「治療や癒しには明るさと笑いが必要だ」パッチ・アダムス トゥルー・ストーリー 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0治療や癒しには明るさと笑いが必要だ

2018年2月21日
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鑑賞方法:DVD/BD、CS/BS/ケーブル、映画館

泣ける

笑える

幸せ

思い出しレビュー39本目。
『パッチ・アダムス トゥルー・ストーリー』

今入院してると、こういう映画がとても見たくなる。
笑いによる治療を実証させた実在の医師、パッチ・アダムスの伝記作。

入院してるとよく分かる。明るさがいかに大事か。
いつまでも、痛い痛い、辛い辛い、しんどいしんどいばかり言ってては、治るものも治らない。
日に日に管やチューブが一本一本外れ、少しずつ良くなってるっぽいと感じるだけでも凄く気が楽になる。
また、面会人が来て他愛ない話するだけでも全然違う。

また、劇中で、医師が患者を“この患者”“あの患者”と呼ぶのに対し、パッチは名前で呼ぶ。
当たり前の事だけど、その当たり前の事がどれだけ大事か。
患者は単なる患者ではなく、人なのだ。
医師も単なる医師ではなく、人なのだ。
人と人が接する。
そこに壁は無い。
医師や看護師の朗らかさ、親しみ易さに患者は救われる。

確かに病気を治すのは、手術とか薬。
でも、その後。
病は気からとよく言う。
明るさや笑いが少しずつ癒していく事に偽りはない。
そして、医師と患者の関係。
周りに異端児と見られながらも、何よりも患者の事を思うパッチ・アダムスの治療法とその功績に、ただただ感服する。

まさしくロビン・ウィリアムスの為の役。
やはり、こういうロビンを今も見ていたかった。
映画はちょっとお涙頂戴に媚びてて、パッチを善、対する医師たちを悪と決め付け過ぎてる気もした。
そこら辺、もっとバランスよく、上手く出来なかったものか。

しかし今は、こういう良作を心地よく受け入れたい。
なので、採点は甘めに。
昼間、BSとかでやってくれないかなぁ~。

近大