ベッツィー

劇場公開日:

解説

デトロイトの自動車産業一族の半世紀4代に及ぶ歴史を縦糸に、そこに渦巻く人々の愛と憎悪と謀略を描いたハロルド・ロビンスの小説(角川文庫刊)の映画化。製作はロバート・ウェストン、監督はTV界の実力派ダニエル・ペトリー、脚色はウォルター・バーンスタインとウィリアム・バスト、撮影はマリオ・トッシ、音楽はジョン・バリー、編集はリタ・ローランド、衣裳はドロシー・ジーキンズ、録音はリー・アレグザンダーが各々担当。出演はローレンス・オリヴィエ、ロバート・デュヴァル、キャサリン・ロス、トミー・リー・ジョーンズ、ジェーン・アレグザンダー、レスリー・アン・ダウン、キャスリーン・ベラー、ポール・ラッド、ロイ・プールなど。

1978年製作/124分/アメリカ
原題:The Betsy
配給:ユナイト映画
劇場公開日:1978年4月22日

ストーリー

1975年、オンタリオ・モーター・スピードウェイで接触事故を起したレーサー、アンジェロ(トミー・リー・ジョーンズ)はそのまま病院に担ぎこまれた。数カ月後、歩けるまでに回復した彼は、ベッツィー(キャスリーン・ベラー)と称する美少女の訪問を受ける。彼女はデトロイトの自動車王ハードマン一族の相続人のひとりであり、その日は曽祖父のハードマン一世<通称ナンバーワン>(ローレンス・オリヴィエ)がアンジェロに会いたがっているということを伝えにきたのだ。フロリダのハードマン邸で、ナンバーワンがアンジェロに切り出した用件とは、経営頭打ちのベツレーム社、さらには不振の米自動車産業全体に、カツを入れるための革命的新車開発の協力要請だった。ナンバーワンのアイデアは、小型で軽量、低燃料費の夢の無公害車、しかも、新型ガス・タービン・エンジン採用という画期的なもので、この開発製作に技術者としての立場からアンジェロの協力が是非必要だというのだ。アンジェロは熱っぽく語る誇り高い老人の魅力に押されて承諾する。しかし新車開発にはデトロイトの本社一派は反対で、ナンバーワンの孫で現社長のハードマン三世(ロバート・デュヴァル)らは、同社のヒット車『サンダンサー』の継続生産を主張するのだった。副社長の肩書をつけ、単身敵陣へ乗り込んだアンジェロは、目に見えないこうした心理的圧迫を受けながらも、ベテラン技師ダンカン(ロイ・プール)の協力を得て開発に没頭した。ハードマン三世は、ナンバーワンにある種の憎悪をもっていた。それは母であるサリー(フィリップ・ロス)とその義父に当るナンバーワンの、義理の父娘という一線を越えた情事と、父である二世(ポール・ラッド)の自殺とを同時に目撃した幼い日の記憶が影響していたのだ。一方そうした熾烈な闘争とは裏腹に帝国の女たちによる愛の誘惑もアンジェロを待ち構えていた。三世の愛人のボビー(レスリー=アン・ダウン)、夫とはすでに冷えきっているアリシア(ジェーン・アレグザンダー)、そしてアンジェロに胸ときめかすベッツィー。いよいよ新車『ベッツィー』開発が承認され、準備が進められるが、なぜかナンバーワンの気持に変化が起こり反対しだす。驚いたアンジェロだったが、引きさがる気持はなかった。そして逆に、ナンバーワンと自殺した二世との間の隠された事実をつかみ、ナンバーワンの意志を思いのままにすることに成功する。そしていよいよ新車『ベッツィー』の開発は進み、アンジェロは『ベツレーム・モーターズ』の社長の地位を手中に収める。

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映画レビュー

2.0キャスリーン・ベラーの大胆ヌード

2018年11月28日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 1931年のパーティではクライスラーやフォードまで参加している。老ハードマンは息子に株を譲渡するが、「金じゃないんだ、金じゃ・・・車だよ!」と車へのの情熱を伝えるのだ。思わず本田総一郎を思い出してしまうのだが、1975年になると、ファミリーカー部門で他社を出し抜くための新車戦略を発表する。

 しかし、何だろう?骨太の自動車産業スパイ戦争のような内容を期待していたのだが、中心がジョーンズのラブロマンスであったりして、はぐらかされたりするのだ。それよりも、オリヴィエとデュバルが区別つかなくなっていた。じいちゃんと曾じいちゃんだもんなぁ。。。

 ベッツィー役のキャスリーン・ベラーの大胆ヌードで魅力満開です(演技はたいしたことないけど)。他にも一流の俳優を揃えた割には、展開に緊迫感がない台詞とわけのわからぬ殺人事件。このおかげで何を中心に観ればいいのか・・・集中力を欠いてしまいました。

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kossy
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