ファンタスティック・プラネットのレビュー・感想・評価
全86件中、61~80件目を表示
ファンタスティックプラネット
日:20/12/28
方法:アマゾンプライム
ストーリー:ドラーク族が支配する星イガムでのストーリー。人間も住んでいる。ドラーク族は非常に大きく青い体を持ち、1日の多くを瞑想して過ごす。人間は(私達の生活でいう)昆虫みたいなもので、ドラーク族の子供達の間では人間をペットで飼うのが流行り。
主人公の人間テールはドラーク族のティバに飼われる。ティバは愛情を持って育ててくれる。ドラーク族が学習で使う金色のやつ(名前忘れた)をティバと一緒に聞きながら育ったテールはそれを持ち出し脱走する。外で隠れながら暮らす人間の元へ逃げたテールはそこの人間達と金色のやつを使い学習し知識を入れていく。
人間の賢さと繁殖力を恐れたドラーク族は、人間を駆除しようとするがテール御一行は間一髪逃げ出し、ドラーク族がロケット開発していた土地に逃げる。金色のやつで知識を蓄えながらその土地で人間用のロケットを開発。乗り込んだロケットで着いた星にはドラーク族の瞑想の先があった(ドラーク族は瞑想することで別の星にある体(箱)に自分達の魂みたいなんを送り込み、種の繁栄をしているということだった?映像ではダンスしてた)。この体をロケットに武装したレーザーで壊した。するとドラーク族は瞑想の魂の行き場がなくなり、イガムでのドラーク族本体は次々と死んでいく。
ドラーク族の多くは早急に人間を殺さなければ!と言うが、知事(ティバの父)は話し合いによる和解を決断。
最終的に与えられた人工惑星に多くの人間が移住する。人工惑星の名前は主人公であり英雄の"テール"の名をつけた。(テールはフランス語で地球)
感想:宗教的で壮大だけどさくっと見れる映画。絵は見る年齢によってはトラウマになる。人間の為の人工惑星だから、今の人間はドラーク族みたいな立場なんだろうな。地球を勝ち取った大先祖に感謝致します。
くせになる不気味ワールド
目が不気味、耳も不気味、体全体不気味。動きが不気味、生活習慣も不気味。風景も不気味、動物も不気味、植物も不気味。何もかも不気味な世界だが見入ってしまう不思議。
お話が適度に単純で分かりやすくて良かった。児童書を読んでいるような感覚。
GYAO!
独創性の塊!
「これは僕と彼女だけが知っている、世界の秘密についての物語だ。」という『天気の子』のキャッチコピーがめちゃくちゃ当てはまる作品。(「僕と彼女だけが」というよりは「僕達だけが」という感じだけど)
世界観から演出、展開、音楽。全てが独創性の塊で「ある宗教が作ったような摩訶不思議なアニメ」という印象。
ラストのオチには「いや、そう来るのかーい!」と思わず笑ってしまった。
オカルト的人気があるのにも頷ける!
気持ち悪くて中毒性の高い傑作アニメーション
レビュー100本目。
あらすじとしては、
人間はドラーグ族に蟻のように扱われる。
主人公の高等人種テールはドラーグ族の子供のペット。
そんな中、テールはドラーグ族の家から逃げ出し、ドラーグ族から得た情報で反撃を企てる。
滅亡への道はこんな些細なことかもしれない。
そして、ドラーグ族にはある弱点があって…
一度見たら忘れられないあの超独特な絵のタッチ。
荒廃した土地に生える不思議な草花。
「キモい」という言葉がよく当てはまる生き物たち。
グロくはないけれど、残酷な描写。
ドラーグ族の人間たちへの雑な扱い。
そして、あの耳に残るゾンビ的な異様な音楽。
すごい風刺の効いた精神的に追い詰めてくる映画でした。
こんなにカルト的な作品は初めてだったので、かなり衝撃でしたが、かなり気に入りました。
人間があんなに虐げられていたので、ドラーグ族に復讐したら、スカッとするかと思いきや、全くスッキリしません。
最後に人間がテールと名付けた星が今の地球というオチも好きです。
アーティスティックなだけじゃない!
大人による大人のための映画だった。
”もし地球の創生がこんなだったら”っていう仮説をユニークにジョークたっぷりに描いた作品だと解釈した。夢も希望もないので、まったくもって子供向きではない。
まず、人間が飼われている日常からはじまり、最終的には戦争へと進むが、個人的には前半のほうが俄然好きだった。というか目新しさがあった。ドラーグ人の生体とか。
とはいえ、ラストはだいすきな展開。思わず納得せざるを得なかった。
1時間ちょいで終わってくれてよかったなとも思うし、もっとあの世界を隅々まで見たいとも思う、矛盾。それこそがこの映画の良さなのかもしれない。
これが1973年に作られた凄み。そりゃカンヌ受賞しますわ。
世界観がすでに時空を超えてる
宇宙人が支配している世界で人間がペットのように飼われたり、殺されたりしてる話なんだけど、出てくる建物とか植物とかが謎すぎる(笑).
