ミスター・フリーダム

劇場公開日:

解説

東西両陣営がしのぎを削る60年代のパリに送り込まれたアメリカの秘密組織エージェントのドタバタを通して、当時の世界情勢の軋轢や歪みをカリカチュアライズして描く1968年製作の作品。監督・脚本・デザインは、現代写真家の代表的存在であり、「ポリー・マグーお前は誰だ」などの映画監督作も多数あるウィリアム・クライン。本作は彼の長編劇映画第2作にあたる。製作はO.P.E.R.A. 撮影は「カミーユ・クローデル」のピエール・ロム。音楽は「スタン・ザ・フラッシャー」のセルジュ・ゲンスブール。彼は出演もしている。衣裳はジャンヌ・クライン。出演は「プレイタイム」のジョン・アビー、「インディア・ソング」のデルフィーヌ・セイリグ、「ハロウィン」のドナルド・プレザンス、「イル・ポスティーノ」のフィリップ・ノワレほか。

1968年製作/92分/フランス
原題:Mister Freedom
配給:大映
劇場公開日:1998年12月5日

ストーリー

東西冷戦下の1960年代。アメリカの秘密エージェント、ミスター・フリーダム社は、共産主義粉砕のため、ヒーロー、ミスター・フリーダム(ジョン・アビー)をフランスに送り込む。かつての同志あっぱれ大尉(イヴ・モンタン)の死を知って怒りに燃えるフリーダムは、味方の地下組織と合流し、士気を高め合う。その後、彼はフランス諜報組織の親玉スーパー・フレンチマン、ソ連の秘密組織FAFのムージクマン(フィリップ・ノワレ)、レッド・チャイナマンらと接触するが、彼らの有無を言わせぬ言動にブチ切れ、退散に失敗して倒れてしまう。疲れ果て、仲間の女スパイ、マリー・マドレーヌ(デルフィーヌ・セイリグ)の元に帰ってきたフリーダムだが、彼女の息子に「ファシスト!」と言われ自信喪失。だが、何とか自信を取り戻して活動再開するフリーダム。しかし彼の行動は世の非難をあび、やがて自滅していくのだった。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

映画レビュー

映画レビュー募集中!

この作品にレビューはまだ投稿されていません。
皆さまのレビューをお待ちしています。
みんなに感想を伝えましょう!

レビューを書く