ペーパー・ムーンのレビュー・感想・評価
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シンプル
アディ役のテイタム・オニールと、モーゼ役のライアン・オニールは、ほんとの親子なんだって! 口元が似てるなぁと思ってたんだ。
「私の男」の正統派バージョンって感じだった。少女は大人にならないし、男女の関係はこじれないし、殺人事件も官能シーンもない。「シンプルな脚本で普遍的な映画を目指した」という通り、どシンプル。シンプルすぎてほとんど何も言うことはないw
ラスト、月の形をしたオブジェにちょこんと座ったアディの写真を眺めながら、モーゼがタバコの煙をくゆらすシーンがある。煙が雲みたいに見えてちょっと幻想的だった。
子供主役の大人向け傑作娯楽映画、男はダメか?
上出来の映画でした。母親に死なれて孤児となった9歳の女の子を遠く離れた叔母の家まで車で連れてゆく訳あり男のロードムービー。男は詐欺で生計を立て、タバコをふかすおませの女の子は大変なしっかりもの、というカップルのおかしな珍道中がとても面白かった。子役のテイタム・オニールの演技が天才的で脱帽するばかりでした。
永遠の友情
いやぁ…とても心温まる物語ですね。『レオン』のように、本作も男と少女の絆を描いています。
ひょんなことから孤独な少女とタッグを組むことになった詐欺師が、彼女と行動を共にしながら次第に自分の人生を見つめ直していきます。
テイタム・オニールがとにかく可愛いです。普段は男っ気のある彼女が、たまに女性らしさをみせるところが何とも言えないです(子どもなのにライアン・オニールより大人っぽい笑)。タイトルにもなっている「ペーパー・ムーン』。実は物語の重要な鍵を握っています。彼らの友情の証なのではないでしょうか。喧嘩はしょっちゅうだけれども、結局は離れ離れになりたくない!と、こっちが思ってしまうほど愛おしいんですよ。
これといって特別な出来事は起きませんが、それが彼らの"永遠の友情"を象徴しているように思えます。最後の長く続く道のショットも、まさにそれです。
完璧
始まりから楽しめる映画、本当の親子が演じる、本当の親子かも知れない役を演じる
遺族から聖書を買わせ、金を取る詐欺、前半は其れが上手くいく、黒人の召使いと結託して、ボイン女と引き裂く、大変頭がいい、最後調子に乗り過ぎチト痛い目にも合う、最後まで決めかねた、ラストはあれで良かったと思う、まだまだ続くよてきな?
タイトルの意味が素晴らしい、一緒に写したかったんだろうなぁ。
ペーパームーン
☆モデル聖栞の乙女CINEMA☆
「ペーパームーン」
アディは本当の父親を知らされぬまま、母を亡くし、母の恋人のひとりであったモーゼと、名前入り聖書を売るという詐欺をしながら、親戚の家まで送り届けて貰うことになる。
聖書は偽物だが、愛する人からのプレゼントだと信じ、それを手にするとき、本物の幸福に満たされるのである。
目的地に着いたとき、アディは親戚の家に留まらずに、モーゼと旅を続けることを選ぶ。
作り物の親子だったモーゼとアディもまた、本物の親子になったのだ。
村上春樹の著作「Q184」で、この物語が転用されている。
「ペーパームーン」で子供を利用して聖書を売る男は、NHKの集金をする天吾の父親であり、宗教の信者を勧誘する青豆の母親である。
星野聖栞(ほしの・せしる)
モデル/日本ロリータ協会会員No.3223
お見事
面白かったです。
名作と誉れ高い本作品、やっと見られる事が出来ました。
単純明快に心暖まるロードムービーで、詐欺師の男と、身寄りの無い少女の旅模様が微笑ましいです。
物語上、教育的に宜しくない描写が多々あります。
アディの人となりを語る上での演出なのですが、いつもの私ならば「けしから〜ん」と思うのに、容認してしまいました。
作品に漂う清涼感が帳消しにしてくれた事、案外私もいい加減な奴だな、という事に気付きました。
それぐらい爽やかな物語なのです。
演技も折り紙つきです。
テレビに向かって、思わず頑張れ〜って応援するほど感情移入してしまいました。
アディ演じるティタム・オニールが、史上最年少でアカデミー助演女優賞を受賞したのも納得です。
この二人、本当の親子なんですね。
そして、カメラワークがとても素晴らしいです。
台車の使い方やカット割りなど、作品の魅力を目一杯引き出してくれています。
退屈すぎず、それでいて見易い躍動感のある画は、最近の映画も見習って欲しいと思います。
90分ポカポカしたい方にオススメです。
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