マスク

劇場公開日:

解説

人間の潜在的欲望を引き出す古代の仮面をつけた青年が、謎の怪人マスクとなって大活躍する姿を描いた、ファンタスティックなアクション・コメディ。ダークホース・コミックス社のマイケル・ファーロンとマーク・ヴァーヘイデンによる同名のカルトコミックを、発想とキャラクターを借りてマイク・ワーブが脚色。監督には「ブロブ 宇宙からの不明物体」で50年代SF映画の味わいを再現したチャールズ・ラッセルがあたった。製作は「ショッカー」のボブ・エンゲルマン、エグゼクティヴ・プロデューサーはマイク・リチャードソン、チャールズ・ラッセル、マイケル・デ・ルカ、撮影はジョン・R・レオネッティ、音楽は「ベートーベン」のランディ・エデルマン。特殊メイクは「ミセス・ダウト」のグレッグ・キャノン、SFXは「ジュラシック・パーク」などのILMがそれぞれ担当。主演は初主演作「エース・ベンチュラ」でスターダムにのし上がったジム・キャリーで、得意の顔面七変化をはじめ、その爆笑パフォーマンスの数々が見もの。共演は、セクシーなヒロイン役にモデル出身で、本作が映画初出演のキャメロン・ディアス、「ローカルヒーロー 夢に生きた男」のピーター・リーガート、「ロビン・フッド キング・オブ・タイツ」のエイミー・ヤスベックほか。

1994年製作/100分/アメリカ
原題:The Mask
配給:ヒューマックス・ピクチャーズ=ギャガ・コミュニケーションズ
劇場公開日:1995年2月25日

ストーリー

さえない銀行マンのスタンリー(ジム・キャリー)は、気は優しいが小心者で女の子にモテない。楽しみといえば、「バックス・バニー」など往年のカートゥーンをビデオで観ること。ある日、彼は銀行で、ナイトクラブ“ボンゴ・ボンゴ”のセクシーな歌姫ティナ(キャメロン・ディアス)と出会い、ひと目で恋に落ちる。彼女は銀行強盗を企むヤクザな恋人ドリアン(ピーター・グリーン)に強いられて、銀行の内部をカメラに収めに来ていた。その日、勤務を終えたスタンリーは川で古ぼけた仮面を見つけて拾う。スタンリーが家に帰り何気なく仮面を付けると、それはゴムのように顔に吸いつき、竜巻が起こった。超スピードで回転した彼は、緑色の頭に黄色のハデなスーツを着た怪人〈スタンリー・ザ・マスク〉に変身していた。変わったのは外見だけではなく、ゴキゲンな叫びを上げた彼は、すごい勢いで街に飛び出す。思ったことは何でもなし遂げられる不思議な能力を身につけた彼に怖いものはなく、口うるさい大家のミス・ピーンマンや街の不良どもをギャフンと言わせ、詐欺まがいの手口でだました修理工場をメチャクチャにした。翌朝、スタンリーは夢だと思った昨夜の出来事が本当だと知り、怖くなる。その夜、ティナの夢を見た彼は彼女への思いが断ち切れず、一度は捨てた仮面を再び手にしてマスクに変身。ドリアン一味が強盗を決行しようとしていた銀行に向かい、連中を尻目に大金を奪うと、ココ・ボンゴでティナを相手にアステアばりの華麗なダンスを披露、彼女の心を虜にする。翌日、銀行のモニターに映ったマスクのスーツの柄がスタンリーのパジャマと同じものであることが発覚し、彼は強盗の容疑者に。一方、銀行で彼と出会ったティナは、彼の優しさに心を動かされる。そんな彼女に彼は、もう一度マスクに合わせてあげると約束する。彼は意を決して素顔で訪れたものの、「僕がマスクだ」とは言えずに立ち去る。代わりにマスクに変身し、情熱的に彼女に恋を囁く彼に、警察が迫る。仮面の魔力でミュージカル状態になりながら逃げるマスクの前に、今度はドリアン一味が立ちはだかる。仮面はドリアンの手に渡り、絶体絶命の危機。スタンリーは何とかマスクを奪い返して怪人マスクに変身するとティナを救って大暴れ、一味を退治した。

