ローマで起った奇妙な出来事

劇場公開日:

解説

バート・シーブラブとラリー・ゲルバートの共同原作を、舞台脚本で“トニー賞”を獲得した製作者でもあるメルヴィン・フランクとマイケル・パートウィーが共同で脚色し、「ナック」のリチャード・レスターが監督したミュージカルコメディ。これはブロードウェーで大ヒットをとったミュージカルの映画化。舞台では、最優秀ミュージカル賞、最優秀監督賞など、ブロードウェーの“トニー賞”6部門受賞に輝いた。撮影はニコラス・ローグ、音楽はアーウィン・コスタル、作詞・作曲は舞台と同じスティーブン・サンドハイム、振付はエセルとジョージ・マーティンが担当した。出演は「脅迫者」のゼロ・モステル、フィル・シルヴァースな、おかしな世界」のフィル・シルヴァース、「ライムライト」のバスター・キートン、「ナイスガイ・ニューヨーク」のマイケル・クロフォード、アンネット・アンドレ、ジャック・ギルフォードほか。

1966年製作/アメリカ
原題:A Funny Thing Happened on the Way to the Forum
配給:ユナイト映画
劇場公開日:1967年7月8日

ストーリー

古代ローマ。嘘つきで悪知恵にたけ、これ以下はない最低の奴隷と言われているプセウドラス(ゼロ・モステル)の1番欲しいものは、身の自由だった。彼は奥方に頭のあがらぬ貴族セネクスの奴隷で、奴隷頭のヒステリアム(ジャック・ギルフォード)を絶えずヒヤヒヤさせていた。ある日セネクスが奥方ドミナのお里帰りにお供を命ぜられて出かけた後、プセウドラスは自由の身になる絶好の機会を見つけた。というのはセネクスの息子ヒーロー(マイケル・クロフォード)が隣家のフィリア(アンネット・アンドレ)という娘に熱い想いをよせているのを知り、もしその娘を世話したら自由の身にしてくれと頼み、ヒーローを連れて隣家へのりこんだ。その家は貪欲な奴隷商人ライカス(フィル・シルヴァース)が経営する高級娼家である。だがフィリアはローマの荒武者隊長マイルズに売約済みの処女で、間もなく彼が花嫁を迎えに来ることになっていた。そこでプセウドラスはフィリアがクレタ島から来たことを知り、あの島は疫病で全滅したから隔離しなければならないと言ってライカスをだましセネクス邸へ隔離してしまった。やがてマイルズ隊長が部隊を率いて到着した。そこでプセウドラスは花嫁は入浴中だと偽って時間をかせぎ、酒宴をはってマイルズを酔いつぶそうとはかった。そんな時主人のセネクスが戻って来た。そしてフィリアが気に入ってしまった。さあプセウドラスはヒーローのために、マイルズと御主人からフィリアを守らなければならない。手をつくして奮闘したけれども、ついにマイルズに見破られてしまい、フィリアをはじめヒーローらは皆の首をはねると怒るマイルズから逃げ出した。万事休したかに見えた時、エロニアス老人(バスター・キートン)が飄然と現れた。実はこの老人、セネクス家の隣家の持ち主だが、海賊にさらわれた息子と娘を何年も探し求めて旅をしていたのだった。老人はマイルズの指に輝く指輪をみて驚いた。まさしく息子なのだ。さらにフィリアの指にも同じ指輪が。妹と結婚するわけにもいかず、マイルズは妙な顔。ヒーローとフィリアはやっと結ばれ、プセウドラスもしみじみ自由を味わうのだった。

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スタッフ・キャスト

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受賞歴

第24回 ゴールデングローブ賞(1967年)

ノミネート

最優秀作品賞(コメディ/ミュージカル)  
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