スカーレット・ディーバ

劇場公開日:

解説

映画界の頂点に立ちながら、私生活ではセックスとドラッグに溺れる孤独な女優アンナが、現実と幻覚の狭間へ落ちていく。映画監督ダリオ・アルジェントの娘アーシア・アルジェントの自伝的要素を含んだイタリア映画。ウィリアムズバーグ・ブルックリン映画祭新人監督賞受賞。監督・脚本・主演は本作が長編映画としては監督デビューとなる、女優のアーシア・アルジェント。出演はミュージシャンのジーン・シェパードほか。

2000年製作/96分/イタリア
原題:Scarlet Diva
配給:クライドフィルムズ
劇場公開日:2002年2月23日

ストーリー

「スカーレット・ディーバ」としてカリスマ的人気を誇る若き女優アンナ(アーシア・アルジェント)は、その華やかな世界とは裏腹に、人気の衰えやスキャンダル、金目当ての人々に脅かされる毎日を送っている。厳しい現実と辛い過去を忘れるため、愛のないセックスとドラッグに溺れるアンナ。しかし、カーク(ジーン・シェパード)というオーストラリアから来たミュージシャンに出会い恋に落ちる。彼と一夜を共にしたアンナは子供を宿すが、翌日カークは旅立つ。けれどアンナはカークとの出会いで生きる光を見つけ、かつてからの願望だった脚本家と映画監督になるべく、前向きに生きるようになる。仕事を餌に体を求める大物プロデューサーや、ヘロイン中毒になってしまった尊敬していた脚本家など、アンナはいくつもの裏切りにあい、恐ろしい幻覚に苦しむが、カークを待ち続ける。カークから連絡のないまま数カ月が過ぎた頃、彼が再びパリに来ると知り、目立つお腹でライブに行く。しかし、彼には会わせてもらえなかった。カークの楽屋には彼の奥さんと子供が来ていたのだ。失望したアンナは走り去り、転んで石の階段にお腹を打ち付けてしまい、カークの幻覚を見るのだった。

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