ラストコンサート

劇場公開日:

解説

不治の病に冒され、残された日々を往年の名ピアニストの再起に賭ける少女の姿を描いた恋愛映画。製作はオビディオ・G・アソニティスと古川勝巳、監督はルイジ・コッツィ、脚本はルイジ・コッツィ、ミケーレ・デレ・アイエ、ダニエレ・デル・ジュディチェ、ソニア・モルテニ、撮影はロベルト・デットーレ・ピアッツォリ、音楽はステルヴィオ・チプリアーニ、原作はソニア・モルテニが各々担当。出演はリチャード・ジョンソン、パメラ・ヴィロレージ、リカルド・クッチョーラなど。

1976年製作/日本・イタリア合作
原題:The Last Concert
配給:日本ヘラルド
劇場公開日:1976年12月25日

ストーリー

ブルターニュのモン・サンミッシェルの病院。暗い表情で診察の順番を待つ男の前に診察室から出てきた桜色の頬をした娘が無邪気に話しかけてきた。娘の後で診察室に入った男は、医師から突然、その娘が、白血病で、あと2、3ヵ月の命たと聞かされ、驚いた。男は、このときになってはじめて気がついたのだ。あの娘が、勝手に自分を父親にしてしまったことを--。では、あの娘は、残さた命があとわずかしかないのを知らずに去ったのだろうか?男は帰り道のバス停で、再びそ娘に出会った。娘の名はステラ(パメラ・ヴィロレージ)といい、幼ない時、母と死別し、愛人と共に出奔した父を探しているのだという。ステラは楽しげに人懐っこく話しかけていくが男は迷惑そうな表情。リチャードと名乗るこの男(リチャード・ジョンソン)は、かつて、名ピアニストとして名声を博したが、今では、場末のクラブのピアノ弾きがやっとという悲惨な生活を送っていたのだった。人が恋しいのか、瞼の父が恋しいのか、子供のように甘えるステラに、リチャードのかたくなな心もほんのわずかばかりやわらいだようた。リチャードはステラをシモーヌ(マリア・アントニエッタ)のホテルに連れて行き、父を探すことにする。ステラの励ましで彼はもう一度カムバックしようと努力をするが、なかなか仕事は思うようにはかどらなかった。ステラの方もパリにいるという父(リカルド・クッチョーラ)に会いに行くがもはや、彼女の求め続けてきた父は遠い存在になっているのを見て、再びリチャードのもとに帰っていった。ステラは、残された日々を精一杯、彼のために生きることを決意し、またリチャードは、そんな彼女の献身的な愛を次第に受け入れていった。やがてリチャードの努力が報われて、実を結ぼうとしていた。《ステラに捧げるコンチェルト》がパリ交響楽団によって演奏されるのである。ピアノ奏者はリチャード自身。夢が遂に現実のものとなる日がやってくる。ところが、病魔は確実にステラの若い肉体をむしばんでいた。「いつまでもあなたと一緒よ。忘れないで」病院のベッドでなおもリチャードの身を気づかい続けるステラ。コンサートの日、純白のドレスに弱りきった体を包んだステラは、シモーヌに見守られながら、舞台の袖でリチャードの晴れ姿を、見つめていた。ステラは逝った。みずからの命と引き換えに、生きることに絶望していたりチャードに愛と生のよろこびを与えて--。

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映画レビュー

4.5先の無い儚い恋

2023年4月23日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

リチャードジョンソン扮するピアニストリチャードラスキーは、医者からパメラヴィローチ扮する17歳のステラが白血病であと2ヶ月の命だと言われた。
身も知らぬ若い女性から積極的に話しかけられるは悪くないが戸惑うよね。ましてやあと2ヶ月なんて聞かされるとさ。でもパメラヴィローチはなかなか可愛いんじゃない。一方的に来られてもまんざらでもないよね。先の無い儚い恋はどうなるかな?
劇中のリチャードの演奏が良かったね。でもどうして可愛い娘にリチャードは怒るのかな。いい大人がちょっと駄目じゃない。すぐ仲良くなるのにさ。ステラはリチャードの再生のために巡り会った幸運の女神だったんだね。

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重

5.0中学だか高校の頃に・・・みんな泣いてた

2020年8月22日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル、映画館
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kossy

4.0泣けた

2019年6月5日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

70年代に「ラストコンサート」なる映画があって、「泣ける」と全国の当時の青少年にウケた。でもこの映画は賞などとることなく、評価的にもすごくはなく、そして今でもすごくはない。でも、当時見た人の心にはたしかに残っている。本作も、そんな映画になるような気がするな。30年後に、そう言えば昔、キミスイって映画あったよね。あー、知ってる、すごく泣けたヤツでしょ。といった感じで。

って「キミスイ」のレビューに書いていたら、泣けてきたので、レビュー書きました。

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CB
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