マッリの種

劇場公開日:

解説

テロリストとして育てられた少女の心の揺れを描く。監督・脚本・原案・撮影は「インディラ」などの撮影監督として知られるサントーシュ・シヴァン。これが初長編監督となる。出演はヒロインのアイーシャー・ダルカールほか。2000年カイロ国際映画祭、サンダンス映画祭、サンフランシスコ国際映画祭、パリ映画祭、ロンドン映画祭などで受賞。

1998年製作/99分/インド
原題:Malli
配給:キングレコード=ギャガ・コミュニケーションズ=ゼアリズエンタープライズ
劇場公開日:2002年5月11日

ストーリー

少女マッリ(アイーシャー・ダルカール)は19歳。組織の命令に従い、自分の命を捨てることが当然とされる世界で生きてきたテロリストだ。ある日彼女は、VIPを暗殺するための人間爆弾に志願する。まもなく任務の実行場所へと移動を開始。ガイド役の少年ロータス(ヴィシュワース)と出会ったマッリは、家族を殺され地雷に怯える彼を、束の間そっといたわる。暗殺を実行する町に着くと、マッリは身分をいつわり老人ヴァース(ゴーパール)の家に投宿。正体を見抜いたうえで尚も優しいヴァースと過ごすうちに、マッリの心に少しずつ人間らしい感情が芽生えはじめた。そして血と泥にまみれ自分の腕の中で息を引き取った青年ゲリラの感触。マッリの中で、何かが確実に変わった。やがてVIP暗殺の時。マッリは爆弾を身につけ標的に接近するものの、悩んだ末、爆弾のボタンを押すことを拒否するのだった。

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