ネバーエンディング・ストーリー

劇場公開日:

解説

幻想の国が無に襲われ危機に瀕するというファンタジーと、その物語に読みふける少年を並行して描く。ベルント・アイヒンガーとディーター・ガイスラーがノイエ・コンスタンチンのために製作。アメリカのWBが配給会社PSOを通じて製作費を出資している。エグゼキュティヴ・プロデューサーはマーク・デーモン(PSO社長)とジョン・ハイド。監督は「U・ボート」のヴォルフガング・ペーターゼン。ミヒァエル・エンデの『はてしない物語』(岩波書店)に基づいてペーターゼンとヘルマン・ヴァイゲルが脚本を執筆。ただし、原作者は映画の出来に不満で、法廷に訴えて自分の名前をクレジットから削らせている。撮影はヨスト・ヴァカーノ、音楽はクラウス・ドルディンガー、特殊効果はブライアン・ジョンソンが担当。主題歌をリマールが歌っている。出演はノア・ハサウェイ、バレット・オリヴァーなど。本国での題名は “Die Unendliche Geschichte”ドルビー・ステレオ。テクノヴィジョンで撮影。

1984年製作/95分/西ドイツ
原題:The Neverending Story
配給:東宝東和
劇場公開日:1985年3月16日

ストーリー

バスチアン(バレット・オリヴァー)は、悪ガキ三人に追いかけられて、古本屋に逃げこんだ。そこで『はてしない物語』という本を見つけるが、主人のコレアンダー氏(トーマス・ヒル)は意地悪く売ってくれそうもない。コレアンダー氏が電話に出ているすきに、バスチアンは本をつかむと店を出て学校の屋根裏部屋へ行き、本を読み始めた。--夜の闇に包まれたハウレの森には、とんがり鼻の夜魔(タイロ・プリュックナー)と赤いシルク・ハットに赤い服のティーニー・ウィーニー(ディープ・ロイ)がいた。あとから岩を喰う巨人もやって来た。ファンタージェンという名のこの国で、誰の目にも見えぬ何者かが、嵐とともに襲来しすべてを無に変えていた。彼らはこの異変を女王に報告しに行く途中だった。この国を治める女王(タミー・ストロナッハ)は、もう何千万年も生きているのに今でも子供の姿のまま、象牙の塔に住んでいた。女王は原因不明の病いにおかされており、その病いを治せるのは、勇士アトレーユだけだという。召されてきたアトレーユ(ノア・ハサウェイ)は、幼い少年であった。女王の命を救うため、アトレーユは、危険な旅に出て巨大な亀のモーラから「女王が今でも子供の姿のままなのは新しい名前を次々ともらっていたからだ、次に新しい名前をさしあげられる者を知りたければ南のお告げ所ウユララに行き尋ねてみろ」と教えられた。白い竜のフッフールに助けられて、アトレーユは南のお告げ所へ行く。お告げは人間の子供だけが新しい名前を授けられるというものだった。無はすさまじい勢いで広がり、白い竜に乗ったアトレーユは荒海へ落下した。気がつくと彼は海辺にいた。ここも無に侵触されており、廃墟と化した町の一角で、アトレーユは無の手先である人狼のグモルクと対決しグモルクを倒す。人間は見つからなかったと報告するアトレーユに、女王は「もうそこまで来てます」といい、「バスチアン」と叫ぶ。とファンタージェンは爆発し、新しい国が生まれる。バスチアンは白い竜に乗って悪ガキ三人組に復讐するのだった。

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映画レビュー

3.0夢の国

子供たちが夢を見ない、持たないと、持てる社会を大人が用意出来ないと滅んでしまう、21世紀の現在、夢の国は今もあるのだろうか?

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多様性男女平等自由主義、5名作4良作3いい作品なので他は2以下です。

4.5子供の頃の思い出

2024年3月21日
iPhoneアプリから投稿

子供の頃に、vhsで何度も何度もみました。
それはそれはワクワクした。
映画と現実の違いがよく分かってなかったから
外国はこういうものだと思っていた。

あの本やアウリンも実際にあると思ってた。

岩男素直で可愛い。
ファルコン、すごい可愛いおじいちゃん。
安心感がすごい。

子供にみせたくて
久々にみたらなんだかんだ自分が1番感動しちゃった。

個人的には2の方が好き。
キャラクターが多いし、奇妙な雰囲気が濃くなってて
目的がちゃんとしてる。冒険色も強い。
3は見たことない。

昔の映画でCGの批判的な意見もあるけど
私はよくできてると思ってる。
本の中の世界だから多少違和感があっても変な感じはしなかった。

子供心をくすぐる大好きな映画。

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ami

3.5【ミヒャエル・エンデが子供達に伝えたかった”希望を失った人間が増えると無の力が強くなる”という思いを、苛められっ子の少年の成長ストーリーに絡め、可視化したファンタジックアドベンチャーの逸品。】

2024年2月16日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

幸せ

■いじめられっ子に追いかけられ、古本屋に逃げ込んだバスチアン。
 そこで彼は1冊の本を見つけ、屋根裏部屋で夢中になって読み始める。
 物語の舞台はおとぎの国「ファンタジア」。
 そこは何者かに襲われて、自然も人も動物も、全てが消え去ろうとしていた。

◆感想

・小学生時代にTVで観て以来だが、無茶苦茶懐かしいぞ。

・バスチアンが「ネヴァーエンディングストーリー」を読むうちに、自身がアトレーユになったかのように、夢中で読む姿や、実際に彼が「ファンタジア」と繋がっていて幼心の君の想いを遂げるシーン。

・ファルコンに乗って、バスチアンが苛めっ子を追い掛けるシーンなど痛快である。

<今作のメインテーマは、リマールが歌っているが、彼は英国エレクトロニクスポップグループの「カジャ・グーグー」のボーカルだったんだよね。久しぶりに「Too Shy」を聞こうかな、と思ってしまったくらい懐かしき作品である。>

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NOBU

3.0主題歌から入った。

2024年1月6日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:TV地上波

エンデには嫌われたようですが。
メタですねえ。
ファルコン、キモかわ。
逃避としてのファンタジーは嫌いじゃない。サードプレイス的な。
リマールの主題歌が一番心に残っている。

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なお
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