フランチェスコ

劇場公開日:

解説

福音書によって人生が変り、キリスト教信者となって布教活動を進める聖フランチェスコを描く実話ドラマ。エグゼクティヴ・プロデューサーはジュリオ・スカンニ、製作はヨスト・シュタインブルッヘルとロベルト・カドリンゲル、監督・脚本は「ルー・サロメ 善悪の彼岸」のリリアーナ・カヴァーニ、共同脚本はロベルタ・マッゾーニ、撮影はジュゼッペ・ランチ、音楽はヴァンゲリスが担当。出演はミッキー・ローク、ヘレナ・ボナム・カーターほか。

1989年製作/イタリア
原題:Francesco
配給:大映
劇場公開日:1990年7月27日

ストーリー

荒涼とした山の上でフランチェスコ(ミッキー・ローク)のことを、彼の最大の崇拝者であるキアラ(ヘレナ・ボナム・カーター)と弟子たちは回想し始める。フランチェスコはペルジアとの戦いで捕虜になり、屈辱を味わい、戦争の愚かさを知る。そこで会った死刑囚からイエス・キリストの福音書を手渡される。今までの裕福な生活に甘えて生きてきたことを恥じ、両親と別れ、難民たちの中で暮す。彼はそこのハンセン病療養所で私財を投げうって奉仕活動をしながら、聖ダミアーノ教会で布教活動を進める。彼の行動は上流階級の人々を戸惑わせたが、中には共感する者も現れる。こうして彼の運動は広がっていくが、衝突も起き、異端扱いされるようにもなった。フランチェスコはこの行動を続けるために、ローマ法王に会いに行く。初めのうちは冷やかだった法王も、運動の大きさに無視できなくなる。しかし、修道会の中にはフランチェスコに疑問を持ち、彼を非難する者もいる。悩んだフランチェスコは山にこもり、本物の悟りを神に請う。そして、ある時突然、彼の体には、キリストがゴルゴダの丘で処刑された時に受けた傷と同じものが現れる。彼は天を仰ぎ神に感謝する。

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スタッフ・キャスト

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受賞歴

第42回 カンヌ国際映画祭(1989年)

出品

コンペティション部門
出品作品 リリアーナ・カバーニ
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映画レビュー

3.0皆が争わず裕福であるならば回心と出家は不要か?

2022年12月23日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

幸せ

スコセッシがイエス・キリストを描いた『最後の誘惑』の翌年にアッシジのフランチェスコというカトリック修道士を描いた本作、ウィレム・デフォーとミッキー・ロークの二人が縁深い!?

貧困層を救う為にはならず同じ生活を過ごすことによる救い、信仰心で腹は膨らまない、何も持たないことによる束縛を拒む嫌悪感、金持ちの興味本位からの道楽でも無く、無神論者からしたら何も響かない、裕福な自分の財産を投げ行ってまでの貧しさ、それで救える命がある筈で、何をしたいのか、神に近づき対話する自己満足でしかない、が、ソレを商売にしている法人に比べれば幾らでもマシな訳で。

ミッキー・ロークが体重の変動など説得力のある演技で良かったしやはり顔が好きだ、90年代も前半位が限定で、フランチェスコの行動全てが腑に落ちなかったりしながらも彼の人生から募る人々など生まれる軋轢から膨らんでしまう人間の欲求がキリストの教えから程遠く逸脱してしまったかのように、何らかの成功や影響を与えることにより違った方向へと自分の意に返さず力が働いてしまう矛盾が発揮される十人十色!?

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