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途中に聖書がモチーフなのかなぁ的なシーンもあったけど結局よく分からぬ。
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でも人間が宇宙人に踏み潰されたり、賭けの道具に使われてるシーンを見て、アリを不必要に踏み潰したりするのはやめようと思いました(笑).
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トラウマ必須のアニメーション
服従→飼育→教育→脱走→従属→習慣→殲滅→進撃→反撃→惑星→和平→共生
赤目に全身青色の半魚人っぽい巨大宇宙人(ドラーグ人)に飼われる人類、そのビジュアルがまず強烈。リモコン腕輪に首輪、瞑想してシャボン玉とばす、立ち食い雲、人間の巣にガス炙り出し。人間の服装が奇妙なレオタードだったり、未知な動植物が見たことない動きをするのがクリエイティブ。音楽は大袈裟なオーケストラでもっと不気味にしてほしいかも。人がプチプチっと踏みつぶされ、おっきな玉に潰されたり、アリクイっぽいのに食べられたり、あっさり大量に死んでる。なぜかTBSドラマ「QUIZ」のEDアニメーションを思い出すもの悲しさ。ガリバーであり、進撃の巨人でもあり。
きしょい…
造形はオリジナリティにあふれている。1度目にしたら忘れられない。
絵のタッチは“諸星大二郎”氏を彷彿とさせる。
そして何とも言えない柔らかい色調で弾きつけられる。
派手な動きもなく静かに進む。絵本のようだ。
音楽も独特できわめて印象的で、その不協和音的な取り合わせが、この映画を唯一無二の作品としている。
そんな映像・音楽で、ドラーグ族とオム族を中心に展開し、この星の生物の生態が差しはさまれる。
愛情と貪り食らうが同居している世界。愛玩具なんて生易しいものではない。
卵からかえった幼体の背中をなめる成体。幼体は気持ちよさそうに体をゆだねるが、次の瞬間には捕食されている。愛の描き方が全編通してこんな感じ。
単に造形が気持ち悪いのではなく、その描かれている愛情の感覚が気持ち悪い。可愛がりつつもなぶり殺し、食ら尽くすという感覚が気持ち悪い。ドラーグ族がオム族にと、異種族同士なら、まだ目を背けるだけで、ーードラーグ族を人間に、人類をネズミ(ハムスター)・昆虫に置き換えれば、私達も同じことをしているんだよなと反省しつつーー鑑賞するが、同族間の中での捕食。しかも愛撫した後に…。
この生理的感覚レベルでの気色悪さは何なんだ。
主筋の方は、いろいろな地域の歴史、他の映画を思い出しつつ、解決の仕方が独特で唸ってしまう。
惹きつけられるけれど、同時に嫌悪。
再鑑賞したい、したくない、したい、したくない。逡巡してしまう。
仏捷式動画
まさに、ヒエロニムス・ボスの絵がアニメになったような作画であり、ストーリーは白人によるアフリカ大陸の植民地化を暗喩した世界観で成り立っている。音楽はルパン三世でかかっているようなBGMで、観ていて遠い世界に連れて行かれるような、全く形而上学的夢想感漂う世界へ誘ってくれる作品である。多分、日本のアニメに影響されたのか、それともしたのか、いずれにせよ相互作用が働いたのかもしれないと、明確な証拠もなく勝手に思っているのだが・・・パヤオの作品にも出てきてるような、日本の劇画のような、概視感が拭えないとにかく不思議なアニメであり、遺産として残しておきたい作品である。
進撃の巨人、猿の惑星の原点
なんというか....深い。とりあえず深い。公開当時の観衆のリアクションがものすごく気になったwここ数年のSFやその後の傑作の材料はほとんどが、この映画から得られたものじゃないかな〜、と思った。できる限りネタバレしないように話す(ネタバレともったいぶるほどの展開かは微妙だけどw)と巨人のある行為がSNSに依存した人間に似ていた。
とりあえず、猿の惑星:創世記の猿たちポジションが人間に変わったというだけ...そう考えると、良い加減人間も戦争なんかで同じに人間ばっかしに気を取られてる場合じゃないぞ、というメッセージが伝わってくる。
だとしてもなかなか意味不、けれどまた見返したい映画だったw
かなり独特な世界観
画面に映るものすべてが独特で強烈なデザインだが、ストーリーはまともで見やすい。
70年代に作られたアニメだと知ってびっくり。
独自のスタイルのあるものは時代に左右されず、古臭さを感じさせないのですね。
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