス映画にありがちな寄宿舎ものの様子も醸し出している。彼女たちの行動にも不可思議な点があったことも感情移入しにくかった。

 それでも重苦しい修道院も理解でき、イジメの実態や腐敗した教会の描写も鋭かった。デカパイ賞やペチャパイ賞のシーンでの女優たちの演技は鬼気迫るものがあり、ぞっとしましたですよ。

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kossy
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