ベイブ

劇場公開日:

解説

立派な牧羊犬ならぬ牧羊豚になることを夢見る無垢な子ブタの奮闘を描く感動作。500匹にも上る本物とSFXを巧みに組み合わせた、動物たちの“演技”がみごと。イギリスの童話作家ディック・キング・スミスの『The Sheep-Pig』を、「マッドマックス」シリーズや「ロレンツォのオイル 命の詩」のジョージ・ミラーの製作・脚本で映画化。監督は本作が初の劇場用映画となるオーストラリアの監督、クリス・ヌーナンがあたった。脚本はミラーとヌーナン、製作はミラー、ダグ・ミッチェル、ビル・ミラー。撮影はアンドリュー・レズニー、音楽はナイジェル・ウェストレイク、美術はロジャー・フォード、編集はマーカス・ダルシーとジェイ・フリードキン。アニマトロニクス(ロボット)製作はジム・ヘンソンズ・クリーチャー・ショップ、動物演技指導は「ベートーベン」シリーズのカール・ルイス・ミラーが担当。出演は「名探偵登場」「ピンク・キャデラック」のジェームズ・クロムウェル、オーストラリアのトップ・コメディエンヌのマグダ・ズバンスキーほか。第68回アカデミー視覚効果賞、全米批評家協会最優秀作品賞受賞。

1995年製作/92分/オーストラリア・アメリカ合作
原題:Babe
配給:UIP
劇場公開日:1996年3月9日

ストーリー

子ブタのベイブ(声/クリスティン・カウゲァナー)は、収穫祭の体重当てコンテストの賞品として、無口な農場主アーサー・ハゴット(ジェームズ・クロムウェル)に引き取られた。農場にはさまざまな動物たちが住んでおり、色々なルールがあった。牧羊犬の母犬フライ(声/ミリアム・マーゴリーズ)は、母を恋しがって泣くベイブを、自分の子供たちと一緒に育てる。ある日、牧場に羊泥棒が現れた。ベイブは主人に急を知らせるべく急ぐ。その日からアーサーは、ベイブに牧羊犬の役割を務めさせようとする。犬を真似て威嚇するものの、羊たちはバカにして言うことを聞かない。だが、老羊メー(声/ミリアム・フリン)のアドバイスに従って素直にお願いすると羊たちは静かに整列し、アーサーも大満足。だが、父犬のレック(声/ヒューゴ・ウィーヴィング)は牧羊犬としてのプライドを傷つけられ、怒り狂う。ある日、野犬の群れが牧場に侵入し、メーが殺されてしまった。アーサーはベイブのせいだと思い込むが、やがて誤解も解け、ベイブに寄せる期待もますます高まる。アーサーは牧羊犬コンテストにベイブを出場させようとし、妻(マグダ・ズバンスキー)は正気を疑う。家の中にも入れられてかわいがられ、嫉妬した猫はベイブに、ブタは人間に食べられるために飼われているんだと告げる。ショックを受けたベイブは失踪し、翌朝発見されるが弱り切っていた。その時、無口なはずのアーサーが歌い踊り、ベイブを励ました。何とか持ち直してコンテスト会場へ急ぎ、審査員からやっと出場が認められた。レックスは羊たちの合言葉を聞き出し、急いでベイブに教える。すると、羊たちはベイブの言うことを聞き、無事に試技は終了。審査員は全員満点を付け、満場割れんばかりの拍手喝采が、ベイブとアーサーを讃えた。

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スタッフ・キャスト

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受賞歴

第53回 ゴールデングローブ賞(1996年)

受賞

最優秀作品賞(コメディ/ミュージカル)  
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映画レビュー

4.0【牧羊犬ならぬ牧羊豚の子豚のベイブが牧羊犬に色々指導されながら、牧羊犬大会で立派な成績を収める物語。動物たちが喋ったり、表情豊かな所も良き作品。】

2024年2月21日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

知的

幸せ

■収穫祭の賞品として、農場主アーサー・ハゴット(ジェームズ・クロムウェル)に引き取られた子ブタ・ベイブ。
 ある日、農場に羊泥棒が入り主人に急を知らせようとしたベイブに、アーサーは牧羊犬の役割を務めさせようとする。
 やがて、ベイブは牧羊犬コンテストに出場することになる。

◆感想

・豚が、牧羊豚になる過程や、豚は食用になるだけの存在という事を、徐々に理解していく子豚のベイブが奮闘する姿が面白い。

・ヒツジや牧羊犬やアヒルの表情も、CGなどの特殊効果を使って見応えがある。

<今作は、面白くも、食物連鎖についても考えさせられる逸品である。>

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NOBU

3.5ブタの愛らしさと自分探しが見事にマッチ

2023年11月5日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

豚として生まれいつか食べられてしまう運命を悟り、牧羊犬ならぬ牧羊豚として生きる決意をするベイブが他の動物と協力しながら成長していくさまはなぜかほのぼのとして不思議なおかしさと共感を覚えます。
日本語吹き替え版が本当に良く出来ていて、リアルな動物の動きにうまくハマっていました。
ドリトル先生とかと違って、あくまでも子ブタが主人公なので、子供が見ても共感できるし、自分が何を成し、何になるかは、誰でも共感できるテーマです。
キャラクターも可愛いし、お気に入りの映画です。続編は酷かったけど。

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うそつきカモメ

5.0まさかの大人向け

2022年9月11日
PCから投稿

どうせ子供向けの動物映画と思いきや、シリアスなテーマも入った秀作でした。
動物7人間3のバランスと動物シーンと人間シーンの繋ぎが絶妙です。
動物たちそれぞれの性格描写も的確でした。
オスカー候補になったのも得心です。

いつも難しい顔してる長身のクロムウェル選手、ピッタリはまりました。
後半の部屋ダンスで泣きそうです。

まあ、この映画嫌いな人いないでしょうね。

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越後屋

3.0大人も楽しめる

2022年8月5日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

子豚のベイブが牧畜家に引き取られ、牧羊犬、羊、アヒル、猫などと一緒に暮らすことに。
今回、猫は悪役だけど、誰が観ても楽しめる良質の児童映画に仕上がっている。

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