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スタッフ・キャスト

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受賞歴

第67回 アカデミー賞(1995年)

ノミネート

視覚効果賞  

第52回 ゴールデングローブ賞(1995年)

ノミネート

最優秀主演男優賞(コメディ/ミュージカル) ジム・キャリー
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写真:Album/アフロ

映画レビュー

3.5【VFXを多用しながら、古代の仮面をつけたとある青年が謎の怪人「マスク」となって大暴れする痛快コメディ。今作は、ジム・キャリーとキャメロン・ディアスの出世作でもある。】

2024年4月16日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

興奮

幸せ

■ある日、さえない銀行マン・スタンリー(ジム・キャリー)は川で古ぼけた仮面を拾い、家に帰り何気なくこれを付けてみる。
 すると仮面がゴムのように顔に吸いつき、竜巻が発生。
 超スピードで回転したスタンリーは緑色の頭に黄色の派手なスーツを着た怪人に変身していた。

◆感想

・尺100M。笑えて、ハラハラして、コメディ映画の基本の様な作品。

・まさか、この作品がキャメロン・ディアスの出世作とはなあ。

<あの緑色の顔のマスク・スタンリーが、変幻自在に身体を曲げて、銃弾をかわすシーンやキャメロン・ディアス演じる美しき歌姫ティナ・カーライルに仕掛けられた爆弾を呑み込んじゃうシーンなど、笑えるシーン多数である。
 ラスト、マン・スタンリーとティナ・カーライルがキスするシーンは、その後ラブコメの女王となったキャメロン・ディアスの姿を予見させるなあ。>

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NOBU

4.0あらためて観たけど好き

2024年2月6日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

笑える

楽しい

萌える

主役もヒロインも脇役も登場人物すべての顔と身体の動きが好き。
構図、アングル、色使いも好き。

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Don-chan(Daisuke.Y)

3.0マスクよりも犬の特殊能力に驚き

2024年2月1日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波

内気な青年の二面性に焦点を当てたコメディ。

ジム・キャリーの出世作にして、代表作と言えるでしょう。結局、彼の芸歴って、この映画の焼き直しを果てしなく続けていったものだと言えなくもないような。

普通の男が、何かのきっかけを得て、狂気の変身を遂げ、周りの見る目も変わっていくという、サクセスストーリー。それは、マスクをつけるでも、ヒーロースーツを身にまとうでも、酒の力を借りるでも何でもよくて、古今、数多く語られてきた物語の王道でしょう。

変身の過程では、CGなのか、アニメーションなのか、時代の移り変わりで、今見るとかなり粗い印象ですが、当時はかなりエッジの効いた表現でした。人間の原型をとどめないほどの動きだったり、変身だったので、私としては少し引いた気持ちだったのですが。

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うそつきカモメ

4.0仮面の男‼️

2023年11月14日
スマートフォンから投稿

笑える

楽しい

単純

冴えない銀行員が不思議な仮面を拾い、仮面の力を得た超人、いや怪人に変身、恋の成就のために大暴れ‼️他作品での人間キャラの時はその過剰な演技がウザいジム・キャリー‼️しかし仮面の力を得てスーパーパワーを発揮する主人公の超絶すぎるテンションにジム・キャリーの顔芸が見事にハマり、加えて特撮技術の凄さが唯一無二の凄まじいキャラクターを生み出していて、愉快痛快、ペットのワンちゃん共々観る者を楽しませてくれます‼️シリアスでないジム・キャリーの作品では一番のお気に入りです‼️無名時代のキャメロン・ディアスもチョーいい女‼️

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